【株価上げ?】プレイドの決算分析!実際アリなのか、ナシなのか?

【株価上げ?】プレイドの決算分析!実際アリなのか、ナシなのか?決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、プレイドという銘柄はご存知ですか?

プレイドは、Googleとも戦略連携している注目銘柄です。CXプラットフォームである「KARTE」を運営しており、データを活用して企業活動を支援する企業です。

2/13に決算発表がありました。その決算内容を見ると、なんとも言えない内容でした。しかし、翌日の株価は上昇しました。これはアリということでしょうか?

というわけで今回は、決算発表翌日に株価を上げたプレイドの決算を分析し、実際にアリなのか、ナシなのかを確認していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • プレイドの決算内容を知りたい
  • プレイドは投資先として、アリなのか知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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プレイドの前回決算のおさらい

まず、前回の決算内容を確認しておきましょう。

  • 2023年度業績予想の成長率が例年より低い
  • 四半期売上高の増加
  • 顧客社数の増加
  • 成長鈍化に見える
  • 2025年度に連結調整後営業利益の黒字化に期待

2023年度の売上高予想もそこまで高い数値ではありませんでしたが、決算発表の翌日には株価は上げました。

詳しいプレイドの前四半期の決算分析については、下の記事で解説しています。業績の推移やどういう事象でそんな業績になったのか、株価に影響した内容を知りたい方は、ぜひ読んでください。

では、今回の決算内容をどんなものだったのか確認しましょう。

プレイドの決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもプレイドをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2023年9月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに、下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
プレイドの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

進捗率

まず、注目していただきたいのが、進捗率です。

今期は投資フェーズでまだ赤字予想なので、売上高だけに注目します。売上高は通期予想に対して、進捗率23%と例年通りの水準で、順調といえます。

四半期ごとの売上高

つぎに注目したいのは、四半期ごとの売上高です。

プレイドは、90%以上がストック型の収益です。それもあり、四半期ごとに四半期売上高が積み重ねっていくことに期待しています。

前期の3Qで減少してしまった四半期売上高ですが、4Qで持ち直し、今四半期過去最高額の四半期売上高を更新しました。前期3Qでの底打ちを感じます。

しかし、前年同四半期比で+11%と成長鈍化が見えます

続いて、成長基盤があるか、KPIについても確認しておきます。

KPI

成長基盤があるか確認するために、KPIについても確認しておきます。

ARRとNRR

ストック型収益モデルで大切な指標、ARRとNRRを確認します。

二つの指標を簡単に説明すると、

・ARR:年間ストック売上=MRR(月次ストック売上)×12ヶ月
 ー 年間どれくらいのストック性の売上をたてられるかを測る
・NRR:売上維持率(※プレイドは直近3ヶ月の平均)
 ー 前年MRRから、今年度同月MRRがどれくらい増えたかを測る

以上を踏まえまして、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「プレイド単体のARR成長率とNRR」についての資料です。

プレイド単体のARR成長率とNRR

見て分かるように、ARRですが、今四半期では前年同期比で+5.5%と成長率が下がってしまいました。四半期ごとにARRが段々と下がってきています。

内訳をみると、下記の通りです。

  • 新規獲得:+11%分
  • 既存取引拡大:-5.5%分

つまり、新規顧客獲得はできているのですが、解約やダウンセルの影響で、結構マイナスになってしまっています。

さらに、売上維持率を測るNRRですが、100%を割ってしまいました。3Qの解約により維持率は低くなってしまったのです。前四半期より今四半期のNRRは改善されており、前四半期で底打ち感があります。

プレイドとしては、「解約/ダウンセルは期初計画を下回った」としています。今後の更なる改善に期待しましょう。

これに関わっている顧客数も確認しておきましょう。

契約件数と契約単価

プレイドの成長で大切になるのは、顧客社数と顧客単価の増加です。プレイドの売上は90%以上がサブスクで成り立っています。そのため、「売上 = 顧客社数 × 顧客単価」でざっくりとした売上は計算できてしまいます。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料から引用しました「グループ全体の顧客社数および顧客単価」です。

プレイドのグループ全体の顧客社数および顧客単価

見て分かるように、顧客社数が堅調に増加しています。そして、顧客単価はほぼ横ばいで維持です。これが上述したARR増加にも関わってきたのです。

一応、前四半期と比べてみましょう。

  • 2021/4Q:538社×899千円=483,662千円
  • 2022/1Q:686社×774千円=530,964千円(前四半期比+9.78%)
  • 2022/2Q:699社×791千円=552,909千円(前四半期比+4.13%)
  • 2022/3Q:691社×779千円=538,289千円(前四半期比-2.64%)
  • 2022/4Q:725社×763千円=553,175千円(前四半期比+2.76%)
  • 2023/1Q:744社×768千円=571,392千円(前四半期比+3.29%

計算してみて、前四半期から少し増加していることが分かりました。新規顧客獲得と解約抑制がうまくいったことが影響しました。今期は解約率の改善に注力するようなので、顧客社数の伸びに期待です。

顧客単価については、アップセル/クロスセルの取り組みが2024年度からになるようなので、もう少し見守ります。

最後に、プレイドは投資先としてアリなのか、ナシのなのかを解説します。

プレイドは投資先としてアリ?ナシ?

決算内容だけを見ると、良い決算とは言いづらかったです。

そこで、アリ/ナシを判断するときに、何を基準とするかですが、株価を見て決めます。

今期の業績予想に対して、今の株価は割安なのか、それとも割高なのかを調べます。その際に、どれくらいの利益を生むポテンシャルがあるかを元に調べます。

手順としては下記のように調べます。(利益関係に関しては、全てポテンシャルです)

  1. 今期売上高予想から営業利益を算出
  2. 営業利益から純利益を算出
  3. 純利益からEPSを算出
  4. EPSと現在の株価からPERを算出
  5. 成長率に対してPERは割安か?割高か?

では、調べていきましょう。

①今期の売上高予想は、8,523百万円です。ここに、プレイドの長期財務モデルである「営業利益率:20〜30%」の下限値:営業利益率20%を採用し、売上高に掛けることで、営業利益を算出します。そうすると、営業利益1,704.6百万円になります。

②この営業利益に65%を掛けることで、純利益を算出します。これは当ブログの経験則ですが、純利益は営業利益に対して60〜70%の企業が多いです。(参考として、以前調べたらマクアケは65%、ライトアップも65%、ラクスは66%、プロジェクトカンパニーは70%でした。)そうすると、純利益1,108百万円になります。

③この純利益を発行済株式数で割ることで、EPSを算出します。直近の決算短信より、発行済株式数39,145,574株です。そうすると、EPS28.3円になります。

現在の株価:706円(2/15時点)なので、これをEPSで割ることで、PERを算出します。そうすると、PER24.9倍になりました。

⑤今期の売上高予想は前期比+16.9%です。それに対して、PER24.9倍という数値は、当ブログとしては割安だと感じます。なぜなら、当ブログとしては、安定的に+10%成長するのであれば、PER30倍は妥当だと考えているからです。

なぜそう言えるのかは、下の記事「成長率に対してのPER目安」で解説しています。

プレイドはストック型の収益モデルをしていることもあり安定的な経営が期待できますし、「2024年度から本格的な成長を目指す」とも明示しているので、投資先としてアリだと感じます。

※ただ、投資効率(投資資金と投資期間に対してのリターン)を考えるなら、他の銘柄の方が良いかもしれませんので、今回の記事参考程度にお考えください。

また、当ブログでは、上述しました成長率に対してのPER目安を用いて、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

決算内容
・売上高の進捗は順調
・四半期売上高は過去最高額
・ARR成長率は鈍化
・顧客社数は堅調に増加
・顧客単価は横ばい

<プレイドは投資先としてアリ?ナシ?>
・当ブログ的にはアリ
→ポテンシャル的に、現在の株価は割安

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決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、決算発表翌日に株価を上げたプレイドの決算を分析し、実際にアリなのか、ナシなのかを確認しました。

今回も良い決算とは言えませんでしたね。とはいえ、ポテンシャル的には現在の株価は割安に見えます。しかし、このまま投資するのでなく、他の銘柄と比較して、より投資効率の良い銘柄を選んで投資したいと考えています。

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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