【大幅下落】ビザスクの決算分析!高成長率なのに、株価下落の理由

【大幅下落】ビザスクの決算分析!高成長率なのに、株価下落の理由決算分析
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どうもこんにちは、ヒラです。

みなさんは、ビザスクという銘柄はご存知ですか?

ビザスクは、ビジネス領域に特化した日本有数のナレッジシェア・プラットフォームを運営する企業です。先日に米国企業Colemanを買収したことで、さらに注目度が増しました。

そんなビザスクですが、4/14に決算発表がありました。決算短信を見てみると、2023年度業績予想は高い成長率だったのに、発表翌日には-13%の株価大幅下落。いったい、なぜでしょうか?どんな点を見て、投資家は株を手放したのでしょうか?

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

ということで今回は、高成長なのに決算発表翌日に株価大幅下落したビザスクの決算を分析しつつ、株価が大きく下がった理由を解説していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ビザスクについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい

上記のような方におすすめです!

前回の決算内容については下の記事で分析しました。業績の推移が分かり、今回の記事もより分かりやすくなります。ぜひ、こちらもご確認ください。

では、早速行ってみましょう!

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ビザスクの株価チャート

下の株価チャートをご覧ください。こちらはビザスクの直近6ヶ月の日足チャートです。

ビザスクの直近6ヶ月の日足チャート

見ての通り、11月中旬からずっと株価下落が続いています。これはグロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるビザスクも、もれなく株価は下がってしまったというわけです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやく3月に株価は底打ちしました。そして少し株価が戻ってきた中、4/14の取引時間後に決算発表がありました。決算短信を見ると、2023年度の業績予想は高い成長率でした。

しかし、決算発表翌日の株価は-13%以上の大幅下落。いったいなぜでしょうか?他に悪い点があったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもビザスクをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

直近では、2022年2月期の通期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・営業収益、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

ビザスクの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

業績予想

注目していただきたいのは、業績予想です。

表をみると、営業収益が+135%になっています。驚異的な数字に見えるかもしれませんが、これは昨年買収した米国企業Colemanの業績が通期で寄与するためです。

ではここで、2022年度のフルイヤーベースと2023年度の業績予想の営業収益を比較してみます。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料から引用しました「国内/グローバル事業の業績推移」です。

ビザスクの国内業績推移
ビザスクの国内業績推移

図から、フルイヤーベースの営業収益を抜粋し、業績予想の数値と比較してみます。そうすると、下記のようになります。

<2022年度フルイヤーベースの営業収益>
国内:995百万円+海外:6,311百万円=7,306百万円

<2023年度業績予想の営業収益>
8,700百万円(フルイヤーベースに対して+19.08%)

フルイヤーベースの比較でみると、+20%成長を下回っていますね。これは意外でしたね。今まで高い成長率だったビザスクでしたが、M&Aしたことで、成長率の高さが均されてしまったようです。これまでのような成長性にインパクトは感じられませんね。

四半期ベースの収益

次に、注目していただきたいのが、四半期ベースの収益です。

表では、Colemanの業績が含まれているので、比較しづらいです。ビザスク単体で見たいので、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料から引用しました「ビザスク単体の四半期業績推移」です。

ビザスク単体の四半期業績推移

見ての通り、単体で見ると四半期ごとに営業収益が上がっていることがわかります。これには好感が持てます。

では、今後の成長戦略Iについても確認しておきましょう。

今後の成長戦略

上述しましたように、ビザスクでは「今後の成長戦略」を公表しています。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料から引用しました「ビザスクの成長戦略」です。

ビザスクの成長戦略

将来像(3-5年後)には取扱高20,000百万円以上を掲げています。そしてそのときの営業利益マージンは目安:15%を目指しています。

この成長率や成長ビジョンに対して、「今の株価は割安なのか、割高なのか」投資家によって感じ方は変わるでしょう。当ブログとしても、目標株価を算出し、現在の株価と比較して割安かどうか見てから投資します。その目標株価については、当ブログ独自に算出してみました。

「取扱高:20,000百万円、営業利益マージン:取扱高に対し15%」という設定で算出した結果、当ブログとしては「少し今の株価は割高なのでは」と感じました。

ビザスクの目標株価について、詳しくは下の記事で解説しています。目標株価を知りたい方は下からどうぞ。

では、上述してきたことを踏まえて、株価大幅下落の理由を解説します。

株価大幅下落の理由

決算発表翌日に株価が大幅下落してしまった理由は主に、2点です。

<株価大幅下落の理由>
・フルイヤーベース見たとき、営業収益の成長率が期待を下回った
・目標株価に対して、現在株価が割高だった

上述しましたように、フルイヤーベースで見たときの営業収益の成長率が+19%におさまってしまっているのが大きな原因です。この数値では、これまで非常に高い成長率を見てきた投資家からは物足りないでしょう。やはり、少なくとも+20%の成長率は欲しかったはずです。

目標株価については、当ブログ独自に算出した結果、そう感じただけです。実際に他の方法で算出された方がいるなら、その結果や方法などをぜひコメントいただけると嬉しいです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・2023年度営業収益予想は一見高い成長率
 ーColemanの通期寄与のため
 ーフルイヤーベースの比較だと+19%程度
・四半期営業収益は過去最高額で、毎四半期増加

<株価大幅下落の理由>
・フルイヤーベース見たとき、営業収益の成長率が期待を下回った
・目標株価に対して、現在株価が割高だった

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、高成長なのに決算発表翌日に株価大幅下落したビザスクの決算を分析しつつ、株価が大きく下がった理由を解説しました。

当ブログとしては物足りない決算だと感じました。M&Aしても今後も引き続き高い成長率をできることを期待していたのですが、+19%をみると少し残念です。当ブログとしては、やはり小型成長株に投資するなら、+20%以上の銘柄に投資したいです。なので、今回は投資保留です。しかし、引き続き監視し、より株価が大きく下がったタイミングがあれば投資できるか再検討してみます。

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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