【利益減少】BlueMeme(ブルーミーム)、今後の成長性を解説

【利益減少】BlueMeme(ブルーミーム)、今後の成長性を解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、BlueMeme(ブルーミーム)という銘柄はご存知ですか?

ローコード技術とアジャイル手法を中心としたDX事業をしている会社です。今後予測されている「IT人材不足」に対して有効な事業をしています。そんなBlueMeme(ブルーミーム)は2021年6月にIPO(新規上場)しました。まだ上場して間もないですが、当ブログとしては、事業内容から注目しています。

前回の決算では、大きく株価が下落してしまいました。「今回の決算では株価上がってほしい」と期待しましたが、決算を見てみると利益が前年比で減少してしまいました。「これはまた今回も株価下落してしまうのか?成長性は大丈夫なのか?」と心配になってしまいますね。

ということで今回は、利益が減少したBlueMeme(ブルーミーム)の決算分析しつつ、今後の成長性について解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • BlueMeme(ブルーミーム)についての情報を共有したい
  • BlueMeme(ブルーミーム)の株価に与える影響を知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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BlueMeme(ブルーミーム)の株価の値動き

直近1年間

まずは、最近のBlueMeme(ブルーミーム)の株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。直近1年間のBlueMeme(ブルーミーム)の日足チャートです。

直近1年間のBlueMeme(ブルーミーム)の日足チャート

見ての通り、株価は11月からずっと下がり続けていることがわかります。一番低い1月時点での株価は、高値から1/2程度の水準にまで下がってしまいました。

その後、株価は大きく戻しましたが、また下がってしまい低迷中です。

どういったことが理由で、このような株価の値動きになったのか説明します。

2021年11月〜2022年2月

11月中旬から2月中旬くらいまで、株価がずっと下がり続けていたことがわかります。これはグロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるBlueMeme(ブルーミーム)も、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやくさすがに下がりすぎたか、買いが出始め、2月に株価は底打ちしました。

2022年2月〜2022年5月

そして2月から株価は大きく上がり始めました。これは、業績予想の上方修正を機に上げ始めたのです。

さらに、4月には三井物産グループの三井情報との資本業務提携で注目され、大きく株価は上がることになりました。これは特に大企業グループへのサービス提供にもなるのが、好感視されたのです。

2022年5月〜2022年8月

しかし、その後決算発表ミスで株価は大きく下落し、また下値圏に戻ってしまいました。さらに、また相場が悪化してしまったのです。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

それでも少しずつインフレ率や景気後退懸念も緩和されてきて、グロース株に資金が戻り始めてきました。そんな中でのBlueMeme(ブルーミーム)の決算発表でした。

8/12の取引時間後に決算発表があり、上述しましたように、決算内容は利益減少でした。これがどう株価に影響してくるのか、上がるのか?それとも意外と下がってしまうのか?

また、今後の成長性は大丈夫なのか?心配になりますね。

では、決算内容を確認しましょう。

BlueMeme(ブルーミーム)の決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもBlueMeme(ブルーミーム)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

直近では、2023年3月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
BlueMeme(ブルーミーム)の四半期業績推移

こちらの表をもとに、ポイントを絞って解説します。

進捗率

まず、進捗率に注目します。

今期の通期業績予想に対して、売上/営業利益/経常利益/純利益の順に、22%/12%/12%/12%という進捗率です。売上高は順調そうですが、利益関係は12%と低く感じますね。

これは、今後の成長の為の先行投資、特に技術者人材の前倒し獲得による人件費の増加のために、利益が売上高ほど伸びていないようです。

なので、BlueMeme(ブルーミーム)としては計画通りであり、通期業績予想も据え置きのままなので、そこまで心配しなくても良いでしょう。

四半期売上高

見てみると、前年対比で+18%と高い水準の成長率です。

グロース株として見ているので、売上高の伸びに期待しています。通期業績予想の前年比の成長率(+20%)よりも低いですが、この水準ならまだ安心できますね。

つづいて、利益減少が株価にどう影響するか説明します。

利益減少で株価下落になるのか

利益減少で株価下落になるのか、について説明します。

今回の利益減少は、株価下落の要因にはならないと考えています。理由は下記の2点です。

  • 成長投資のため
  • 利益を重視していないため

一般的に利益減少は、株価下落の要因の一つになります。利益というのは、企業活動における成果とも言えるので、それが減少するというのは「企業活動がうまくいっていない」と捉えられることになります。

しかしながら、今回のBlueMeme(ブルーミーム)の利益減少は、計画的なものであり、成長投資によるものです。これは「将来の利益を大きくするための一時的な利益減少」とも言えます。まだ1Qですし、今期業績予想も据え置きなので、そこまで心配しなくても良いでしょう。

また、BlueMeme(ブルーミーム)はまだ成長フェーズなので、投資家達はそこまで利益にこだわっていません。むしろ、トップラインの売上高の成長率にこだわっています。将来の利益を大きくするために、「今はまず売上高を大きくしてほしい」と期待しているのです。

以上のことから、今回の利益減少は、株価下落にはつながらないでしょう。

今後の成長性

今回の決算説明資料の中に、今後の成長性に関わる成長戦略がありました。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「2028年度に向けた成長戦略」です。

BlueMeme(ブルーミーム)の2028年度に向けた成長戦略

上図を見て分かるように、BlueMeme(ブルーミーム)は「2028年度に売上高:100億円」を目指していることがわかります。「オーガニック成長」と「施策による上乗せ分」を合わせての100億円のようです。

オーガニック成長は年率+16〜21%成長を見込んでいます。これだけでも十分に高い成長率と言えます。ちなみに、このレンジで成長を続けるとオーガニック成長だけで、2028年度の売上高は47〜60億円程度になります。

そして、ここに施策、いま注力している三井情報との協業によるデジタルレイバーサービスの推進やビジネスアーキテクチャー領域への展開による、売上高40〜53億円分が乗っかってくるということです。したがって、三井情報との協業は、今後の中期的な成長において非常に大切なのです。

また、2024年度の上期に中期経営計画を公表するようですが、当ブログではこの資料をもとに、BlueMeme(ブルーミーム)の目標株価を算出してみました。気になる方は、ぜひ下の記事をご覧ください。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・進捗率
 ー 売上高は順調
 ー 利益の進捗は良くない
 → 成長投資のためであり、計画通り
・四半期売上高は前期比+18%と高い成長水準

<利益減少で株価下落になるのか>
・今回は株価下落の理由にはならない
 ー 成長投資のためであり、計画通りのため
 ー 投資家もそこまで利益を重視していない

<今後の成長性>
2028年度に売上高:100億円
 ー 三井情報との協業が非常に重要
 ー 「オーガニック成長」と「施策による上乗せ分」
 → オーガニック成長は年率+16〜21%成長を見込む

あなたは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、利益が減少したBlueMeme(ブルーミーム)の決算分析しつつ、今後の成長性について解説しました。

当ブログとしては、今後の成長を期待している企業の一つです。今回の決算でも、やはり三井情報との資本業務提携の影響が業績には反映されていないことで少し残念な気持ちになりました。しかし、成長戦略も見えてきて、中期的には期待できるようになりました。これからも見守ります。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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