【株価大幅下落】マクアケの決算分析!ストップ安の理由を解説

【株価大幅下落】マクアケの決算分析!ストップ安の理由を解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、マクアケという銘柄はご存知ですか?

株式会社サイバーエージェントのグループ企業であり、クラウドファンディングサイトを運営しています。高成長株であるために、小型成長株投資をメインにしている当ブログが注目している銘柄の一つです。

そんなマクアケですが、1/25の取引時間後に通期決算発表がありました。その翌日の株価はストップ安。これはとてつもない決算だったに違いありません。

ということで今回は、決算発表後にストップ安になったマクアケの決算内容の分析し、株価大幅下落の理由を解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・マクアケについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

以前発表された決算については下の記事で分析しました。こちらを読むと、業績の推移が分かり今回の記事がより分かりやすくなります。ぜひ、こちらもご確認ください。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

まず、下の株価チャートをご覧ください。こちらはマクアケの直近6ヶ月の日足チャートです。

マクアケの直近6ヶ月の日足チャート

12月から株価が下がり始めていることが分かるはずです。これは、株式市場、特にグロース株相場が悪化しているためです。この相場悪化の理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・米国でのテーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク ←New//
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるマクアケも、もれなく株価は下がり続けています。

そんな中での1/26に決算発表でした。株価下落が止まるキッカケになることに期待しましたが、決算発表翌日には株価はストップ安に。一体、どんな決算だったのでしょうか?ストップ安になるほどとは、どんな理由でしょうか?

では、その理由を紐解くために、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもマクアケをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

2022年9月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

マクアケの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

進捗率

まず、見ていただきたいのが進捗率です。

売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、前年比 19%/8%/8%/26%と、物足りなく感じます。利益に関しては、今期も投資フェーズなので一旦無視しましょう。ただ、売上高の進捗率は見逃しません。過去の実績で、たしかに1Q時点で17%のこともありましたが、少し心配になりますね。

というのも投資フェーズのために、広告をうっているのに売上高進捗率が19%というのは低いと感じました。

四半期ごとの売上高

次に見ていただきたいのが、四半期ごとの売上高です。

マクアケは現在投資フェーズで、広告を積極的に打ち出しています。そのことから、投資家としては売上高の伸びには期待をしてしまいます。しかし、1Q売上高を前年と比べてみると、+16%です。

普通の企業なら高水準な成長率でしょう。しかし、マクアケはハイグロース株として投資家から認識されています。そのため、+16%では満足できないのです。

また、今期通期業績予想が前年比+34%ということで、1Q単体が前年比+16%は業績予想と比べて、とても低いのです。これは投資家が成長鈍化懸念を持ってしまうでしょう。

今後のために成長基盤があるか、KPIも確認しておきましょう。

KPI

GMVとテイクレート

KPIについて確認していきましょう。下図は決算資料から抜粋した「応援購入総額の推移」「テイクレートの推移」のグラフです。

マクアケのGMV四半期推移
マクアケのテイクレート四半期推移

上の2図を見ると、GMVが前年同四半期よりも増えてはいますが、前四半期と比べて減少しています。増えたと言っても、前年比で+19%と、+30%以上を期待している投資家には応えられていませんね。

Web広告は打ち出しているようですが、効果は薄いようです。また、「広告を打ち出していないと、このGMVはキープできないのか」とも感じてしまいますね。

CVR(コンバージョンレート)改善施策の開始時期だったものの、CVR改善できなかったようです。今後このCVRが改善されれば、まだ望みはありそうではあります。

売上高に関しては、上述しましたように、前年同四半期と比べてイマイチの成長率でした。テイクレートもグラフを見ると、右肩下がりですね。テイクレートは「Makuakeサービス自体:20%、プラス他の付随サービス:+α」のテイクレートがとられています。したがって、付随サービスがあまり使われていないのだと推測できます。

掲載開始数とアクセスUU

他のKPIも確認します。下図は決算資料から抜粋した「掲載開始数」「リピート応援購入率」「アクセスUUの推移」「会員数の推移」のグラフです。

マクアケのKPI推移1
マクアケのKPI推移2

上の2図を見てみると、掲載回数のリピート実行者やリピーター応援購入率、アクセスUU、会員数とも右肩上がり基調です。これからマクアケが大きくなっていくためには、新規の取り込むのはもちろんですが、マクアケサービスに対してリピートしてもらうことが成長の基盤となります。

使う人が多くなれば、GMVの底上げにもなり、認知の広がりにも繋がります。また、良いサービスだからこそ、リピートされているのでサービスの質も知れます。今のところは増加傾向にあるので、好感が持てますね。

ただ、上述もしましたように、ユーザー数が増える一方で、CVR(コンバージョンレート)の減少が目立ちますね。今四半期で、2.8%まで下がってきてしまいました。

アクセスUU(ユニークユーザー)が増えているということは、Makuakeの認知が広がってきているということでしょうが、CVRが低いので実際の購入までには至っていないということです。以前までの水準まで戻れば、アクセスUUは多いことから、一気にGMVも伸びることでしょう。

しかし、このCVR低下は、マクアケのプラットフォーム自体の問題かもしれませんし、掲載されているプロジェクトの質の問題かもしれません。なので、ここの改善はマクアケ自身だけの改善だけでなく、掲載プロジェクトの質向上をバックアップしないといけないので、難しい問題でしょう。

決算資料には、他にも成長戦略や先行投資計画など、気になる部分もありましたので、ぜひご確認ください。

株価下落の理由

では、ここから上述してきたことも踏まえて、株価下落・ストップ安の理由を解説していきます。

<株価下落の理由>
成長鈍化懸念
 ー 売上高が前年同期比で+16%では、投資家の期待に応えられていない
 ー GMVの伸びも+19%止まり
 ー テイクレートの低下
 ー CVRの低下

マクアケは現在、投資フェーズにあります。そのため、売上高の伸びやKPIの伸びを期待している投資家は多くいます。そのため、投資家は成長性に関しては敏感です。今回のような、前年比で低い成長率であれば、成長鈍化懸念から手放す投資家も多くいるのです。グロース株投資の厳しさですね。

ただ、今後CVRが改善されてくれば、GMVも大きく伸びることになります。それに伴い、売上高も大きく増加するので、まだ希望はあります。サービスの認知は確実に広がっているので、CVRの水準が元に戻るだけで大きく業績に影響することは間違いありません。ぜひ、早期CVR改善を達成して欲しいです。

では、それぞれについて説明していきます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・進捗率は物足りない
・売上高、GMVの伸びがイマイチ
・テイクレートの低下
・CVRの低下

<株価下落の理由>
成長鈍化懸念
 ー 売上高が前年同期比で+16%では、投資家の期待に応えられていない
 ー GMVの伸びも+19%止まり
 ー テイクレートの低下
 ー CVRの低下

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、決算発表後にストップ安になったマクアケの決算内容の分析し、株価大幅下落の理由を解説しました。

当ブログとしては注目した決算でしたが、期待していただけに、少しショックでしたね。このままでは、中期目標達成は厳しく感じてしまいます。また、今後競合であるキャンプファイヤーも上場してくるかもしれません。マクアケとしては、そうなる前に地位を早く築いておきたいはずです。そのため成長に注力するはずですので、今後に期待したいです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資に挑戦したい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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