【気になる銘柄分析】決算書を読む!マネーフォワード<3994>

毎日ブログ75決算分析
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どうもこんにちは、ヒラです。

みなさんは、買えなかった銘柄はありませんか?
「あの時、買っておけばよかった」
「なぜ、あの時買えなかった」

と後悔したことはありませんか?
僕はあります!

すでに株価が高騰してしまい、もう手が出せなくなってしまった銘柄や、業績は良くなさそうだったのに、いつの間にか株価が2倍,3倍になってしまった銘柄など、様々あります。

当ブログでは、小型成長株投資とスイングトレードをメインにしています。
今後、このような後悔をしないためにも、過去に買い損ねた銘柄や現在気になるを分析し、どうして株価は高騰したのか、まだ上がる余地はあるのかを調べます!

今回は、当ブログが気になる銘柄第3弾として、マネーフォワードを分析していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・マネーフォワードについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

今回の記事は、下の記事で説明しました銘柄選定法を用いています。
こちらの記事を読んでから、本記事を読むと理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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マネーフォワード<3994>の概要

概要

マネーフォワードのIRページです。

株式会社マネーフォワード
株式会社マネーフォワードのIR情報です。財務情報、株主・株式情報など、株主・投資家の皆様に向けてのさまざまな情報を掲載しています。

概要を下表のようにまとめました。

お金の不安・不満を解消する会社です。
「マネーフォワード」というアプリを使っている人も多いと思います。
便利ですよね!
マネーフォワードは皆さんが使っているような個人向けでなく、法人向けのサービスも提供しています。

現在のチャート確認

下のチャートをご覧ください。
現在のマネーフォワードのチャートです。

2019年最初は株価1,500円程度でしたが、現在は株価4,700円程度まで上がっています。
株価は約3.1倍になりました!
わずか2年弱で約3.1倍です!

事業概要

事業概要を確認していきましょう。
まず、下図をご覧ください。
こちらは、今回の決算説明資料から抜粋しました「グループ会社の事業概要」です。

上図の事業を簡単に説明すると、サービスは4種類に分けられます。

1)Business
法人向け、バックオフィス業務の効率化生産性向上

2)Home
個人向け、お金の見える化、金融リテラシー向上・資産形成

3)X
金融機関向け、個人・法人顧客のお金の見える化

4)Finance
法人向け、キャッシュフロー最適化、財務戦略、経営支援

注目する理由

当ブログがなぜマネーフォワードに注目したかを説明します。
いつもと順序が違いますが、先に下の表から業績を確認してください。

注目していただきたいのが、
利益がずっとマイナスです。
なんなら、ずっとマイナスが膨らんでいます!

なぜ、この銘柄の株価はずっと上がり続けているのか?
みなさん、気になりませんか?

何故なのでしょうか?
その謎をこの記事で、解き明かしていきます!

次に、改めて直近の決算内容を確認していきましょう!

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、成長株の対象としてマネーフォワードをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
株価は右肩上がりなのはわかりましたが、それが決算に反映されているためなのか確認します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、ブログでは重視するところを取り上げていきます。

損益

直近では、2020年11月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

見て分かるように、売上は順調に上がっています。
四半期ベースで見ても、どんどん上がっていますし、売上成長率も50%超えという水準の高さはすごいです!

一方利益は、ずっとマイナスです。
年々、損が大きくなっています。

この売上成長率の高さも、期待を寄せ集め、株価を押し上げているのでしょう。

では、サービス別について確認しておきましょう。

サービス別

サービス別に四半期ごとの売上も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。

見て分かるように、多くの人がアプリを使っていますが、売上を支えているのは意外と「Business」でしたね!
さらに言えば、ストック収入が堅調なことがわかります。
土台がしっかりしてきている、ということですね!

そして、他のサービスも順調に伸びています。
これは売上だけで見たら、強い印象を受けます。

しかし、これだけ売上を伸ばしているのに、なぜ利益がマイナスなのか、まだ謎です。

紐解くために、マイナスの原因であろう原価・販管費について確認しておきましょう。

原価・販管費

下図をご覧ください。
今回の決算資料から抜粋しました「費用内訳」です。

まず、この費用が高いですね!
費用の内訳としては、約40〜45%は人件費ということも分かります。
あとは、広告宣伝費と外注費が高いです。
これらが利益マイナスの原因でしょう。

これを踏まえて、売上総利益とEBITDAを確認します。
今回の決算資料から抜粋しました「売上総利益 / EBITDA」です。

見て分かるように、売上総利益はプラスです!
売上総利益率は50〜70%です。
やはり、SaaSということもあり、原価はそこまで高くありません。

利益がマイナスの原因は、販管費ということが分かりました。
つまり、人件費・広告費が原因でした。
人件費はそう簡単には削れないので、削れるとしたら広告費でしょう。
あと、最近採用を積極的にしているようなので、外注費も減らせるのではないでしょうか。

EBITDAも今期は、広告費を抜けばプラスです。

マネーフォワードは社会に浸透してきましたし、そろそろ広告費も減らせるのではないかと推測しています。
となると、黒字化も近そうですね!

成長に関する資料

KPI

下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料から抜粋しました「グループARR」のグラフです。

ーグループARRについて (決算説明資料から引用)
グループARRとは、各期末時点におけるグループMRRを12倍して算出。
グループMRRは、Businessドメインの『マネーフォワード クラウド』等クラウドサービスの課金収入、スマートキャンプ社の継続顧客からの売上高、R&AC社の『V-ONEクラウド』等シリーズの月額利用料等の課金収入、Homeドメインのプレミアム課金収入、Xドメインのストック収入、Financeドメインの企業間請求代行サービス『MFKESSAI』等の売上高を含む。
2020年11期期より、スマートキャンプ社の売上高に継続顧客比率(N四半期の売上高のうち、(N-2)四半期末以前に取引を開始した顧客からの売上の比率)を乗じた数字を含む。

これは、「年間にこれだけ定額で収益が生まれる」ということです!
SaaS銘柄では、重要な指標となります。
これは、国内では上位に入ります!
見て分かるように、段々と大きくなっていることが分かります。
前年比+60%です!

そして、ここにさらにフロー収入が乗ってくるのです。

真相はこれですね!
SaaSモデルの指標がこれだけ伸びていたら、確かに株価が伸びるのも納得です。

成長方針

下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料から抜粋しました「成長投資ならびに黒字化の方針」についての資料です。

マネーフォワードは長期的な利益を見ており、バランスを見ながら積極的に投資していく方針のようです。
今後は、EBITDAベースで黒字化を目標にしており、東証一部昇格も視野に入れているそうです。

こんなワードがあったら、確かに投資家の注目も増え、株価も上がるに違いありませんね!

利益がマイナスなのに、株価はなぜ上がるのか?

色々と上述してきましたが、マネーフォワードが利益がマイナスなのに株価が上がり続ける理由は、主に下記の2点でしょう。

KPI(グループARR)が高成長率
・利益がマイナスな理由も、中長期的な成長を考えた投資のため

ここに気付けなかった当ブログは、もっと早いうちに投資が出来なかったのです。
悔しいですね!

以上、長くなりましたが、説明してきました。
他にも色々な情報が決算資料には記載されています。
気になる方は、企業HPから、決算資料を確認してみてください。

今後の見通し

以下、今後の見通しです。

<今後の見通し>
・これからも成長するでしょう。
 ー 高いグループARR。
 ー それによって投資にも資金が費やせるはず。
東証一部昇格も近いのでは。
 ー しかし、「直近2年間合計の経常利益5億円以上」という条件もあるので、もう少しかかりそう。

当ブログとしては、
・買い
 ー 暴落などで大きく下がったところで買いたい。

 ー 時価総額はすでに大きくなりましたが、余りある成長性に惹かれる。
と考えています。

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、当ブログが気になる銘柄第3弾として、マネーフォワードを分析しました。

いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

本当はこういう銘柄を暴落しているときに買っておきたかったです。
「赤字続きだから、手を出すのは怖い」という決めつけから、ちゃんと分析できていませんでした。
甘かったですね!
上述したような事業の仕組みやKPIなどが分かっていれば、買えたかもしれませんでした。
これからは、決めつけはせず、逆に赤字の理由とそれでもなぜ株価は上がるのかを分析していきたいです!

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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このブログでは、無職である僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、無職の方・無職になる方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

ぜひ、他の記事もご覧ください!

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「なんか仕事やめたい」「投資で生きていけるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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