【銘柄比較】サイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートの違い

【銘柄比較】サイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートの違い銘柄比較
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

最近の注目の投資テーマといえば、サイバーセキュリティ関連ですよね。ウクライナ侵攻の際にサイバー攻撃が用いられたことで、その対策として、サイバーセキュリティ関連が注目度が増しました。これ以前から、社会のデジタル化の流れから、サイバーセキュリティの需要は増すとされていました。

そんなこともあり、サイバーセキュリティ関連の銘柄は、最近株価が好調です。その中から、サイバーセキュリティ関連銘柄の代表格として、よく挙げられるのが、サイバーセキュリティクラウドグローバルセキュリティエキスパートです。

どちらも「セキュリティ」という名前が入っており、時々間違える人もいるようですが、あなたは、この2銘柄の違いはご存知ですか?

今回は、サイバーセキュリティ関連銘柄の代表格であるサイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートを比較し、2銘柄の違いを解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • サイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートについての情報を共有したい
  • サイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートの違いについて知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

では、早速行ってみましょう!

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サイバーセキュリティについて

まず、サイバーセキュリティについて、説明します。

サイバーセキュリティとは、情報やデータの改ざん・漏えいやウイルスによるデータの破壊を防ぐための対策のことです。

現代社会において、ほとんどのサービスがインターネットを通じたサービスになってきました。今後ますますデジタル化やネットサービスが増えていくことになるので、ますます需要が高まってくることは間違いありません。

サイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートの比較

事業内容で比較

最初に、2銘柄の事業内容を確認しましょう。

サイバーセキュリティクラウドの事業内容

サイバーセキュリティクラウドの事業内容を説明します。

下図をご覧ください。こちらは、直近の決算説明資料の「企業概要」にありました「セキュリティの種類」についての資料です。

サイバーセキュリティクラウドの事業内容

こちらの図を見てわかるように、サイバーセキュリティにはパソコンや社内ネットワークを守る「社内セキュリティ」とWebサイトなどのサービスを守る「Webセキュリティ」の2種類あります。

このふたつのうち、サイバーセキュリティクラウドは、Webセキュリティサービスの方を提供しています。そのサービスには、Webサイトへの攻撃を遮断する「WAF(Web Application Firewall)」を用いています。

具体的な主力サービスには、下記のようなものがあります。

  • 攻撃遮断くん:Webサイトへのサイバー攻撃の可視化・遮断ツール
  • Waf Charm:AIによるAWS/ Azure /Google Cloudの各種WAF自動運用ツール

どちらのサービスも、国内のWebセキュリティではトップクラスのシェアがあります。

グローバルセキュリティエキスパートの事業内容

グローバルセキュリティエキスパートの事業内容を説明します。

下図をご覧ください。こちらは、直近の決算説明資料にありました「事業ドメイン」についての資料ですです。

グローバルセキュリティエキスパートの事業内容

こちらの図を見てわかるように、グローバルセキュリティエキスパートの事業は4つに分かれています。もう少し詳しい事業内容は下記の通りです。

  • 教育事業:企業向けの「セキュリティ訓練サービス」とエンジニア向けの「セキュリティ教育講座」を提供
  • コンサルティング事業:セキュリティ実装の上流工程を支援する多様な「コンサルティングサービス」と「脆弱性診断サービス」を提供
  • セキュリティソリューション事業:
  • 汎用的なセキュリティ製品に加え、高度なセキュリティの知見が必要な製品をラインナップとして揃え、中堅・中小企業向けの運用サービスを提供
  • ITソリューション事業:ITインフラ構築を中心にバイリンガルSESサービスなどセキュリティ周辺領域でのサービス

サイバーセキュリティに関する事業の全般といった印象ですね。最近では、中小企業をサイバー脅威から護る「安心相談サービス(サイバーリスク保険付き)」も提供開始しました。

2社の事業内容の違い

上記のことを踏まえ、2社の事業内容の違いは、下記の通りです。

  • サイバーセキュリティクラウド:Webセキュリティに特化
  • グローバルセキュリティエキスパート:サイバーセキュリティ関連全般

このような違いがあるといえます。

顧客ターゲットで比較

つぎに、2銘柄の顧客ターゲットを確認しましょう。

サイバーセキュリティクラウドの顧客ターゲット

サイバーセキュリティクラウドの顧客ターゲットを説明します。

下図をご覧ください。こちらは、直近の決算説明資料にありました「導入企業例」についての資料です。

サイバーセキュリティクラウドの顧客ターゲット

見ての通り、大企業・上場企業やそのグループ会社などに導入されていることがわかります。これはあくまで、導入企業の一部なので、本当は中小企業も多く導入されているかもしれませんが、「大企業にも導入されている」ということを認識しておきましょう。

ただ、中小〜準大手企業のWAFの導入率が低いことから、そこへのサービス普及に努めていく事でしょう。

グローバルセキュリティエキスパートの顧客ターゲット

グローバルセキュリティエキスパートの顧客ターゲットを説明します。

下図をご覧ください。こちらは、直近の決算説明資料にありました「ターゲット」についての資料です。

グローバルセキュリティエキスパートの顧客ターゲット

見ての通り、おもに中堅・中小企業をターゲットにしていることがわかります。

グローバルセキュリティエキスパートとしては、「サイバーセキュリティにおける大企業と中堅・中小企業とのニーズ格差」を認識した上で、顧客ターゲットを絞り、独自のポジションを築いたようです。

2社の顧客ターゲットの違い

上記のことを踏まえ、2社の事業内容の違いは、下記の通りです。

  • サイバーセキュリティクラウド:大手企業にも導入(中小企業も視野)
  • グローバルセキュリティエキスパート:中堅・中小企業がメイン

このような違いがあるといえます。

業績実績で比較

直近の通期業績を比較してみます。

下の表をご覧ください。(※サイバーセキュリティクラウド:CSC、グローバルセキュリティエキスパート:GSXと表記)

CSC(2021年12月期)GSX(2022年3月期)
売上高1,817百万円4,391百万円
売上総利益率67.0%31.0%
営業利益297百万円439百万円
営業利益率16.4%10.0%
経常利益297百万円414百万円
純利益169百万円261百万円
EPS18.2円80.9円

直近の業績を見ると、以下のことが分かります。

  • 2銘柄とも黒字化している
  • 売上高からグローバルセキュリティエキスパートの方が規模感が大きい
  • 利益率はサイバーセキュリティクラウドの方が良い

成長性で比較

つづいて、成長性で比較してみましょう。

前期実績と今期予想の売上高を比較し、グロース株で重要な売上高成長率を確認します。(※サイバーセキュリティクラウド:CSC、グローバルセキュリティエキスパート:GSXと表記)

  • CSC:(前期)1,817百万円 / (今期予想)2,300百万円(+26.5%
  • GSX:(前期)4,391百万円 / (今期予想)5,400百万円(+23.0%

同様に、営業利益でも比較しみます。(※サイバーセキュリティクラウド:CSC、グローバルセキュリティエキスパート:GSXと表記)

  • CSC:(前期)297百万円 / (今期予想)390百万円(+31.2%
  • GSX:(前期)439百万円 / (今期予想)701百万円(+59.3%

上記から、以下のことが分かります。

  • サイバーセキュリティクラウドの方が売上高成長率が高い
  • グローバルセキュリティクラウドの方が営業利益成長率が高い
  • どちらも高成長率
  • どちらも営業利益率がさらに高まる予想

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。(※サイバーセキュリティクラウド:CSC、グローバルセキュリティエキスパート:GSXと表記)

<事業内容で比較>
・CSC:Webセキュリティに特化
・GSX:サイバーセキュリティ関連全般

<顧客ターゲットで比較>
・CSC:大手企業にも導入(中小企業も視野)
・GSX:中堅・中小企業がメイン

<業績実績で比較>
・2銘柄とも黒字化している
・売上高からGSXの方が規模感が大きい
・利益率はCSCの方が良い

<成長性で比較>
・CSCの方が売上高成長率が高い
・GSXの方が営業利益成長率が高い
→どちらも高成長率で、営業利益率がさらに高まる予想

いかがでしたか?比較したことで、2社の違いについて理解できたでしょうか?参考になれば嬉しいです。

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出したり、今回解説した2社のような小型成長株の投資法を解説しています。そちらの記事もあなたの投資に活かせるので、ぜひ読んでみてください。

さいごに

今回は、サイバーセキュリティ関連銘柄の代表格であるサイバーセキュリティクラウドとグローバルセキュリティエキスパートを比較し、2銘柄の違いを解説しました。

注目の投資テーマ「サイバーセキュリティ」の代表格である2社を比較しました。当ブログとしては、どちらも事業内容はもちろん、成長率も高く、良い銘柄だと感じています。出来るなら、「大きく下がったところで買い、中長期的に保有したい」と感じました。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

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