【マクアケ】決算解説!高成長なのに株価が上がらない理由はコレ!

【マクアケ】決算解説!高成長なのに株価が上がらない理由はコレ!決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、マクアケという銘柄はご存知ですか?

株式会社サイバーエージェントのグループ企業であり、クラウドファンディングサイトを運営しています。高成長株であるために、小型成長株投資をメインにしている当ブログが注目している銘柄の一つです。

そんなマクアケですが、10/26の取引時間後に通期決算発表がありました。来期予想は高成長でしたが、その翌日の株価は思ったより上がりませんでした。なぜでしょうか?

ということで今回は、来期予想が高成長にも関わらず、思ったように株価が上がらないマクアケの決算内容の分析し、株価が上がらない理由を解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・マクアケについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

以前発表された決算については下の記事で分析しました。こちらを読むと、業績の推移が分かり今回の記事がより分かりやすくなります。ぜひ、こちらもご確認ください。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

まず、下の株価チャートをご覧ください。こちらはマクアケの直近6ヶ月の日足チャートです。

マクアケの直近6ヶ月の日足チャート

前回の決算(7/27)の翌日に、株価は大幅下落しました。ストップ安になるほどの下落でした。この株価下落の原因となった、決算の解説はこちらの記事で解説しています。>>前回の決算分析

その後、そこから幾分か持ち直したものの、中国や米国での金融リスク、そして岸田氏の「金融所得課税発言」などによる相場の悪化により、また株価は下落し始めました。

そして、10/26の取引時間後の決算発表がありました。決算を見ると、来期予想は高い成長率でした。しかし翌日は、株価は上がったものの大きな上ヒゲの陰線で引けることとなりました。その翌日も株価は思ったように上がりません。高成長予想が公表されているのに、一体なぜでしょうか?

では、その理由を紐解くために、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもマクアケをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

2021年9月期の通期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

マクアケ、業績推移

来期予想

まず、見ていただきたいのが来期業績予想です。売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、前年比 +34/+41/+41/+42%と、上述してきているようにどの項目も+40%前後の高成長だと分かります。

これだけ見たら好感が持てるのですが、なぜでしょうか?

四半期ごとの売上高

次に見ていただきたいのが、四半期ごとの売上高です。マクアケは現在投資フェーズのために、売上を伸ばすことを重視しています。そのため、ここでは売上高のみに着目します。見てみると、4Qは過去最高の四半期売上高です。過去最高なのは好感が持てます。

しかし、前年からの伸びは+14%と、ハイグロースを期待している投資家としては、少し物足りない感じがしてしまいますね。

今後のために成長基盤があるか、KPIも確認しておきましょう。

KPI

GMVとテイクレート

KPIについて確認していきましょう。下図は決算資料から抜粋した「応援購入総額の推移」「テイクレートの推移」のグラフです。

マクアケ、GMV推移
マクアケ、売上・テイクレート推移

上の2図を見ると、GMVが前四半期と比べて減少しています。せっかく地方限定とはいえ、TVCMを実施したのに効果が薄く感じられます。これは投資対効果がうまくいっていないのかと不信感がもたれます。

もっと言うと「広告打ち出しているのに、GMVが全然増えていないのは成長の限界か」と捉える投資家も出てくるはずです。GMVはマクアケの収益の根源です。なので、ここの成長こそがマクアケの成長につながるので、特に重要視される部分です。よってこの結果は、投資家達には嫌気がさすでしょう。

売上高に関しては、上述しましたように、今四半期は過去最高額でした。テイクレートも関連サービスが好調のおかげで、少し持ち直しました。

掲載開始数とアクセスUU

他のKPIも確認します。下図は決算資料から抜粋した「掲載開始数」「リピート応援購入率」「アクセスUUの推移」「会員数の推移」のグラフです。

マクアケ、KPI1
マクアケ、KPI2

上の2図を見てみると、掲載回数のリピート実行者やリピーター応援購入率、アクセスUU、会員数とも右肩上がり基調です。これからマクアケが大きくなっていくためには、新規の取り込むのはもちろんですが、マクアケサービスに対してリピートしてもらうことが成長の基盤となります。

使う人が多くなれば、GMVの底上げにもなり、認知の広がりにも繋がります。また、良いサービスだからこそ、リピートされているのでサービスの質も知れます。

今のところは増加傾向にあるので、好感が持てますね。

決算資料には、他にも成長戦略や先行投資計画など、気になる部分もありましたので、ぜひご確認ください。

株価が上がらない理由

では、ここから上述してきたことも踏まえて、高成長予想なのに株価が上がらない理由を解説していきます。主な理由は下記の2点です。

<株価が上がらない理由>
1)投資対効果
2)中期目標に対しての実現性

では、それぞれについて説明していきます。

投資対効果

1つ目の理由は、投資対効果です。こちらは上述しましたように、今四半期は地方限定ではありますがTVCMを打ち出しました。しかし、GMVは前四半期よりも減少してしまいました。

広告費を出しても、収益の根源であるGMVがなかなか伸びていないのは、投資家として今後の成長が心配になってしまいます。投資の希望としては、将来的には広告を打ち出さなくてもGMVが増加していくことを期待しています。しかし、現状は広告を打ち出して、ようやくGMVをキープできているような印象を受けてしまいます。

そのため、今後成長したとしても、将来的にも大きな広告費を出さないといけなくなると考えてしまいます。そうすると、投資家が「将来はこれくらいの利益率になるだろう」と想定していた水準は変わってきてしまうでしょう。そして、嫌気につながります。

実現性

2つ目の理由は、中期目標に対しての実現性です。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「GMVの中期目標」です。

マクアケ、GMVの中期目標

上図を見ると、2025年度にGMV:1,000億円を目標としています。では、それに向けてどれくらいの成長率が必要なのかを見てみます。

まず、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「GMV中期目標の進捗」です。

マクアケ、GMV中期目標の進捗

来期は300億円を目標としています。そして、その3年後(2025年)に1,000億円になるとすると、2023年〜2025年は年平均+49%以上の成長が必要になります。これまで、年平均+66.5%で成長してきたと図にはありますが、これはコロナ特需もあったからです。そして直近と来期予想の成長率は+46.9/+39.3%と、+49%を下回っています。

それを考えると、「また爆発的に成長することがないと厳しいのでは」と感じてしまいます。なので、「2025年にGMV:1,000億円」と言う目標は、このままでは実現性が低く見えます。

以上より、中長期投資家たちが、買いではなかなか入りづらく、株価が上がりにくい状況になっているのです。

これが、実現性が高まる好材料が一つ出てくれば、また株価は上がり出すはずです。例えば、「グローバルが好調」や「海外のクラウドファンディング企業をM&A」などのニュースがあれば、一気に中期目標達成を目安にした株価にまで上がることでしょう。

ちなみに、中期目標を目安にした目標株価については下の記事で解説しています。ぜひ投資の参考にしてください。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・来期予想は高成長
・四半期売上は過去最高
・広告を打ち出したのに、GMVの伸びの鈍さ
・リピート率は高まっている

<株価が上がらない理由>
1)投資対効果
 ー 広告を打ち出しても、GMVが減少
 ー 広告を打ち出して、ようやくGMVをキープできている印象
2)中期目標に対しての実現性
 ー 達成のためには、直近よりも高い成長率が必要

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、来期予想が高成長にも関わらず、思ったように株価が上がらないマクアケの決算内容の分析し、株価が上がらない理由を解説しました。

当ブログとしては注目した決算でしたが、期待していただけに、少しショックでしたね。このままでは、中期目標達成は厳しく感じてしまいます。また、今後競合であるキャンプファイヤーも上場してくるかもしれません。そうなると、資金が分散してしまい、より株価は上がりにくくなりそうです。株価が今後大きく下がるようなら買いで入りたいですが、現状はとりあえず監視を続けることにします。そして、何か好材料が出てくることに期待しています。

いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資に挑戦したい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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