【ファンダメンタル分析】注目50銘柄の売上高成長率と粗利成長率を比較

【ファンダメンタル分析】注目50銘柄の売上高成長率と粗利成長率を比較小型成長株投資
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、どんな指標や数値を見て、投資する銘柄を選んでいますか?

当ブログは、小型成長株投資をメインとしており、そのときに特に重要視するのが成長率です。特にトップラインである売上高の成長率には敏感です。もちろん、売上高だけでなく利益成長についても気になるところです。ただ、小型成長株には新興株が多く、まだ赤字経営の企業が少なくありません。そのときには、粗利成長率をみます。

というわけで今回は、当ブログが注目している50銘柄の売上高成長率と粗利成長率の比較をします。さらに一株あたりの売上高成長率や粗利成長率も算出しましたので、ぜひご覧ください。

この記事は下記のような方にオススメです。

  • どんな銘柄に注目しているのか知りたい
  • 比較された銘柄一覧表が見たい
  • 成長率を見て、成長株投資の参考にしたい

当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

では、早速行ってみましょう!

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成長率で銘柄比較する理由

当ブログでは、3つの成長率に着目して、銘柄比較します。

  • 売上高成長率
  • 粗利成長率
  • 1株あたりの成長率

その理由は、下記の通りです。

売上高成長率

小型成長株投資をするときに、特に大切と言われているのが売上高成長率です。

どれだけ利益率30%、40%と年々上がったとしても、売上高が増えなければ利益の増加はいつか頭打ちになってしまいます。だからグロース株投資家としては、今の段階では売上高を伸ばし、将来の利益を大きくなることに期待しているのです。

特に小型成長株投資では、まだ投資フェーズのために赤字の企業も少なくありません。そのため、純粋な利益増加で測ることができません。したがって、その分なおさら売上高成長率に重視するのです。

粗利成長率

とは言っても、当ブログとしては、「利益成長に関しても無視できない」と感じています。なぜなら、株価は中長期的にはEPS(≒利益)の影響を大きく受けるからです。

EPSとは、「1株あたりの利益(=純利益÷株式数)」のことを言います。これはバリュー投資家が株価の割安度を判断するための指標となるPERを算出するときに使われますし、グロース株投資家が成長度を測るROEの算出にも使われますし、高配当株投資家が気にする配当性向を算出するときなどに使われます。

このように、EPSは間接的にいろんな指標に含まれているのです。つまり、いろんな投資家が間接的にEPS(≒利益)を見て投資判断していることになります。だから利益成長について無視はできないはずです。

しかし、上述しましたように小型成長株投資では、新興株が多く、赤字企業も少なくありません。純粋な利益成長を測ることができません。

そんなときに注目するのが、粗利成長率です。

粗利には、費用として広告宣伝費や人件費などは含まれていませんが、売上原価が引かれた利益が反映されます。これには、事業内容やビジネスモデルの特徴が反映されます。

この粗利が成長していれば、まだ赤字だとしても純利益のポテンシャルも成長していると判断できると考えています。

1株あたりの成長率

そして、上述しましたEPSのように、気にすべきは1株あたりの成長率です。これは利益だけでなく、売上高についてもです。

いくら売上高が伸びていたとしても、新株発行で増資していても、それは事業本来の力で売上高を伸ばしたとは言い難いです。また、結果的にEPSが下がってしまうようでは、株価も下がってしまうでしょう。

なので、企業全体の売上高や利益成長を見るのではなく、1株あたりの売上高成長や利益成長を見る方が、より株価に影響する指標を見ていることになります。

企業全体の売上高成長や利益成長でなく、この1株あたりの成長率が高い方が、よりグロース株として成長率が高いと言えるでしょう。

注目50銘柄を比較

注目50銘柄を紹介

当ブログが注目している50銘柄は、下の表の通りです。時価総額順に並べています。(時価総額は、2023.01.23現時点のものです。)

#銘柄時価総額(億円)
1ラクス3,186
2JMDC2,544
3マネーフォワード2,441
4Sansan1,979
5フリー1,741
6チェンジ1,698
7ANYCOLOR1,683
8ウェルスナビ650
9弁護士ドットコム581
10ギフティ551
11サンアスタリスク520
12PKSHA515
13ケアネット497
14エクサウィザーズ420
15NexTone408
16ミンカブ372
17FRONTEO352
18手間いらず340
19FIXER336
20HENNGE320
21ENECHANGE311
22アズーム310
23グローバルセキュリティ304
24プレイド302
25ダブルスタンダード298
26チャットワーク293
27カナミック283
28BASE278
29テラスカイ238
30スパイダープラス231
31セラク204
32マクアケ190
33サイバーセキュリティ167
34ビザスク153
35ヤプリ139
36アステリア135
37pluszero122
38tripla115
39ウェルプレイド109
40スマートドライブ106
41unerry80
42チームスピリット64
43BlueMeme60
44ライトアップ56
45アシロ53
46ココペリ51
47rakumo51
48WACUL38
49ログリー30
50ビープラッツ28

比較項目

比較項目は上述したことをもとに、下記の4点です。

  • 売上高成長率
  • 粗利成長率
  • 1株あたりの売上高成長率(=SPS成長率)
  • 1株あたりの粗利成長率(=GPPS成長率)
  • (粗利率)※おまけ

当ブログでは、上記の項目をまとめた表を作成しました。

注目銘柄の比較表

下図をご覧ください。こちらは時価総額順で並べた表です。この表では、高い成長率ほど、背景を濃い色で塗りつぶしています。(※あくまで実績ベースで計算しています。今期の予想成長率ではありません。)

注目銘柄の売上高成長率と粗利成長率の比較表

注目ポイント

ここで気になったのは、売上高成長率よりも粗利成長率が高い銘柄です。通常、事業に変化がなければ、売上高と粗利は同様な成長率になるはずです。しかし、「粗利成長率>売上高成長率」になるということは、粗利率が改善されているということです。「粗利率が改善されている」ということは、商品やサービスの原価が削減されているということです。

つまり、何か事業の変化・好転している証拠です。ここに、有望な銘柄が隠れていると感じました。

そんな「粗利成長率>売上高成長率」になっている銘柄を探してみると、顕著に数値に表れているのは下記の8銘柄です。

  • ANYCOLOR(エニーカラー)
  • PKSHA(パークシャ)
  • FRONTEO(フロンテオ)
  • ENECHANGE(エネチェンジ)
  • ヤプリ
  • pluszero(プラスゼロ)
  • unerry(ウネリー)
  • BlueMeme(ブルーミーム)

上記の銘柄は、粗利率が改善されており、事業が変化・好転していると言えます。今後、これらの銘柄には要チェックです。

1株あたりの売上高成長率(SPS成長率)順

表から抜粋して、1株あたりの売上高成長率(SPS成長率)の順に並べてみました。そうすると、下記のようになります。

銘柄SPS成長率(%)GPPS成長率(%)
FIXER215.0%211.2%
unerry95.1%162.3%
ANYCOLOR89.2%107.9%
pluszero83.6%120.0%
ウェルスナビ76.8%77.4%
エクサウィザーズ73.5%73.0%
tripla61.5%#VALUE!
ダブルスタンダード60.4%46.4%
ココペリ58.2%57.8%
ビザスク57.7%#VALUE!
サイバーセキュリティ51.2%56.0%
WACUL49.2%41.4%
サンアスタリスク46.1%39.1%
ケアネット42.3%41.2%
グローバルセキュリティ42.2%42.6%
ENECHANGE38.3%53.2%
マネーフォワード36.3%22.8%
フリー35.4%36.7%
ラクス34.1%35.5%
プレイド31.5%31.9%
PKSHA31.3%59.2%
ライトアップ30.1%39.8%
チャットワーク30.1%25.9%
弁護士ドットコム29.3%28.4%
チェンジ28.9%26.6%
JMDC28.7%29.5%
ヤプリ27.5%49.9%
アズーム27.1%27.7%
Sansan25.9%25.9%
アシロ24.6%18.2%
ウェルプレイド22.7%28.5%
ミンカブ22.2%21.5%
カナミック20.3%17.4%
NexTone19.0%21.6%
BASE17.9%10.8%
セラク16.6%6.1%
HENNGE16.5%18.5%
rakumo13.6%21.0%
ギフティ13.3%13.7%
テラスカイ12.4%9.1%
チームスピリット12.2%-47.4%
アステリア10.4%14.1%
ビープラッツ5.9%-0.9%
FRONTEO5.1%16.2%
手間いらず1.3%0.8%
スパイダープラス-3.6%3.8%
マクアケ-10.2%-12.9%
スマートドライブ-21.3%-28.3%
BlueMeme-26.2%21.5%
ログリー-32.3%-9.5%

1株あたりの粗利成長率(GPPS成長率)順

表から抜粋して、1株あたりの粗利成長率(GPPS成長率)の順に並べてみました。そうすると、下記のようになります。

銘柄SPS成長率(%)GPPS成長率(%)
FIXER215.0%211.2%
unerry95.1%162.3%
pluszero83.6%120.0%
ANYCOLOR89.2%107.9%
ウェルスナビ76.8%77.4%
エクサウィザーズ73.5%73.0%
PKSHA31.3%59.2%
ココペリ58.2%57.8%
サイバーセキュリティ51.2%56.0%
ENECHANGE38.3%53.2%
ヤプリ27.5%49.9%
ダブルスタンダード60.4%46.4%
グローバルセキュリティ42.2%42.6%
WACUL49.2%41.4%
ケアネット42.3%41.2%
ライトアップ30.1%39.8%
サンアスタリスク46.1%39.1%
フリー35.4%36.7%
ラクス34.1%35.5%
プレイド31.5%31.9%
JMDC28.7%29.5%
ウェルプレイド22.7%28.5%
弁護士ドットコム29.3%28.4%
アズーム27.1%27.7%
チェンジ28.9%26.6%
Sansan25.9%25.9%
チャットワーク30.1%25.9%
マネーフォワード36.3%22.8%
NexTone19.0%21.6%
BlueMeme-26.2%21.5%
ミンカブ22.2%21.5%
rakumo13.6%21.0%
HENNGE16.5%18.5%
アシロ24.6%18.2%
カナミック20.3%17.4%
FRONTEO5.1%16.2%
アステリア10.4%14.1%
ギフティ13.3%13.7%
BASE17.9%10.8%
テラスカイ12.4%9.1%
セラク16.6%6.1%
スパイダープラス-3.6%3.8%
手間いらず1.3%0.8%
ビープラッツ5.9%-0.9%
ログリー-32.3%-9.5%
マクアケ-10.2%-12.9%
スマートドライブ-21.3%-28.3%
チームスピリット12.2%-47.4%

粗利率順

表から抜粋して、粗利率の順に並べてみました。そうすると、下記のようになります。

銘柄粗利率(%)
手間いらず92.0%
Sansan87.7%
ENECHANGE85.6%
ライトアップ85.4%
ギフティ85.0%
HENNGE84.5%
弁護士ドットコム84.2%
アステリア84.0%
カナミック83.9%
WACUL81.9%
フリー80.3%
マクアケ79.9%
チェンジ74.0%
プレイド73.6%
チャットワーク70.5%
サイバーセキュリティ70.5%
ケアネット69.4%
ラクス68.0%
ヤプリ67.5%
エクサウィザーズ63.4%
マネーフォワード62.4%
rakumo62.2%
ココペリ62.1%
スマートドライブ60.9%
pluszero60.7%
JMDC57.7%
スパイダープラス57.3%
BASE56.6%
BlueMeme54.1%
ビープラッツ53.3%
FRONTEO51.0%
サンアスタリスク50.6%
PKSHA49.8%
アシロ47.9%
ミンカブ47.0%
アズーム42.5%
ANYCOLOR42.2%
unerry37.8%
ダブルスタンダード36.0%
FIXER35.8%
ウェルプレイド31.9%
グローバルセキュリティ31.0%
テラスカイ28.7%
NexTone27.3%
ログリー24.5%
チームスピリット24.4%
セラク21.9%

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

  • 小型成長株投資では売上高成長率がよく注目されるが、粗利成長率も大切
  • 企業全体の売上高や粗利よりも、1株あたりの売上高や利益の方がより株価に影響しやすい
  • 「粗利成長率>売上高成長率」の銘柄は、事業が好転している可能性あり

いかがでしたか、あなたの投資の参考になりましたか?ぜひ、あなたの投資に上の表を活用してみてください

当ブログでは、売上総利益率と営業利益率の相関性についても調べてみました。当ブログでは、こちらを用いながら投資判断もしています。気になる方は下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは、上で紹介しました「売上総利益率と営業利益率の相関性」を用いながら、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

さらに、ファンダメンタル分析でおすすめの書籍を紹介します。それが、下の「ファンダメンタル投資の教科書」です。PERやPBRなどのファンダメンタル投資に必須な知識や、投資に関しての基礎的な理解も深められます。投資初心者の方だけでなく、上級者の方にもおすすめです。当ブログは何度も読み返しており、自分が投資家として成長しているためか、読むたびに発見や驚きがあり、自分の投資法を見直し改善しています。

さいごに

今回は、当ブログが注目している50銘柄の売上高成長率と粗利成長率の比較をしました。さらに一株あたりの売上高成長率や粗利成長率も算出しました。

今回調べたことを参考に投資判断しています。そのおかげで、注目銘柄の中から期待できる銘柄を見つけることができました。今後も定期的に今回算出した数値を更新していき、投資に役立てようと思います。

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

また、最新の注目銘柄の決算分析については、下の記事にまとめました。皆さんの投資判断の参考になれば嬉しいです。

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