【WACUL】直近決算を分析!今後の将来性・成長性を解説

【WACUL】直近決算を分析!今後の将来性・成長性を解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、WACUL(ワカル)という銘柄はご存知ですか?

独自に収集した35,000超のサイトのデータと10,000超の「成功事例・失敗事例」データにより、成功確率の高い施策のみを抽出、提供するマーケティングDXを実現する企業です。

そんなWACULですが、当ブログ注目銘柄の比較で、特に気になる銘柄になりました。その比較については、後述します。

ということで今回は、注目銘柄の中でも、特に気になる銘柄であるWACUL(ワカル)の直近決算内容の分析し、今後の将来性・成長性を解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・WACUL(ワカル)についての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

では、早速行ってみましょう!

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WACUL(ワカル)注目理由

まず、WACULに注目した理由を説明しておきます。

下図をご覧ください。こちらは当ブログが注目している中小型成長株を、ファンダメンタルで比較した一覧です。

注目の中小型成長株のファンダメンタル比較一覧

この表は、売上総利益率で並べた表です。(2022.01.30時点)

見ていただきたいのは、上から三番目にWACULがいるのです。売上総利益率も高い上に、売上成長率も高いです。さらに、1/30時点で予想PERは25.1倍とファンダメンタルから見ても割安に見えます

このことから、「これは調べておきたい」と感じました。

この表に関しては詳しい説明は、下の記事で解説しています。時価総額順や売上成長率順に並べた表も用意してますので、ぜひご覧ください。

株価チャートを確認

では、株価の動きを確認しておきましょう。下の株価チャートをご覧ください。こちらはWACUL(ワカル)の直近6ヶ月の日足チャートです。

WACUL(ワカル)の直近6ヶ月の日足チャート

昨年10月中旬に、大きく窓を開けて株価が下がっていることが分かります。これは2Q決算発表が原因です。このとき、1Qに比べて四半期売上高が下がってしまいました。これが主な要因でした。

なぜ、下がってしまったかというと、1Qが高すぎたのです。本業のプロダクト事業ではなく、インキュベーション事業のDXコンサルティングが大きく売り上げており、その結果、2Qが下がったように見えてしまったのです。

その後、また12月から株価が下がり始めました。これは、株式市場、特にグロース株相場が悪化しているためです。この相場悪化の理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・米国でのテーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク ←New//
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるWACUL(ワカル)も、もれなく株価は下がり続けています。

そんな中での1/11に決算発表がありました。決算発表による株価変動はありませんでしたが、やはり相場の流れそのままに株価は下がってしまっています。ただそのおかげで、いま割安に見えているのも事実です。これは妥当なのでしょうか?

では、それを紐解くために、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもWACUL(ワカル)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

2022年2月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

WACUL(ワカル)の業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

進捗率

まず、見ていただきたいのが進捗率です。

売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、前年比 76%/61%/60%/50%と、売上高は順調ですね。利益に関しては、今期も投資フェーズなので一旦無視します。リカーリング売上があるので、下期偏重であることから考えて、これは通期業績予想を超えてくるんじゃないですか。

以上のことより、好感が持てますね。

四半期ごとの売上高

次に見ていただきたいのが、四半期ごとの売上高です。

上述しましたように、今期の1Qはインキュベーション事業のDXコンサルティングの売上が大きくなったことで、跳ね上がっています。しかし、その後2Qでは下がったように見えてしまっています。

直近の3Qでは、2Qと比べてみると、増加していますね。前年と比べても、+41%と高い売上成長率です。

今後のために成長基盤があるか、KPIも確認しておきましょう。

KPI

リカーリング売上高比率

KPIについて確認していきましょう。下図は直近決算資料から抜粋した「リカーリング売上高比率」のグラフです。

WACUL(ワカル)のリカーリング売上高比率

上図を見ると、リカーリング比率(ストック売上比率)が減少傾向にあるように見えます。実際、四半期ごとにどれくらいのリカーリング売上高があるか見ておきましょう。

<四半期リカーリング売上高>
・2021年度3Q:142百万円
・2021年度4Q:148百万円
・2022年度1Q:153百万円
・2022年度2Q:158百万円
・2022年度3Q:156百万円(前年度比+9.85%)

期待したよりも、リカーリング売上高が伸びていないことが分かります。上述した全売上高の成長率は+40%超えでしたが、リカーリング売上高は+9.85%しかありません。

当ブログとしては、リカーリング売上高が高いことに期待したのですが、フロー型の売上高が伸びているようですね。

クロスセル率

他のKPIも確認します。下図は直近決算資料から抜粋した「クロスセル率」のグラフです。

WACUL(ワカル)のクロスセル率

上図を見てみると、3Qで少し低下しているものの、3ヶ月ごとにクロスセル率が上昇しています。これにより、顧客単価が上昇していることが推測できますね。

これには好感が持てます。

1社あたりの理論LTVと契約獲得広告宣伝費

他のKPIも確認します。下図は直近決算資料から抜粋した「1社あたりの理論LTVと契約獲得広告宣伝費」のグラフです。

WACUL(ワカル)のLTVとCAC

上図を見ると、1社あたりの契約獲得広告宣伝費が横ばいに対し、理論LTV(顧客生涯価値)は増加傾向にあることが分かります。これは好感が持てますね。

理論LTV / 契約獲得広告宣伝費=14.58倍と非常に高い水準です。どういうことかというと、広告費に対して、14倍以上の売上高があるということです。

決算資料には、他にも事業概要や人材事業など、気になる部分もありましたので、ぜひご確認ください。

今後の将来性・成長性について

では、ここから上述してきたことも踏まえて、今後の将来性・成長性を解説していきます。

現在、順調な売上成長ですが、その要因となっているのはフロー型の売上です。しかし、期待されているのはリカーリング(ストック型の)売上です。

今後の成長のポイントとなるのは、このリカーリング売上高の伸びでしょう。これは企業としても注力していることから、先行投資しているとも言えます。

現状、クロスセルはうまくいっているので、他に期待することとしては、

・さらなるクロスセルの伸び
・契約顧客の増加
・リカーリング売上になる新サービス展開

これがうまくいけば、売上総利益率も高いので、企業が成熟した頃には利益率も高い水準になっていることが期待できます。

今後ますます、データ分析の市場は拡大していくでしょう。それに伴い、競合も現れることは間違いありません。今のうちにどれだけシェアを獲得できるかが肝になります。

顧客獲得→シェア獲得→リカーリング売上増加、これが一番良い形でしょう。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・進捗率は順調
・四半期売上高の伸びは好調
 ー しかし、リカーリング売上高の伸びはイマイチ
・理論LTVの上昇傾向
・クロスセル率も好調

<今後の将来性・成長性>
リカーリング売上高の伸び次第
 ー 市場は拡大傾向のことから、競合が現れると予測
 ー その中でいかにシェアを獲得できるか
 ー リカーリング契約を増やし、リカーリング売上を増やすのが必要

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、注目銘柄の中でも、特に気になる銘柄であるWACUL(ワカル)の直近決算内容の分析し、今後の将来性・成長性を解説しました。

当ブログとしては期待していましたが、リカーリング売上比率が意外と低くて、少し残念でした。リカーリング売上成長率もイマイチなので、もう少し様子見しておきます。このリカーリング売上高が、高い成長率になったら投資したいですね。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資に挑戦したい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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