【両面】スパイダープラスの決算分析!良い点と悪い点を解説

【両面】スパイダープラスの決算分析!良い点と悪い点を解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、スパイダープラスという銘柄はご存知ですか?

建設業界をDXする企業です。建設現場で役立つ施工管理SaaS「SPIDERPLUS」の開発・販売をしています。2025年度に建設業への働き方改革があり、そのタイミングでの需要増加に期待しています。

そんなスパイダープラスですが、11/10に決算発表がありました。期待していた決算でしたが、見てみると良い点と悪い点の両面があると感じました。

ということで今回は、期待銘柄のスパイダープラスの決算を分析し、良い点と悪い点について解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • スパイダープラスの決算内容を知りたい
  • スパイダープラスの成長性に問題はないか知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

では、早速行ってみましょう!

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スパイダープラスの株価の値動き

直近1年間

まずは、最近の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。こちらは、直近1年間のスパイダープラスの日足チャートです。

直近1年間のスパイダープラスの日足チャート

株価は昨年9月の高値から、今年6月までの約9ヶ月間ずっと下がり続けていました。一番低いときの株価は、昨年9月の高値から1/7程度の水準にまで下がってしまいました。

その後、7月に入ってからは株価を戻し始めて、ジワジワと株価を上げてきています。

どういったことが理由で、このような株価の値動きになったのか説明します。

2021年11月〜2022年6月中旬

11月上旬までは高値圏を維持していた株価ですが、中旬以降から株価がものすごい勢いで下がり始めました。これは、グロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるスパイダープラスも、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げました。他のグロース株は、さすがに下がりすぎたのか買いが出始め、2月や3月に株価は底打ちしましたが、スパイダープラスは下がり続けていました。その後、また相場が悪化してしまい、さらに株価は下げてしまいました。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

それでも少しずつインフレ率や景気後退懸念も緩和されてきて、グロース株に資金が戻り始めてきました。そんな時に、6月下旬に大きく上げるタイミングはありました。

2022年6月下旬〜2022年8月

6月下旬にとうとう株価が底打ちし、一転して株価が上がり始めました。さらに出来高も多くなっていることが分かります。これは、チェンジとの自治体DXの協業が公表されたことがキッカケでした。

地域創生DXを期待されているハイグロース株の代表格であるチェンジとの協業は、投資家から今後の成長加速を期待されるものでした。ユーザー数も増えて、プラスの業績寄与が推測できます。

2022年9月

9月には7月のときのように、また出来高を伴って株価が上昇しました。これは9/7に「知財リリース」のニュースがあり、それがキッカケに上がり始めました。そして、投機的な売買があり、注目度が高まり出来高も伴い上昇したのです。

さて、上記のような値動きで、株価は戻してきたところでの今回の決算発表でした。

では、直近の決算内容を確認しましょう。

スパイダープラスの決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてスパイダープラスをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

直近では、2022年12月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
スパイダープラスの四半期業績推移

スパイダープラスはまだ上場して間もないので、データも少ないですが、上の表をもとにポイントを絞ってできる限り説明していきます。

進捗率

まず、注目していただきたいのが、進捗率です。

スパイダープラスは、今期も投資フェーズのために最終は赤字になる見込みです。そのため、今回は利益に関しては一旦無視します。

売上高に着目すると、今期業績予想に対しての進捗率は、67.7%でした。前期は2Q時点で73%だったので、これは少し物足りなく感じてしまいます。しかし、これは前期はエンジニアリング事業の数値を含んでいるから、そう見えるだけかもしれません。

なので、ICT事業のみの売上高で前期と今期を比べてみましょう。下記は、前期のICT事業のみの売上高の四半期推移です。

  • 1Q:437百万円
  • 2Q:462百万円
  • 3Q:501百万円
  • 4Q:535百万円

これをもとに、前期の各四半期ごとの累計と通期業績実績に対しての進捗率も確認してみましょう。

  • 1Q累計:437百万円(進捗率:22.6%)
  • 2Q累計:899百万円(進捗率:46.5%)
  • 3Q累計:1,400百万円(進捗率:72.4%)
  • 4Q累計:1,935百万円(進捗率:100%)

以上のことから、前期は3Q時点で進捗率は72.4%でした。それに対し、今期は67.7%なのでやはり少し売上高の進捗が悪いと見えます。このことから、今期の通期売上高予想には届かない懸念も出てきました。

四半期ベースの売上高

次に、注目していただきたいのが、四半期ベースの売上高です。

過去最高の四半期売上高で好感が持てますね。ただ、前期比で+11%と、やはり物足りないですね。こちらも上述しましたように、前期のICT事業のみの数値と比較してみましょう。

  • 前期3Qの四半期売上高:501百万円
  • 今期3Qの四半期売上高:637百万円(+27.1%

上記のことから、四半期売上高が+27.1%も増加したことが分かります。これは大幅増加で好感が持てます。とても高い成長率だといえます。ただ、前期ICT事業のみ:1,935百万円に対して、今期通期売上高予想:2,668百万円(+37.9%)なので、+27.1%では物足りない感じがします。

成長基盤は大丈夫なのか、KPIを確認しておきましょう。

KPI

スパイダープラスのKPI(重要指標)として確認しておくことは、主に下記の4点です。

  • ARR
  • ユーザー数
  • ARPU
  • 解約率

ARRとは、簡単にいうと「年間ストック型収益」です。年間にどれくらいのストック型の収益が見込めるかを表しています。SaaSサービスにおいて、とても大切な数字であり、「サービスがどれくらいのポテンシャルがあるのか、どれくらい成長しているのか」を確認するために見ます。

ユーザー数とARPUは「売上高の元」と言えます。ARPUとは、簡単にいうと「ユーザーひとり当たりの収益」です。なので、「ユーザー数×ARPU=売上高」という式が成り立ちます。つまり、ユーザー数やARPUが増加すれば、売上高が増加するということです。

そして解約率ですが、これは「前月に対して当月にどれくらいの割合のユーザーが減ったか」を見ます。ユーザー数維持や増加のためには、解約しない方がいいですよね。さらに言えば、「解約率が低いということは、サービスが良いから継続している」という見方もできます。

では、それぞれのKPIの推移を確認します。

ARR

ARRの四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「売上高・ARR」です。

スパイダープラスの売上高・ARR

図を見てわかるように、ARRは過去最高額になっており、前期比+28%と大きく増加しています。さらに四半期ごとに増加しており、ストック型ビジネスがうまくいっていることが分かります。これは好感が持てます。

ID数とARPU

ID数とARPUの四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「ID数・ARPU」です。

スパイダープラスのID数・ARPU

ID数もARPUも増加していることが分かります。これがARR増加の要因となっているわけです。ID数は前期比+22%、ARPUは前期比+4%です。ARPUを上昇させるのは難しいのですが、オプション拡販によりうまく上昇させているようです。これにも好感が持てます。

解約率

解約率の四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「解約率」です。

スパイダープラスの解約率

図を見てわかるように、ここ3四半期連続で解約率が低下しています。さらに、なんと解約率が1%未満と、とても低水準です。サービスの良さ・需要の高さを感じます。

では、上述してきたことを踏まえて良い点と悪い点をまとめます。

良い点と悪い点

今回の決算で良い点と悪い点を下記に挙げます。まず、良い点を下記の通りです。

<良い点>
○解約率が低水準を維持
○ARR/ID数/ARPUの増加

次に悪い点は下記の通りです。

<悪い点>
△売上高の伸びがイマイチ(売上高成長率を意識した投資の割に)
△進捗率が悪い

KPIは良好だと感じていますが、先行投資した割に売上高が伸びていません。スパイダープラスとしては、KPIとしているARRとID数は想定を下回っていると捉えているようです。ID数の伸びの悪さが、売上高の伸びが予想より低い要因かもしれませんね。

スパイダープラスに投資している人たちは売上成長率を特に注目しているはずです。業績予想の売上増加率も加味して投資しています。したがって、今回のように業績予想に未達懸念が出てくることを嫌がります。

ただ、業績とは別でさらに良い点はありました。

  • 新規プロダクト/共同開発/知財リリース
  • 大成建設/コベルコ/西松建設との新規契約/導入拡大

先行投資の成果が上記のことだと感じています。大手が顧客になりましたし、こうなったのも新規プロダクトや知財のおかげでしょう。こちらの業績寄与には、まだもう少しかかると推測しているので、それまでを楽しみに待つしかないかもしれませんね。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・進捗率が悪い
・四半期売上高の伸びが期待よりも低い
・KPI堅調

<良い点>
○解約率が低水準を維持
○ARR/ID数/ARPUの増加

<悪い点>
△売上高の伸びがイマイチ(売上高成長率を意識した投資の割に)
△進捗率が悪い

<さらに良い点>
・新規プロダクト/共同開発/知財リリース
・大成建設/コベルコ/西松建設との新規契約/導入拡大

あなたは、決算を見てどう感じましたか?

以前、当ブログではスパイダープラスの目標株価を算出しました。こちらの記事で解説しています。「現在の株価は割安なのか」「今は買い時かどうか」、投資の参考になれば嬉しいです。

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、期待銘柄のスパイダープラスの決算を分析し、良い点と悪い点について解説しました。

売上高が未達に終わりそうな予感をさせる決算でした。需要の高さも感じられますし、着実にストック型収益を積み上げているのには好感が持てす。直近はイマイチだけど、中長期的に見て期待ができる銘柄だとは改めて感じました。

いかがでしたか?参考になりましたか?
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今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

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