【加速】スパイダープラスの決算分析!これからの成長を握るポイントを解説

【加速】スパイダープラスの決算分析!これからの成長を握るポイントを解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、スパイダープラスという銘柄はご存知ですか?

建設業界をDXする企業です。建設現場で役立つ施工管理SaaS「SPIDERPLUS」の開発・販売をしています。2024年度に建設業への働き方改革があり、そのタイミングでの需要増加に期待しています。

そんなスパイダープラスですが、5/11に決算発表がありました。見てみると、これからのスパイダープラスの成長が加速しそうです。

ただ、今回の決算は少し物足りない部分もあるのは事実です。

ということで今回は、期待のグロース株であるスパイダープラスの決算を分析し、「これから成長が加速する」と見込めるポイントについて解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • スパイダープラスの決算内容を知りたい
  • スパイダープラスのこれから成長するのか知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

では、早速行ってみましょう!

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スパイダープラスの前回決算のおさらい

まず、前回の決算内容を確認しておきましょう。

  • 通期売上高が未達
  • KPI堅調

特に良い点だったのが、

  1. 解約率が低水準を維持
  2. ARR/ID数/ARPUの増加

詳しいスパイダープラスの前四半期の決算分析については、下の記事で解説しています。業績の推移やどういう事象でそんな業績になったのか、株価に影響した内容を知りたい方は、ぜひ読んでください。

では、直近の決算内容を確認しましょう。

スパイダープラスの決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてスパイダープラスをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

直近では、2023年12月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
スパイダープラスの四半期業績推移

上の表をもとにポイントを絞ってできる限り説明していきます。

進捗率

まず、注目していただきたいのが、進捗率です。

スパイダープラスは、今期も投資フェーズのために最終は赤字になる見込みです。そのため、今回は利益に関しては一旦無視します。

売上高に着目すると、2023年度の通期業績予想に対しての1Q時点での進捗率は、22%です。これはちょっと物足りないですね。

過去の実績から1Q時点での進捗率を見てみると、

  • 2021年度ICT事業のみ売上高進捗率:23%
  • 2022年度売上高進捗率:23%

つまり、今期は過去の実績から1%程度遅れているということです。

四半期ベースの売上高

次に、注目していただきたいのが、四半期ベースの売上高です。

過去最高の四半期売上高で好感が持てますね。

ただ、前期比で+27%と、高成長ではあるものの、やはり物足りなく感じてしまいますね。なぜかというと、通期業績予想が前期比+33%であるのに対して、今四半期は+27%と足りていないのです。

成長基盤は大丈夫なのか、KPIを確認しておきましょう。

KPI

スパイダープラスのKPI(重要指標)として確認しておくことは、主に下記の4点です。

  • ARR
  • ユーザー数
  • ARPU
  • 解約率

ARRとは、簡単にいうと「年間ストック型収益」です。年間にどれくらいのストック型の収益が見込めるかを表しています。SaaSサービスにおいて、とても大切な数字であり、「サービスがどれくらいのポテンシャルがあるのか、どれくらい成長しているのか」を確認するために見ます。

ユーザー数とARPUは「売上高の元」と言えます。ARPUとは、簡単にいうと「ユーザーひとり当たりの収益」です。なので、「ユーザー数×ARPU=売上高」という式が成り立ちます。つまり、ユーザー数やARPUが増加すれば、売上高が増加するということです。

そして解約率ですが、これは「前月に対して当月にどれくらいの割合のユーザーが減ったか」を見ます。ユーザー数維持や増加のためには、解約しない方がいいですよね。さらに言えば、「解約率が低いということは、サービスが良いから継続している」という見方もできます。

では、それぞれのKPIの推移を確認します。

ARR

ARRの四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「四半期売上高・ARR」です。

スパイダープラスの四半期売上高・ARR推移

図を見てわかるように、ARRは過去最高額になっており、前期比+27%と大きく増加しています。さらに四半期ごとに増加しており、ストック型ビジネスがうまくいっていることが分かります。

また、顧客の年度末という季節的要因で、売上高を伸ばしづらい時期でありながらも、しっかりと大幅増加しています。これは好感が持てます。

ID数とARPU

ID数とARPUの四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「ID数・ARPU」です。

スパイダープラスのID数・ARPU推移

ID数もARPUも増加していることが分かります。これがARR増加の要因となっているわけです。ID数は前期比+21%、ARPUは前期比+5%です。

ARPUを上昇させるのは難しいです。さらに上述しましたように季節的要因でさらに難しいはずですが、それを+5%も上昇させているのは好感が持てます。

解約率

解約率の四半期推移を確認します。

下図をご覧ください。こちらは、直近決算説明資料にありました「解約率」です

スパイダープラスの解約率推移

図を見てわかるように、前四半期から少し悪化してしまいました。ただ、まだ解約率が1%未満と、とても低水準です。サービスの良さ・需要の高さを感じます。

では、「これからの成長が加速する」と見込めるポイントを解説します。

スパイダープラスのこれからの成長を握るポイント

今回の決算では、これからの成長が加速すると見込める施策が3つ紹介されました。

  • 大手顧客との基幹システム連携
  • 遠隔操作機能を開発
  • 海外の日系大手ゼネコンの導入

それぞれについて解説します。

大手顧客との基幹システム連携

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「大成建設の基幹システムと連携」に関しての資料です。

大成建設の基幹システムと連携

今回の事例のように、大手顧客の基幹システムに連携すれば、自ずと大手顧客の協力会社もスパイダープラスを導入していくことになるでしょう。大手建設会社の協力会社ともなれば、相当な数になると推測できます。

そうなれば、スパイダープラスの契約企業数は大きく増え、売上高の大幅増加も見込めます。

遠隔操作機能を開発

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「遠隔操作機能を開発」に関しての資料です。

遠隔操作機能ができるようになることで、時間の削減、つまりコストの削減にもつながります。さらに、海外ユーザーにも手厚いサポートができるので、さらに導入してもらいやすくなるはずです。

このことから、海外ユーザー増による売上高増加と、コスト削減による利益率上昇が見込めます。

海外の日系大手ゼネコンの導入

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「海外事業進捗」に関しての資料です。

現地の日系ゼネコンに導入されれば、上述しましたように、その協力会社にも導入拡大していくはずです。そして、便利ということが現地で広まれば、現地企業が次々と契約してくれると見込めます。

このように海外展開がうまくいけば、売上高も大きく増加することが見込めます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・売上高の進捗率が物足りない
・売上高の前期比増加率がイマイチ
・KPIは好調

<成長が加速するポイント>
・大手企業との連携
・遠隔操作機能の開発
・海外の日系企業での導入
→契約企業数の増加による売上高増加が見込める

以前、当ブログでは「スパイダープラスがARR100億円になった時の目標株価」を算出しました。下の記事でスパイダープラスの目標株価を解説しています。「現在の株価は割安なのか」「今は買い時かどうか」、投資の参考になれば嬉しいです。

あなたは、決算を見てどう感じましたか?

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、期待のグロース株であるスパイダープラスの決算を分析し、「これから成長が加速する」と見込めるポイントについて解説しました。

売上高が物足りないですが、これからの成長が期待できる決算でした。ただ、今期予想では、指標としている「+35%成長」には届いていません。今後この水準をどうやって超えていくのか、中期成長戦略は達成できるのかに注目です。

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

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