【株価大幅下落】セラクの決算分析!中期経営計画への影響について解説

【株価大幅下落】セラクの決算分析!中期経営計画の進捗についても解説投資・トレード
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、セラクという銘柄はご存知ですか?

セラクは、IT基盤システムの構築やIoT・AI技術などのIT技術により顧客のDX化を支える企業です。特に最近では、一次産業のDX化サービスにシェア拡大に取り組んでいます。社会のDX化の流れが後押しになり、今後の成長が期待できる銘柄の一つです。

そんなセラクですが、先日の7/14の取引時間後に決算発表があり、その翌日に株価は大幅下落。チャートでは大きな窓を開けることになりました。これほど下がるとは、どんな決算だったのでしょうか?

というわけで今回は、株価が大幅下落したセラクの決算分析をし、株価下落理由と中期経営計画への影響について解説していきます。

この記事は、
・セラクの株価が下がった理由を知りたい
・セラクの中期経営計画の進捗はどうなるのか知りたい
・セラクについての情報を得たい
・サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

上記のような方におすすめです!

前回の決算内容については下の記事で分析しました。業績の推移が分かり、今回の記事もより分かりやすくなります。ぜひ、こちらもご確認ください。

では、早速行ってみましょう!

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セラクの株価の値動き

まず、最近の株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。こちらは直近1年間のセラクの株価日足チャートです。

直近1年間のセラクの株価日足チャート

見ての通り、株価は昨年10月から下落して、今は底値圏でもみ合いが続いています。株価も昨年の高値から1/2以下にまで下がってしまいました。

では、どういった流れでここまで下がったのか説明します。

2021年11月〜2022年3月

11月中旬から3月中旬まで、ほぼノンストップで株価がずっと下がり続けていたことがわかります。これはグロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるセラクも、もれなく株価は下がってしまったというわけです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやく3月に株価は底打ちしました。

2022年4月〜2022年7月

そして少し株価が戻ってきたと思ったら、また相場が悪化してしまいました。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ

このインフレも、元は上述しましたエネルギー価格の上昇が原因だとされています。

そんな状況で、株価は底値圏で推移していました。そして、7/14の取引時間後に決算発表があり、その翌日にはまた株価は大きく下がってしまいました。どんな決算内容だったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

セラクの決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもセラクをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2022年8月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

セラクの業績推移

では、上の表をもとに注目ポイントを絞って解説していきます。

通期業績予想の修正

まず、重要なことが!今回の決算発表と併せて、通期業績予想の下方修正がされました。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料から引用しました「連結業績予想の修正について」の資料です。

セラクの業績予想の修正

見ての通り、減収・大幅減益です。売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、-6.3%/-44.5%/-26.3%/-27.2%という減少率です。

この理由として、簡単にまとめると下記の通りです。

<通期業績予想の下方修正>
・先日公表された採用計画に基づいた、採用コストの増加
・長引くコロナ禍によるIT人材の流動性が高まり、退職者の増加
・ソリューション型サービスにおける計画未達

上記のことが原因で、減収・大幅減益に至ったようです。ただ、減益になるのは先日公表された採用強化計画で投資家たちは予測はできていました。しかし、減収になるのは、予測できていなかったでしょう。したがって、これは嫌気した投資家もいるはずです。

上の表には、下方修正された数値を入れてあります。

進捗率

では、つぎに注目していただきたいのが、進捗率です。

売上/営業利益/経常利益/純利益の順に、進捗率が74/81/81/79%です。このタイミングでの下方修正なので、ほぼ修正された数値になると考えていいでしょう。進捗率から見ても、通期業績予想を達成した前年度と同水準なので、ほぼ間違いないでしょう。

四半期ごとの売上

さいごに注目していただきたいのが、四半期ごとの売上です。

前年度の3Qと比べると+15%と、まずまずの成長率です。四半期売上高で見ると、過去最高額です。着実に規模が大きくなっていることがわかり、これには好感が持てます。

セグメント別でも確認しておきましょう。

セグメント別

セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。下の表をご覧ください。
・セグメント別の四半期売上、累計売上、四半期利益、累計利益
・累計対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

セラクのセグメント業績推移1
セラクのセグメント業績推移2
セラクのセグメント業績推移3

※今年度から元々DXセグメントに含まれていた「みどりクラウドセグメント」が単独で記載されるようになりました。

メインセグメントであるSI事業は、増収になりました。これは下図にあります「エンジニアの推移」が鍵です。SIエンジニア数と四半期ごとの売上が連動していることが分かります。1Qでは、エンジニア数が過去最高の2,200人を超えて、売上高も過去最高額です。

しかし、その分採用のために投資したので、利益は前年よりも減少してしまっています。

そして成長を期待されているDX事業ですが、今期からDX事業とみどりクラウド事業に分かれてしまいました。従来のDX事業でセグメント売上高を見てみると、1050+83=1133百万円です。前年度の3Qが1142百万円だったので、減収になってしまいました。前年度は高い成長率だったDX事業も、今期は成長率が低くなり、さらに今四半期で減収になってしまいました。これは、成長鈍化しているように感じます。

また、みどりクラウド事業はアグリテックとして投資家から注目されているのに、未だ成長が見えていません。これを待ち望んでいる投資家は多いはずですが。

せっかくSI事業が成長の兆しがあるのに、成長期待されていたDX事業が成長鈍化。これは投資家からしたら今後が心配になりますね。

他にも決算資料には、成長ビジョンや採用活動状況など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。

では続いて、上述したことを踏まえて、株価下落の理由をまとめておきます。

株価が大幅下落した理由

決算発表翌日に株価が下落した理由、下記の通りです。

<株価が大幅下落した理由>
・通期業績予想の減収・大幅減益
 →予測していなかった減収、予測以上の減益
・DX事業の減収
 →成長鈍化

業績予想の下方修正が特に大きなインパクトでした。予想外の減収予測以上の減益のダブルパンチは、グロース株投資家たちの期待を裏切ったのでしょう。

また、今後SI事業とともに2本目の柱として成長を期待されているDX事業の伸びが悪いこともマイナスイメージです。今四半期は、前年比で減収になってしまったのは良くありません。

では、中期経営計画に支障はあるのか、確認しておきましょう

中期経営計画への影響

中期経営計画に支障はあるのか、確認しておきます。下図はセラクが公表している「中期経営ビジョン」です。

セラク、中期経営ビジョン

この図にある「2025年度に売上高500億円」に対して、どれくらいの成長率が必要なのか計算してみます。

今期予想が当初売上高:190億円の時、2023〜2025年度の売上高成長率は年平均+38%程度必要でした。しかし、今回業績予想が修正され、売上高:178億円に修正されました。このとき、2023〜2025年度の売上高成長率は年平均+42%程度と、より高い成長率が必要になります。

このことから、やはりM&Aが必要になりそうです。それも大型M&Aが必要です。よって、資金調達することも予測され、その手段として新株発行もあり得ます。そうなると、EPSも低くなるので、さらに株価が下落することも覚悟しなければいけません。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・四半期ベースの売上高が過去最高額
業績予想の下方修正
・SI事業は過去最高四半期売上高
・DX事業の成長鈍化
・みどりクラウド事業が伸びてこない

<株価が大幅下落した理由>
・通期業績予想の減収・大幅減益
 →予測していなかった減収、予測以上の減益
・DX事業の減収
 →成長鈍化

<中期経営計画への影響>
・今期業績予想が下方修正されたことで、達成のためにより高い成長率が必要
 →大型M&Aが必要
 →資金調達する可能性
 →手段として新株発行されれば、さらなる株価下落もある

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価が大幅下落したセラクの決算分析をし、株価下落理由と中期経営計画への影響について解説しました。

当ブログとしては、少し物足りない決算でした。成長鈍化懸念です。やはりグロース株狙いなので、そこにはデリケートになってしまいます。成長率が戻ってきたり、大型M&Aがうまくいきそうだったら、投資したいですがそれまでは様子見です。とりあえず次回の通期決算で来期業績予想に注目です。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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