どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、ラクスという銘柄はご存知ですか?
企業の業務効率化、付加価値化に貢献するさまざまなクラウドサービス(SaaS)を、自社で企画・開発・運用をしている企業です。
有名なサービスに「楽楽精算」や「メールディーラー」があります。
SaaS企業の代表的な銘柄の一つと言えるでしょう。
そんなラクスですが、最近株価が好調なのを知っていますか?
それも、こんな日本株市場がずっと下落を続けている中で、ずっと上げ続けているのです。
相場に反するほどの上げの勢い、なぜでしょうか?
そこで今回は、SaaS銘柄の代表であるラクスの株価好調な理由と目標株価を解説していきます。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ラクスについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
この銘柄については、以前ブログにて紹介しました。
前回の決算の解説については下の記事をご覧ください。
こちらの記事を読んでから、今回の記事を読むと理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
下のチャートをご覧ください。
現在のラクスのチャートです。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/f2b2304cf2d0eda0abb3259c55c69217-1024x433.jpg)
6月に入ってから株価は上がり始め、6月いっぱい上がり続けました。
その後、7月中旬に一度大きく下げてしまいました。
これはコロナ感染再拡大を受けた世界的株安が原因で、さすがのラクスを下げてしまいました。
しかし、そこで株価上昇の勢いも失われたかと思いましたが、そこからまた株価は上がり始めています。
さすが、日本を代表するSaaS企業の一つといったところでしょうか。
ラクスには、どれほどの投資家からの期待が詰まっているのでしょうか?
では、直近の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもラクスをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2021年3月期の通期の決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/3b5117df95669b22a746ba3427a1e792-1024x527.png)
<進捗率>
まず、注目していただきたいのが、進捗率です。
売上・営業利益・経常利益・純利益、どの項目も業績予想を上回りました。
非常に高い業績予想でしたが、これを上回ったのです。
これには好感が持てます。
<四半期ごとの売上>
次に注目していただきたいのが、四半期ごとの売上です。
綺麗に四半期ごとに増加し続けています。
メイン事業であるクラウド事業のストック収益が90%以上なだけあり、積み上がっているのです。
<営業利益率>
通期の売上高:15,387百万円、営業利益:3,898百万円。
営業利益率は約25.3%と非常に高い水準です。
SaaS事業の強みですね。
<2022年度業績予想>
ラクスでは今後、通期の業績予想が公表されなくなりました。
その理由は、決算短信に下記のように記されていました。
<決算短信より>
持続的な高成長を実現し、新中期目標を達成するために採用計画や予算、マーケティング施策のPDCAを高速に回すため、半期ごとの業績計画の開示をさせて頂くことといたしました。
というわけで、上の表にも記載しておりません。
セグメント別でも確認しておきましょう。
セグメント別
では、まずセグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。
・主な事業内容
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)
上記のことを載せています。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/50b6d702befbbb51f81cbc6cfbc3d283-1024x944.jpg)
見て分かるように、メイン事業であるクラウドは今回の決算でも売上を増加させています。
四半期ごとにずっと増加しているのです。
それが前年比30%以上の増加をしています。
とても高い成長率だといえます。
下図も合わせてご覧ください。
こちらは決算説明資料にありました「クラウド事業ストック売上高推移」です。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/1ca875b7461abb295959141093153d68-1024x760.jpg)
見て分かるように、ストック売上高はずっと積み上がっています。
ストック売上高比率は少しずつ下がってきているようですが、それでも90%以上とまだ高水準で維持されています。
これは、新規契約も増えたためなので、心配することなく、経過観察が必要でしょう。
中期経営目標
決算発表と併せて、新中期経営目標が公表されました。
下図をご覧ください。
こちらは新中期経営目標の数値と売上・利益想定推移です。
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/9ffb1ad3b4f77ab7ca87c1b47ceb131d-1024x768.png)
![](https://plainmr-blog.com/wp-content/uploads/2021/07/ee43a332ac9bacd0b9dfddd1286ba888-1024x766.jpg)
前回の2021年までの中期経営目標は達成されたので、今回の新中期経営目標達成にも期待されていることでしょう。
照準は、5年後の2026年度に向けてです。
それまで、売上高は年平均25〜30%、純利益は数値から逆算すると年平均30%の成長が期待されます。
これまでも30%成長を維持してきましたが、ここからさらにその成長率を維持する目標です。
正直、驚きました。
まだそんなに成長できる余地があるとは想像していませんでした。
仮に、30%成長を5年続けられたら、5年後には3.7倍になります。
すごいですね。
これは期待しちゃいますね。
これは株価が上がったのも納得できますね。
他にも現在の追い風トレンドの説明や事業内容、成長戦略など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では、最後に株価が下落した理由と、東証一部昇格を受けて株価への影響はどうなるか考えてみました。
目標株価
この新中期経営目標から、5年後の目標株価を算出しておきます。
目標株価が現在の株価より高いのであれば、株価は十分上がってはいるものの、まだ買いで入る余地があるかもしれません。
今期の通期の業績予想が出ていないので、前期の数値をもとに算出していきます。
参考株価(5/12):1,918円
前期予想純利益:27.2億円
前期予想PER:127.8倍
これが、5年後の2026年度に純利益100億円なるとすると、
<2026年度>
参考株価(5/12):1,918円
2026年度予想純利益:100億円
2026年度予想PER:34.8倍
あれ、1,918円で予想PER34.8倍と、割高になってしまいました。
一応、一般的な水準の予想PER15倍の時の目標株価も算出します。
<2026年度の目標株価>
2026年度予想純利益:100億円
2026年度予想PER:15倍
目標株価:828円
目標株価:828円になってしました。
現在(7/23)の株価が3,280円なので、今の株価は割高になってしまいますね。
計算間違えていないはずですが、期待していただけに少しショックです。
ただ、これは2026年度の業績をもとにした結果であり、もっと長期のことを見れば、さらに30%成長を続けている可能性もあります。
また、M&Aをして、さらなる成長加速も考えうるので、これを信じすぎないしないといけません。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<株価好調な理由>
・決算が好調
ー 成長率高い
ー ストック売上も堅調
・新中期経営目標も高い成長率を長期に渡り、維持予定
<目標株価>
5年後の2026年度の目標株価を算出
ー 目標株価:828円
現在の株価は割高判定。
※もっと長期で見れば、さらに30%成長を続けている可能性やM&Aでの成長加速を考えれば、またこの通りではない
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、SaaS銘柄の代表であるラクスの株価好調な理由と目標株価を解説しました。
当ブログとしては、まだ買いで入れるかもと期待していましたが、目標株価を算出して少しショックでした。
ただ、30%成長を維持できるようであれば、ずっと5年に拘らず、持ち続けるのもありかもしれませんね。
また、短期売買が得意な人なら、今の勢いを利用してトレードするのもアリでしょう。
あとは、気になるのは競合の存在ですね。
最近、こういうSaaSでDX関連の銘柄が多く出てきています。
その中でも、この高い成長性を維持できるかが、新中期経営目標達成のためのポイントになってきそうです。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「なんか仕事やめたい」「投資で生きていけるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
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