【株価底打ちか】BASE(ベース)の決算!株価が上がった理由

【株価底打ちか】BASE(ベース)の決算!株価が上がった理由決算分析
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どうもこんにちは、ヒラです。

みなさんは、BASE(ベース)という銘柄はご存知ですか?

BASE(ベース)は、個人や中小・中堅企業を中心とした顧客に対し、ネットショップ作成支援をしてくれる会社です。こちらの銘柄はコロナショックの安値から、半年でテンバガー以上、20倍の株価を達成した銘柄です。まさにコロナ銘柄として代表的な銘柄の一つと言えます。EC市場が活発になる一因にもなる誰もが簡単にネットショップを作成できるサービスを提供しています。

そんなBASEですが、一年くらい株価がずっと下がりつづけています。株価は高値から1/7以下に。

5/12に決算発表があり、「そろそろ株価が上がってほしい」と期待していました。そして、翌日の株価はストップ高になるほどの大幅上昇に。一体、どんな決算だったのでしょうか?

ということで今回は、株価がストップ高になったBASE(ベース)の決算を分析し、株価が上がった理由を解説していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
BASEについての情報を共有したい
BASEの今後について知りたい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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BASE(ベース)の株価チャート

まずは、最近の株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月のBASE(ベース)の日足チャートです。

直近6ヶ月のBASE(ベース)の日足チャート

見ての通り、11月下旬からずっと下がっています。この下落の原因は、株式相場の悪化のためです。立て続けに株式市場には悪い材料が出てきました。主な理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるBASE(ベース)も、もれなく株価は下がり続けています。

そんな中、5/12の取引時間後に決算発表でした。決算発表の翌日、株価はストップ高に。そしてこれを機に株価は底打ちしたのか、上がり始めています。上がるキッカケになった決算、一体どんなものだったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもBASE(ベース)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

直近では、2022年12月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

BASE(ベース)の四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って説明します。

2022年度業績予想

最初に説明しておくことがあります。今期の予想は開示を見合わせています。この理由は、簡単にいうと下記のように示しています。

<開示の見合わせの理由>
・従来料金プランに加えて、新料金プランの提供開始
 ー 中長期的な事業成長と将来利益最大化を図るための投資
・併せて機動的な戦略的投資の実行
・さらに新型コロナ感染拡大の影響が依然不透明
 → 大きな業績変動が見込まれる

四半期ベースでの売上高

注目していただきたいのが、四半期ベースでの売上高です。今期は成長投資フェーズなので、赤字になることが予測されます。なので、売上高だけに着目します。

1Qでは、前年比で+12%増加しました。前年の平均と同水準ですね。そこまで増加しているような感じがしません。グロース株として期待しているので、本当は+20%以上の水準は欲しいところです。

続いてはセグメント別にも見ておきましょう。

セグメント別

セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。

下の表をご覧ください。
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

BASE(ベース)のセグメント別四半期業績推移(BASE事業)
BASE(ベース)のセグメント別四半期業績推移(PAY事業)
BASE(ベース)のセグメント別四半期業績推移(その他事業)

ここで気になるのは、メインセグメントであるBASE事業の売上です。

前期比+6%と、前年の水準からやはり脱していません。以前のような高成長は感じられませんね。

一方、PAY事業が好調に伸びてきています

過去の推移を見てみると、これまでで最高の四半期売上高です。前期比+53%と大きく増加していることも分かります。EC販売者側のネットショップ開設支援だけでなく、EC購入者側に対してのサービスもすることで、EC事業を総合的に成長させていくことが見えます。BASE事業とPAY事業がうまく噛み合って、シナジー効果でどちらも伸びていくことに期待しています。

成長基盤はどうなっているのか、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「GMV」についての資料です。メインセグメントであるBASE事業の売上構成は下記の通りです。

<売上構成>
GMV(流通総額)に手数料率を乗じて算出される決済・サービス手数料
・特定の決済方法の決済毎に定額で受け取る購入者手数料

つまり、GMVが多ければ、売上高も高くなるのです。したがって、ここではGMVに着目することにします。

BASE(ベース)のGMV四半期推移

図を見ていただくと、全体のGMVは増加傾向にあることが分かります。前期比+23.3%増加しています。

単体で見ると、BASE事業は前期比+9.6%と物足りませんが、PAY事業は前期比+55.5%と大幅増加で好感が持てますね。やはり、このGMVが上述した売上高の成長に大きく関わっていることが分かります。

ただ、メインセグメントであるBASE事業のGMVの伸びが悪いのは心配になりますね。この理由としては、オフライン消費(実店舗での買い物)が回復してきた影響があるようです。これにより、新規ショップ開設と購入者との両方の減少が起きているようです。

今後アフターコロナになった時、どれだけネットショップが利用されるのか。今後、EC市場は拡大すると言われていますが、それでも心配になりますね。

では、株価が上がった理由を解説します。

株価が上がった理由

株価が上がった理由を説明します。上述してきたことを見ていると、株価が上がるようには感じられませんね。しかし、実際に株価はストップ高になるほど上がりました。それは一体なぜでしょうか?

下図をご覧ください。こちらはIRバンクにありました「モルガン・スタンレーの空売り残高」についての資料です。

BASE(ベース)に対してのモルガン・スタンレーの空売り残高

モルガン・スタンレーは、BASE(ベース)に対しての空売り機関の割合が一番高いです。

図を見ての通り、5/12の決算発表の日から、そのモルガン・スタンレーの空売り残高が減っています。決算発表翌日には68.8万株、さらにその翌日には80.9万株もの大量の株数を買い戻ししています。これは、空売り手仕舞いのために、買い戻しているように見えます。

モルガン・スタンレーがどう考えて、買い戻しているかまでは判断できません。「ここまでの利益でいいか」なのか、「やばい、これは株価上昇してくるぞ」なのか。ただ、これが株価が上がった理由であることには違いありません。

当ブログでは、ストップ高になるほどのファンダメンタル的な良い面やニュースは見当たりませんでした。このトレード的な部分による原因が一番しっくりきています。なので、短期的な値動きだとも感じています。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・平年並みの売上高
・GMVも平年並み
 ー 前四半期よりは減少
・PAY事業が堅調に伸びてきている

<株価が上がった理由>
・空売り機関の買い戻し
 ー どういう考えで手仕舞いしているかまでは読み取れない

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価がストップ高になったBASE(ベース)の決算を分析し、株価が上がった理由を解説しました。

この決算内容でそこまであがるとは感じられませんでした。したがって、短期的なトレード的な要因にしか感じられませんでした。そのため、中長期投資家としては、この値動きを信じず、次の決算まで待ちます。短期的なモメンタムに流されず、「これは中長期的に成長する」と数値的にも見えて、イケると感じたときにだけ投資したいと考えています。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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