【売上大幅増加】エネチェンジの決算分析!株価への影響を解説

【売上大幅増加】エネチェンジの決算分析!株価への影響を解説投資・トレード
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、エネチェンジ(ENECHANGE)という銘柄はご存知ですか?

脱炭素社会を実現する「エネルギーテック」企業です。今、注目が集まっている再生可能エネルギー関連株の一つでもあります。

そんなエネチェンジですが、8/12の取引時間後に決算発表がありました。決算を見てみると、売上高が前期比+55.2%もの大幅増加しました。「これは株価上昇するかも」と期待してしまいますね。しかし、決算を一通り見てみないと、まだ断言はできません。

ということで今回は、売上高が大幅増加したエネチェンジの決算を分析し、株価への影響について解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • エネチェンジについての情報を共有したい
  • エネチェンジの株価に与える影響を知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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エネチェンジの株価の値動き

直近1年間

まずは、最近のエネチェンジの株価を確認します。

下のチャートをご覧ください。こちらは直近1年間のエネチェンジの日足チャートです。

直近1年間のエネチェンジの日足チャート

11月に高値をつけた後、株価は下がり始め、5月には高値から1/6程度の水準にまで下がってしまいました。その後は株価を戻したものの、高値までは戻りきってはいません。

どういった流れでここまで下がったのか説明します。

2021年11月〜2022年3月

11月中旬から3月中旬まで、ほぼノンストップで株価がずっと下がり続けていたことがわかります。11月の急落については新株発行グロース株の相場悪化が重なったためです。その後、グロース株相場悪化が続いたために、下がり続けたのです。

このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるエネチェンジも、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやくさすがに下がりすぎたか、グロース株には買いが出始めました。しかし、エネチェンジはまだ下がり続けます。

2022年4月〜2022年8月

やはり、すんなりと株価は上がっていきません。これはエネルギー価格の高騰また相場が悪化してしまったのが原因です。この理由は、下記の通りです。

<エネルギー価格の高騰の影響>
・ロシアのウクライナ侵攻による資源価格の高騰
 →電力調達価格の高騰
 →切替先電力会社の不在によるユーザー獲得機会の損失

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

しかし、それでも少しずつインフレ率や景気後退懸念も緩和されてきて、グロース株に資金が戻り始めてきました。そんな中でのエネチェンジの決算発表でした。

上述しましたように、決算を見てみると、売上高が前期比+55.2%もの大幅増加しました。「これは株価上昇するかも」と期待してしまいますが、落ち着いて決算内容を一通り分析して、株価に与える影響を見てみます。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

エネチェンジの決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもエネチェンジをみています。

したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

直近では、2022年12月期の第2四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
エネチェンジの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って説明します。

進捗率

まず、注目していただきたいのが、進捗率です。

投資フェーズのため、利益関係については無視します。売上高に着目すると、2Q時点で進捗率63%もあります。非常に好調ですね。このペースなら、「通期業績予想売上高の上方修正もあるのでは?」と感じてしまいます。

しかし、残念ながらはそうはいかない可能性が高いです。

なぜなら、上半期はエネルギー価格高騰により、電力切替需要の増加でプラットフォーム事業の売上が増加しましたが、下半期はプラットフォーム事業の売上高が大幅減少してしまうようです。

よって、エネチェンジとしても、通期業績予想を据え置きにしているのです。なので、あまり期待しないようにしておきます。

四半期ベースの売上高

次に注目していただきたのが、四半期ベースでの売上高です。

これまでで過去2番目に多い四半期売上高です。さらに前年比 +43%と高い売上成長です。これはプラットフォーム事業において、新電力撤退等による電力切替需要の増加によりフロー売上高が増加、電気料金の上昇によりストック型収益も増加したためです。

しかし、今後はフロー型の収益が減少してしまうことが予想されます。

成長基盤を計るために、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

ストック型収益

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「ストック型収益」です。

エネチェンジの四半期ストック型収益推移

見て分かるように、前期からストック型収益が大きく増加しています。+40%以上も増加しています。しかし、これは新会計基準に変更したことと、電気料金の値上げの影響もあります。なので、一概に良いとは判断しづらいです。

また、1Q対比では減少してしまいました。これは、1Qに電力切替の特需や季節性のために高くなったことが要因です。ただ、それでもストック型収益については、「四半期ごとに増加してほしい」という投資家の期待もあるので、マイナスな印象を持つ人もいるでしょう。

売上高:1,045百万円に対し、通期ストック型売上高:360百万円なので、ストック売上高比率:34.4%になりました。この事業別の内訳を確認しておきましょう。下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「セグメント別売上高」です。

エネチェンジの四半期セグメント別売上高推移

見てみると、プラットフォーム事業は過去最高の四半期売上高です。これは上述しましたように、電力切替特需によるものです。ただ、ストック売上高が減少していることがわかります。こちらは季節性によるものです。

一方、データ事業は前期比では+32%増ですが、前四半期比では減少してしまっています。こちらは、会計基準変更により、Q1売上高に計上されてしまったためのようです。

調整後営業利益

営業利益はマイナス(=赤字)でしたが、調整後営業利益はどれくらいになったか確認しておきましょう。

調整後営業利益とは、「調整後営業利益=売上高ー売上原価ー販売費及び一般管理費」で計算できます。つまり、M&Aや固定資産損益、一時的な成長投資などを抜いた経営の実態を表示するための指標です。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「調整後営業利益」についての資料です。

エネチェンジの四半期調整営業利益推移

見ての通り、前期よりも調整後営業利益が一段階増加しました。これは上述してきたように、電力切替特需により売上高が増加したために、調整営業利益も増加したものだと推測されます。そのため、一時的な急増でしょう。

上半期の利益率を計算してみると、調整後営業利益(EV充電関連費用含む):1,116百万円に対して、上半期売上高:2,151百万円と比較すると、調整後営業利益率:51.9%と非常に高い数値になります。

本来はこれくらいのポテンシャルはあるということです。やろうと思えば、黒字化は可能であるということです。

ただ、これの数字がそのまま、将来的な営業利益率になることはないはずですので、注意してください。やはり、企業は何かしらには投資しながら運営されていくので、営業利益率:51.9%にはなりません。

主要KPI

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「各事業のKPI」です。

エネチェンジのプラットフォーム事業の四半期KPI推移
エネチェンジのデータ事業の四半期KPI推移

プラットフォーム事業は、電気料金上昇のおかげでARPUが前四半期から大きく増加しました。ただ、ユーザー数は前年からは大きく増加していますが、前四半期からは増えていません。

データ事業は、ARPUが前四半期比で減少してしまいました。こちらはフロー型収益が減少したことで低下したようです。

これは、どちらも電力業界に起きている新電力撤退や電力価格高騰の影響がまだ強く出ていることが分かります。

LTVとCAC

SaaSビジネスにおいて、LTVとCACの関係は非常に重要になります。

「LTVとCACとはなんですか?」という方は、下の用語説明をお読みください。

  • LTV:顧客生涯価値=1ユーザーが契約開始から解約までにもたらす収益
  • CAC:顧客獲得コスト=1ユーザーを獲得するためにかかった広告費や営業費

上記がわかった上で、下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「販管費とLTV/CAC」についての資料です。

エネチェンジの販管費とLTV/CACの推移

右側のグラフを見ていただきたいのですが、LTV/CACが3.7倍になっています。これは顧客獲得コストに対して、顧客が生み出す収益が3.7倍になるということです。つまり、コストに対し、3.7倍の収益が手に入るということです。

このLTV/CACは3倍以上が、SaaS企業での健全性の目安になっていますので、エネチェンジは健全であることが分かります。これまで低下が続いてましたが、ようやく戻しましたね。広告宣伝費のコントロールで解決できそうですね。

では、最後に売上高大幅増加が株価に与える影響について解説します。

売上高大幅増加が株価に与える影響

売上高大幅増加が株価に与える影響について説明します。

この影響は軽微です。というのも、現段階では業績予想の上方修正になる可能性が低いからです。

2Q時点で、売上高の進捗率が63%というのは非常に高いです。平年であれば、2Q時点では47%前後です。普通なら、このことから「上方修正になりそう、ということは株価上昇しそう」と思い、買う投資家一定数いるはずでしょう。

しかし、この上半期の上振れは電力切替特需のおかげであり、下半期はエネチェンジ自身が述べているように大幅減少します。したがって、上方修正による株価上昇は期待できません

ただ、3Qの数字を見てみて「意外と売上高、減少しませんでした」となれば、上方修正する可能性もあり得ますが。

上半期は特需による影響が大きく出ている売上高やKPIの数字なので、判断しづらいですが、そこまで大きく値動きすることはないとは推測しています。

それよりも、3Qでどれくらい上半期とギャップのある売上高になるかが心配です。想定以上に落ち込めば、大幅下落もあります。当ブログとしては、特需前の前期4Qラインを目安にしようと考えています。「特需分の売上高はないけど、それくらいのポテンシャルはあるよね」という期待を込めて。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・売上高大幅増加
 ー 下半期は大幅減少見込み
・特需の影響でKPIも高水準
・LTV/CACは健全

<売上高大幅増加が株価に与える影響>
・軽微
 ー 下半期は大幅減少の見込み
 →通期業績予想の上方修正はなし

あなたは、どうお考えですか?

下半期は厳しい局面になりそうですが、「DR(デマンドレスポンス)促進」「補助金適用の充電器」など政策に合わせた戦略もあるので、中期的な成長に向けての仕込み期間になることに期待しています。

「じゃあ、中長期的にどこまで株価は上がるのか、それとも結局株価は下がってしまうのか」気になる方は、ぜひ以前に当ブログが算出しましたエネチェンジの目標株価についてをお読みください。投資の参考になれば、嬉しいです。

さいごに

今回は、売上高が大幅増加したエネチェンジの決算を分析し、株価への影響について解説しました。

当ブログとしては、中期的に期待の持てる決算でした。下半期は「仕込み期間」になることに期待したいです。業績に出てこない部分があると思いますが、次回決算ではその部分も読み取れるようにしたいです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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