どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、グロース株の決算発表を追えていますか?
「チェックしたい決算はいっぱいあるけど、仕事をしていると中々全部追えない」ってことありませんか?当ブログもそう感じています。
そんなとき、「要点だけをまとめた決算分析だと助かる」と思った、当ブログと同じサラリーマン投資家もいるはずです。
というわけで今回は、注目グロース株の2023年7月の決算分析要点まとめを解説していきます。
下記のような人におすすめです!
- あの銘柄の決算分析を知りたい
- どの銘柄に注目しているのか知りたい
- 決算のどんな点に注目しているのか知りたい
では、早速行ってみましょう!
※注目グロース株の最新の決算分析まとめはこちらから
7月の決算発表銘柄の決算期
まず、7月に決算発表する銘柄の決算期を確認しておきます。
銘柄によっては、多少決算発表が遅かったり、早かったりして月を跨ぐこともありますが、下記のような決算期の銘柄が決算発表します。
- 本決算発表:5月決算
- 第1四半期発表:2月決算
- 第2四半期発表:11月決算
- 第3四半期発表:8月決算
では、注目グロース株の決算を確認してみましょう。
注目グロース株のカンタン決算分析
ベースフード(2936):第1四半期決算
ベースフードは、第1四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
ベースフードは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高ハイライト」です。
前年同期比+72.7%と大幅増加です。さらに、グラフからは前四半期比でも大幅増加がみてとれます。これは好感が持てます。
また、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「通期の着地見込」です。
通期業績予想自体の修正はありませんでしたが、こんな資料が公表されました。1Q実績と現在の勢いが続くとなると、通期売上高の着地が、予想を超えそうなのです。
成長度の高さが感じられる決算で好感が持てます。
note(5243):第2四半期決算
noteは、第1四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
noteは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高・営業利益四半期推移」です。
前年同期比+16.3%、昨年クローズした事業を除くと+20.7%と高成長は維持できてますね。さらに、永劫赤字も縮小されています。
さらに売上高の内訳を詳しくみてみましょう。下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高内訳の推移」です。
noteは、「note事業」がメイン事業なのですが、傾向として決算期1年間はほとんど四半期売上高の変動がありません。となると、今の時点で業績予想に対して進捗が遅れていると、巻き返すのは厳しそうです。
では進捗率を確認します。
- 通期売上高予想:2,850〜3,150百万円
- 2Q累計売上高:1,347百万円(進捗率:42.8〜47.3%)
上記のように、通期業績予想に対して、少し遅れていますね。特に、通期業績予想の上値については、届かないことが見込まれます。このままでは、下値も少し怪しいかもしれませんね。
Sansan(4443):本決算
Sansanは、通期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「セグメント別実績の概況」です。
実績から見ていきます。連結では前年比+25%と高成長を維持しており、2セグメントとも好調なことがわかります。
次に、2024年度の業績予想も確認します。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「2024年5月期連結業績見通し」です。
レンジ予想ではありますが、売上高は+30%前後の高成長の見通しです。規模的には、時価総額2,000億円程度まで大きくなりましたが、それでもなお+30%成長するなんて、ハイグロース株の代表格と言えます。
さらに、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「中期的な財務目標」です。
これまで+20%台の売上高成長としていたのを、+20%中盤以上の成長に上方修正しました。まだまだ続く、成長。今後が楽しみです。
ビザスク(4490):第1四半期決算
ビザスクは、第1四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「連結業績ハイライト」です。
1Q時点での営業収益の進捗率が22%、まだ巻き返せる範囲ではあります。ただ、前年同期比+1%とはグロース株として見るなら納得できません。
また、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「グローバルENS業績推移」「国内事業者向けプラットフォーム業績推移」です。
四半期推移を見ると、相変わらず国内は高成長を続けていますが、グローバルが低調です。規模的にはグローバルの比率が大きいので、このままグローバルは低調だと、通期業績予想に達せないことになってしまいます。
グローバルの顧客は金融関連が多いようなので、未だ金融市場が不安定なので、このまま低調が続く恐れがあります。心配ですね。
マクアケ(4479):第3四半期決算
マクアケは、第3四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
マクアケは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高及びテイクレート推移」です。
ようやく底打ち感がありますね。
3Q時点で累計売上高:2,779百万円、通期業績予想:3,840百万円。進捗率は72.4%です。残り売上高は、1,061百万円。4Qはこの調子で、四半期売上高増加してくれれば、通期業績予想は達成しそうですね。
弁護士ドットコム(6027):第1四半期決算
弁護士ドットコムは、第1四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高の四半期推移」です。
ここ数年間、前四半期を四半期売上高が下回ることがありませんでしたが、今回とうとう下回ってしまいました。原因としては、売上高の半分を占める「クラウドサイン事業」が前四半期を下回ってしまったのです。
これはグロース株として、心配になってしまいます。クラウドサイン事業の売上高の内訳を見てみましょう。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「クラウドサイン事業の売上高の推移」です。
見てみると、リカーリング売上高は四半期ごとに堅調に増加していることが分かります。スポット売上高が前四半期よりも大きく減少してしまったことが原因だったようです。
成長に重要なのはリカーリング売上高の増加なので、これは好感が持てます。この内容なら、心配する必要はないようで、安心しました。
さいごに
今回は、注目グロース株の2023年7月の決算分析の要点まとめを解説しました。
他の注目グロース株が新しく決算発表を出せば、また決算分析します。その度に追加・更新していきますので、またチェックしてください。少しでも皆さんの投資の参考になれば嬉しいです。
また、本格的な注目銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。こちらは厳選した銘柄でより詳しく分析しています。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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