【アシロ】事業内容と成長性を解説!「弁護士ドットコム」との比較!

【アシロ】事業内容と成長性を解説!「弁護士ドットコム」との比較!銘柄比較
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、アシロという銘柄はご存知ですか?

アシロは、2021年7月に新規上場(IPO)しました。事業内容は、主にリーガルメディアを運営している企業です。リーガルメディアとは法律問題に関するサイトであり、ユーザーは法律に関するニュースを読めたり、弁護士とのマッチングが期待できます。

しかし、リーガルメディアや弁護士と聞くと、真っ先に思い浮かぶ銘柄がありませんか?

そう、「弁護士ドットコム」です。すでに、市場には弁護士ドットコムという競合がいるのに、アシロはどう優位性を見出すのか、どう成長していくのか気になりませんか?

というわけで今回は、直近にIPOしたアシロの事業内容と成長性について、競合「弁護士ドットコム」との比較をしつつ、解説していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・アシロについての情報を共有したい
・弁護士ドットコムとの違いを知りたい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

では、早速行ってみましょう!

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アシロ(7378)

銘柄概要

まず、銘柄の概要について確認しましょう。

会社名 :株式会社アシロ
設立  :2016年4月
上場  :2021年7月
事業内容:リーガルメディア関連事業、リーガルHR事業

次に、事業内容について詳しく確認していきましょう。

事業内容

上述しましたように、主な事業はリーガルメディアの運営です。
現在の事業は、リーガルメディア関連事業とリーガルHR事業です。
下図をご覧ください。
こちらは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」にありました「事業内容」についての資料です。

法律や弁護士情報をメディアで発信しています。

リーガルメディアは分野ごとに分かれており計10メディアあります。
そして、その派生された転職や探偵などのメディアは計3メディアあります。
リーガルHR事業は、弁護士有資格者向けの人材紹介事業をしており、こちらもサイトを運営しています。

図の右側のグラフを見ていただけるとわかりますが、売上収益の半分以上はリーガルメディアでの収益です。
メインサービスはリーガルメディアだということです。

ビジネスモデル

続いてビジネスモデルです。

下図をご覧ください。
こちらは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」にありました「ビジネスモデル」についての資料です。

アシロの顧客は、主に法律事務所や人材紹介会社、探偵会社などの法人です。
リーガルメディアでは、その企業がアシロのメディアに広告掲載するために、「掲載料(月額定額)」を支払います
これが主なアシロの収益源となります。
このリーガルメディアでの収益は、現時点でアシロの売上収益全体の72%を占めます

月額定額掲載料ということで、収益モデルはストック型になります。
つまり、「売上収益=掲載枠数×掲載1枠あたりの単価(月額定額)」という式でざっくり計算できます。
ということは今後、掲載枠数の増加が成長性に大きく関わってきます

市場

弁護士業界の市場についても確認しておきましょう。

下図をご覧ください。
こちらは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」にありました「弁護士数の推移」「顧客基盤及び市場のポテンシャル」についての資料です。

まず、弁護士数の推移を見てみます。(上側の図)
増加傾向であり、弁護士一人当たりに対しての国民数が減ってきていることが分かります。
つまり、弁護士たちが国民(=顧客)の取り合いになるということです。
競争が激化することで、広告需要が高まることが推測され、その恩恵がアシロにくると期待できます。

次に、アシロの顧客基盤を見てみます。(下側の図)
アシロは法人を顧客としています。
その顧客は、まだ全体の3%程でしかありません。
つまり、顧客拡大の余地は多く持っているのです。

また、弁護士の報酬推移を見てみます。(下側の図)
市場は増加傾向にあると予測されています。
その分、弁護士側で広告にも使える資金が増えると推測ができ、アシロには良い影響が出ると見込めます。

成長性

では、成長性について確認します。
上述しました、市場の背景から成長性がありそうな感じがしますが、他の数値も見ていきましょう。

下図をご覧ください。
こちらは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」にありました「リーガルメディアの収益」「営業利益率」についての資料です。

まず、メインサービスであるリーガルメディアについて深掘りします。(上側の図)
グラフを見て分かるように、売上収益は右肩上がりで、年々増加しています。
さらに広告掲載枠数も増えていることと、相関性があることがわかり、KPIが掲載枠数であることに違いありません。
今期も2Q時点では、良いペースなので、安定した成長を狙える感じがしますね。

次に、営業利益率について確認します。(下側の図)
2017年度には営業利益率33%ありましたが、2018年度に一度落ち込みました。
これは上場準備のために、落ち込んだようです。
その後、また改善されてきて今期2Q時点では26.5%まで戻ってきました。
過去の実績から見て、ポテンシャル的には、30%超えくらいあるということが推測できるので、今後もさらに改善されることに期待しましょう。

「事業計画及び成長可能性に関する事項」には他にも、サービスについての詳しい説明や事業リスク、参入障壁の高さなどに興味深いことがたくさん記載されていますので、興味のある方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

では、ここまでアシロ単体で見てきましたが、競合の「弁護士ドットコム」との比較をしてみます。

競合「弁護士ドットコム」との比較

弁護士ドットコムについて

弁護士ドットコムは、すでに以前から上場しており、こちらも弁護士・法律関連のサイト「弁護士ドットコム」の運営もしています。
そして、成長性の高さからグロース株として投資家から注目されています。
では、そんなすでに注目度が高いライバルがいる中で、アシロは大丈夫なのでしょうか?
比較してみましょう。

比較

下図をご覧ください。
こちらは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」にありました「競合他社との比較」についての資料です。

競合他社A社とありますが、こちらは弁護士ドットコムの決算資料を読んでみて、ほぼ同じ数値であることから「競合他社A=弁護士ドットコム」と推測できました。

まず、定性・定量数値を比較します。(上側の図)
表から見て、サイト訪問者数は、弁護士ドットコムの方が年間訪問者数が多いです。
サイト自体の評価は、弁護士ドットコムの方が高いのかもしれません。
比較で分かったのですが、広告掲載顧客の違いがありました。
アシロ:弁護士事務所、弁護士ドットコム:弁護士個人
これがARPUにも関わってきます。
やはり、法人相手のアシロの方がARPUが高くなっていることが分かります。
また、アシロが10サイト運営していることに対して、弁護士ドットコムは1サイトです。
これはGoogleなどのアルゴリズムの変化により、検索順位低下のリスクを軽減できるといえます。

次に、掲載顧客数の比較を見てみましょう。(下側の図)
折れ線グラフに注目してください。
アシロは増加率が上昇しているに対し、弁護士ドットコムは頭打ちになっています。
つまり、アシロの方がリーガルメディアとして成長性高いのです。
事務所規模も規模が大きくなってきていますし、広告を出す事務所が増えてきそうです。

以上のことから、メディアとしてのポテンシャルはアシロの方があるのかもしれませんね。

しかし、弁護士ドットコムが今後衰退していくかと言われれば違います。
弁護士ドットコムはメディアとしては頭打ちですが、他の事業をしており、そちらがとても成長性を感じます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<アシロ>
・事業内容:リーガルメディアと関連メディアの運営
・ビジネスモデル:主に広告掲載料(月額定額)=ストック型の収益モデル
・市場:弁護士数増加、顧客基盤拡大の余地大きい=成長の後押し
・成長性:安定した売上成長、掲載枠数(KPI)の堅調な増加

<競合「弁護士ドットコム」との比較>
・サイト訪問数  :弁護士ドットコムの方が多い
・広告掲載顧客  :アシロ=弁護士事務所、弁護士ドットコム=弁護士個人
・ARPU     :アシロの方が高い
・掲載顧客数増加率:アシロ=増加傾向、弁護士ドットコム=頭打ち?
 →メディアとしては、アシロの方がポテンシャルが高

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、直近にIPOしたアシロの事業内容と成長性について、競合「弁護士ドットコム」との比較をしつつ、解説しました。

参入障壁の高いリーガルメディアという事業ですが、弁護士ドットコムという競合がいる中で、どういう優位性があるか、差別化できるか分かりました。
顧客の種類の違いやメディアの数などにより、それが生まれます。
アシロについて理解できただけでなく、今後の銘柄分析にも活かせそうなことを学べました。

いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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