【株価急降下】FRONTEO(フロンテオ)の決算!株価下落の理由

【株価急降下】FRONTEO(フロンテオ)の決算!株価下落の理由決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、FRONTEO(フロンテオ)という銘柄はご存知ですか?

FRONTEO(フロンテオ)は、主に自然言語を解析するAIを開発し、業務効率化や医療や研究の発展に貢献します。コロナショック時には、株価150円台まで下がった株価ですが、そこから株価は上昇し、一時はテンバガー以上の株価をつけています。

そんなFRONTEO(フロンテオ)ですが、2/14の取引時間後に決算発表があり、その翌日からストップ安もあり、3日続けて大きく株価下落しました。これまで、ずっと強気だった株価が一気に下がってしまいました。一体どんな決算だったのでしょうか?なぜ下がってしまったんでしょうか?

今回は、株価が急落してしまったFRONTEO(フロンテオ)の決算をを分析しつつ、株価下落の理由を解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
FRONTEO(フロンテオ)についての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

以前、FRONTEO(フロンテオ)の前回決算について解説しました。こちらを読むことで、業績の推移などが分かり、今回の記事も分かりやすくなります。ぜひ一度、下の記事も読んでみてください。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下のチャートをご覧ください。こちらは、直近6ヶ月のFRONTEO(フロンテオ)の日足チャートです。

直近6ヶ月のFRONTEO(フロンテオ)の日足チャート

見ての通り、11月下旬に株価5,000円以上つけました。これは、11月中旬にあった決算発表が理由です。これについては、前回の決算分析の記事で解説しています。

しかし、その後株価は急落しました。これは「さすがに上げすぎ」もありましたが、これは株式相場悪化が理由です。そして今も、下げ続けています。立て続けに株式市場には悪い材料が出てきました。主な理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるFRONTEO(フロンテオ)も、もれなく株価は下がり続け、株価は高値から1/3程度にまで下落してしまいました。

2/14の取引時間後に決算発表があり、翌日からストップ安も含めて、3日連続株価は大幅下落。1週間で1,000円以上の下げてしまったのです。これほどまでに株価が下がる決算というのは、一体どんな決算だったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもFRONTEO(フロンテオ)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

今回は、2022年3月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

FRONTEO(フロンテオ)の四半期業績推移

上の表を元に、ポイントを絞って解説していきます。

進捗率

次に注目していただきたいのが、進捗率です。

修正されても、3Q時点で、売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、76%/77%/83%/85%です。3Q時点で、どの項目も75%超えです。過去の実績と比べても順調ですね。

見た感じは、今後業績予想の上方修正はなく、今期は業績予想通りの数値で収まりそうな進捗に見えます。

四半期ベースの収益

続いて注目したいのが、四半期ベースの収益です。

利益関係についてですが、前回の決算でも述べていたように下期に成長投資するために、上期と比べて低い水準になっています。上期時点で高い水準でしたが、やはり今期は業績予想通りの水準で収まりそうですね。

売上高については、前年同期比+3%と、イマイチ伸びが悪いですね。FRONTEO(フロンテオ)としても、AIソリューション事業が想定を下回っているようです。

少し心配になりますね。

今後の成長性を計るために、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

AI比率

今後の成長性を握るポイントの一つは、AI比率です。FRONTEO(フロンテオ)では、ポートフォリオトランスフォーメーションをしており、利益率の高いAIサービスの比率を高めている段階です。

まず、下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「AIサービス売上高の推移」です。

FRONTEO(フロンテオ)のAIサービス売上高推移

見て分かるように、今期3Q時点で、前年通期の売上高を超えています。特に、リーガルテックAI事業のAIサービスは大きく増加しています。

そして、AI比率も50%を超えており、構造改革がうまくいっていることがわかりますね。今後、この比率を100%まで高めることを目標としています。順調に移行が進んでおり、好感が持てます。

各事業・サービスの売上推移

各事業の売上推移も見ておきます。FRONTEO(フロンテオ)の主な事業・サービスは3つ、「リーガルテックAI事業」「AIソリューション事業のライフサイエンスAIサービス/ビジネスインテリジェンスサービス」です。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「各事業・サービス別の売上高推移」についての資料です。

リーガルテックAI事業は、上期の勢いがなくなり、売上高は前四半期から下がっています。そして、AI比率も下がってしまいました。前年2Qから上がり続けていたAI比率が下がってしまったのは、少し心配になります。

そして、セグメント営業利益は、前年同期比よりAI比率は高いものの、前年同期とさほど変わらない水準です。ここについて詳しくは触れられてませんでしたが、気になるポイントです。おそらく投資に回しているためでしょうが。

AIソリューション事業は、ライフサイエンスAIは前年同期比で増加していることがわかります。一方、ビジネスインテリジェンスは前年同期比で大きく減少してしまっています。これは、ビジネスインテリジェンスにおいて、一部パイプラインが案件化しなかったことが原因のようです。

ビジネスインテリジェンスですが、具体的な数字はわかりませんが、グラフを見る限り、前年度より3Q時点での累計売上が低いように見えます。今は「拡大成長基盤確立」フェーズですが、将来的な3本柱の一つなので、前年よりも成長していて欲しいものです。

他にも、事業・サービス内容やステージ4達成に向けた戦略など、ここでは紹介しきれていない興味深い内容がありましたので、ぜひ決算説明資料も読んでみてください。

では、最後に株価が大きく下がった理由を解説します。

株価下落の理由

株価が大きく下がった理由は、主に下記の点です。

<株価下落の理由>
・リーガルテックAIのAI比率の低下
・ビジネスインテリジェンスの売上の伸び

上述しましたように、FRONTEO(フロンテオ)は現在、「拡大成長基盤確立」フェーズです。そのために構造改革として、AI比率を高めている段階なはずです。

なので、投資家たちとして注目している一つとして挙げられるのは、AI比率です。今回の決算を見ると、メインセグメントであるリーガルテックAI事業のAI比率が下がってしまいました。これは、投資家としては評価できるものではありません。

また、将来の3本柱の一角をなすビジネスインテリジェンス分野についても、成長を期待しています。しかし、今期は前期と比べて現時点で売上高が低く、「果たして本当に成長しているのか」と心配になってしまいます。

そして、現在の相場も悪く、投資家たちは少しでもマイナス面があると反応しがちです。そのため、傷が大きくなる前に手放しておく判断をし、株価は大きく下がってしまったのです。

気になるポイント

他にも、当ブログが気になったポイントを挙げておきます。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ステージ4までの売上成長イメージ」です。

FRONTEO(フロンテオ)のステージ4までの売上成長イメージ

以前から決算資料に載せられているこの図ですが、とうとうステージ4の時期が明確になりました。

2025年度にステージ4:売上高300億円、営業利益60億円を目標とするようです。多くの投資家はこの「ステージ4」を意識して、投資しています。

この「ステージ4」達成時における目標株価については、以前ブログで算出しました。今回の決算資料を踏まえて、少し調整が必要そうなので、後日調整しておきます。「FRONTEO(フロンテオ)の目標株価」が気になる方は、下の記事からどうぞ。少しでも投資の参考になれば嬉しいです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・進捗は順調
・成長投資のため、営業利益は一服
・AIサービスのAI比率上昇
 ー しかし、リーガルテックAIのAI比率低下
・ライフサイエンスAI分野は好調
・ビジネスインテリジェンス分野は不振

<株価下落の理由>
・リーガルテックAIのAI比率の低下
・ビジネスインテリジェンスの売上の伸びが悪い
 ー 重視されているAI比率、今後の成長が期待されている分野の不振

みなさんは、どうお考えですか?

今後の目標として、FORNTEO(フロンテオ)では「ステージ4:売上高300億円」を掲げています。この目標達成時には「どこまで株価は上がるのか、それとも株価は下がってしまうのか」気になる方は、ぜひ以前に当ブログが算出しました目標株価の記事もご覧ください。今回の決算で少し調整が必要ですので、後日調整します。参考になれば、嬉しいです。

さいごに

今回は、株価が急落してしまったFRONTEO(フロンテオ)の決算をを分析しつつ、株価下落の理由を解説しました。

この銘柄は値動きも激しくて、投資家から注目度も高さが伺えます。しかし、今回の決算は少し残念でした。注力していることが実現できていないのが見てとれました。ここからステージ4に向けて、どう成長していくは楽しみです。

ただ、当ブログの感覚としては、「この悪相場においてはまだ割高かな」と感じているので、もっと下がったら投資したいです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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