どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、サンアスタリスクという銘柄はご存知ですか?
新規事業・DXの開発支援とIT人材の育成・紹介をしている企業です。
今の時代に需要が高いDXと、今後需要が高まるIT人材という事業をしています。
それもあり、高い成長率を維持しているわけです。
しかし、株価は下落基調です。
一時、4,000円以上あった株価は、今は約2,000円まで下がってしまいました。
高成長なのに、一体なぜでしょうか?
今回は、高成長銘柄であるサンアスタリスクの株価下落の理由を、決算を分析しつつ、解説していきます。
→最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・サンアスタリスクについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
サンアスタリスクの概要や事業内容、前回の決算内容については以前の記事で解説しました。
こちらを読むと、今回の記事がより分かりやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
下のチャートをご覧ください。
こちらは、直近6ヶ月のサンアスタリスクのチャートです。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/e7994cd6737196ad2faeddb6e3c2b905-1024x432.jpg)
上述しましたように、株価は下落中です。
出来高も段々と、減ってきています。
このことから、注目度も下がってきているようです。
一体なぜでしょうか?
紐解いていきます。
では、直近の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもサンアスタリスクをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2021年12月期の第1四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/3b2aa85abf0d818342fe30690c28e48a-1024x431.png)
<進捗率>
まず注目していただきたいのが、進捗率です。
どの項目も1Qの目安となる25%を超えています。
これには好感が持てます。
前年比で見ても、全て+20%以上と高い成長率も感じます。
<営業利益率>
次に注目したいのが、営業利益率です。
今回の1Qは、営業利益率22.9%と高水準です。
事業の効率の良さが見てとれます。
<売上構成>
ここで、売上構成を確認しておきましょう。
下図をご覧ください。
決算説明資料にありました「売上高(四半期推移)」の資料です。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/0d8ff65ece90d6266a6d23a4461d66a3-1024x574.jpg)
大半がストック売上だと言うことが分かります。
ストック売上高も増加しているのは好感が持てます。
このストック売上高と、IT人材事業であるタレントプラットフォームが伸びていくことに期待しています。
しかし、タレントプラットフォームがあまり伸びていませんね。
今後の成長性を計るために、KPIについても確認しておきましょう。
KPI
サンアスタリスクでは、
・ストック型顧客数
・月額平均顧客単価(ARPU)
上記2点をKPIとしています。
<なぜ、この2項目がKPI(重要指標)なのか?>
サンアスタリスクは上述しましたように、収益の大半がストック型です。
ストック型収益は「顧客数 × ARPU」でほぼ算出することができます。
つまり、この2項目の増加が、サンアスタリスクの収益成長に直結すると言っても過言ではありません。
よって、上記の2項目がKPIと言えるのです。
下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料にありました「重要KPIの推移(年度/四半期)」です。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/a3689f341625a4ba377abf7bcb8cf65c-1024x574.jpg)
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/2872b79d7d251c38ce0c29581c073a4e-1024x574.jpg)
まず、年度別の推移を見てみると、顧客数もARPUも増加していることが分かります。
次に、四半期別の推移を見てみると、顧客数も堅調であり、エンタープライズ顧客のARPUも復調してきています。
エンタープライズ顧客数も上がってきているので、このARPUの伸びも売上増加を加速させます。
サンアスタリスクとしては、エンタープライズ・SMBともにそれぞれのチャネルを強化しさらなる顧客の獲得と顧客単価向上を⽬指しています。
それに期待しているのですが、なかなか順調に伸びていってないように感じますね。
他にも事業内容、成長戦略、SDGsの取り組みなど、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では、最後に株価への影響はどうなるか考えてみました。
株価下落の理由
では、株価下落の理由を考えてみましょう。
決算自体は、決して悪いものではありません。
要因は、投資家たちの期待でしょう。
IPO前には、年平均+50%以上の成長率がありました。
しかし、ここ最近の成長率は+20%前後に留まってしまっています。
また、KPIも顧客数全体では増えてはいるものの、四半期ごとで見れば、エンタープライズ顧客数・ARPUも波打ち気味で安定していません。
ストック型の収益モデルの銘柄を投資する時は、安定的に顧客数とARPUの増加を期待しています。
そのため、サンアスタリスクのように解約があったり、ARPUが堅調に上がっていかないのは好まれないのです。
ただ、事業内容は需要ありますし、営業利益率も高いので、これからジワジワ上がっていくことに期待しています。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<決算内容>
・好調
ー 進捗率良し、営業利益も高い
ー ストック売上も四半期ベースで増加
ー KPIも堅調
<株価下落の理由>
決算は悪くないが、投資家の期待に応えられていない
ー IPO前の成長率が高すぎたため、現在の水準が低く見える
ー KPIも思ったように、伸びていない
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、高成長銘柄であるサンアスタリスクの株価下落の理由を、決算を分析しつつ、解説しました。
当ブログとしては期待している銘柄の一つです。
事業内容から、注目していました。
しかし、調べてみると、KPIに着目すると、まだ買うタイミングではないかもしれませんね。
ただ、引き続き監視は続けたいと思います。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
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ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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