どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、エクサウィザーズという銘柄はご存知ですか?
エクサウィザーズは、ノーコードで簡単に利用できるAIアプリやAIアルゴリズムを提供している「AIプラットフォーム事業」では、業界に向けて展開しています。そして、一方の「AIプロダクト事業」は、領域に特化したプロダクトを提供しています。
昨年末に上場し、上場直後の高値からは現在の株価は約半値になってしまっています。しかし、小型成長株投資をする当ブログとしては、その高い成長性と事業内容・ビジネスモデルから注目している銘柄の一つです。
そんなエクサウィザーズですが、11/9に決算発表がありました。今期の業績も好調だったのでしょうか?
ということで今回は、ハイグロース株であるエクサウィザーズの決算を分析していきます。
この記事は、下記のような人におすすめです。
- エクサウィザーズの決算内容を知りたい
- エクサウィザーズの成長性はまだあるのか知りたい
- サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい
エクサウィザーズの事業内容やビジネスモデル、さらに競合のPKSHAとの比較については、以前ブログにて解説しました。下の記事をご覧ください。
では、早速行ってみましょう!
エクサウィザーズの決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてエクサウィザーズをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。
- 業績(売上や利益)
- 投資(事業拡大)
- ニュース(事業拡大、新規事業について)
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。
業績推移
今回は、2023年3月期の第2四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。
四半期ごとに、下記の項目を算出しています。
- 売上、営業利益、経常利益、純利益
- 各対前年比(%)
- 各累計計画対比進捗率(%)
エクサウィザーズの今期通期業績予想はレンジ予想ですが、上の表ではその中間値を入れています。この表をもとに、ポイントを絞って解説します。
進捗率
まず、注目していただきたいのが、進捗率です。
今期は投資フェーズのため、利益関係については一旦無視します。重要な売上高だけに着目します。2Qまでの累計売上高と今期のレンジ上限/下限の売上高予想を比較し、進捗率を確認します。
- 2Q時点の売上高:2,622百万円
- レンジ下限(6,500百万円):40.3%
- レンジ上限(7,000百万円):37.5%
前年度の2Q時点で通期売上高に対しての進捗率は41.0%だったので、下限で比較しても少し悪いですね。
ただ、エクサウィザーズとしては「当初計画どおり順調に推移」と言っています。
四半期ごとの売上高
つぎに注目したいのは、四半期ごとの売上高です。
エクサウィザーズの売上高の大半は長期継続顧客売上高です。そのため、四半期ごとに積み上がっていることに期待できます。見てみると、2Q売上高は1Q売上高よりも増加していることがわかります。これには期待通りで安心します。
しかし、前年対比でみると+26%増加です。これは決して低い数値ではありません。ただ、今期の通期売上高予想の下限でも前期比+35.1%あったので、毎四半期の売上高も前年比でその程度の水準を求めてしまいます。なので、少し物足りなく感じてしまいます。
続いて、成長基盤があるか、KPIについても確認しておきます。
KPI
成長基盤があるか確認するために、KPIについても確認しておきます。
何がKPIとなるのか?
それを判断するために、まず下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「2つのビジネスモデル」についての資料です。
ここで確認してほしいのは、2事業の売上高比率です。見て分かるように圧倒的にAIプラットフォーム事業が多く、全体の88%を占めています。したがって、メイン事業といえ、この事業について注目してKPIを確認します。
プラットフォーム事業なので、顧客から継続的な利用が期待されます。そのため、KPIとして継続顧客の売上高を確認しておきます。
長期継続顧客売上高
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「AIプラットフォーム事業:長期継続顧客売上高」です。
売上高比率から確認します。長期継続顧客売上高比率は、前年は68%でしたが、今期は上昇し75.2%になりました。長期継続顧客が多いことが推測され、ストック型のような安心感があります。
長期継続顧客売上高の推移を確認します。2021年度から今期までの増加率も確認します。すると、下記のようになります。
- 2021年度2Q:360百万円
- 2022年度2Q:1,180百万円(対前年比+227.8%)
- 2023年度2Q:1,731百万円(対前年比+46.7%)
高い増加率で好感が持てます。
他にもこの根源となる顧客社数や顧客単価も確認したいのですが、エクサウィザーズとしては「事業がまだ成長途上であり案件規模や内容次第で数値が大きく上下する可能性があると考えられることから、四半期単位でなく年度単位で算出・開示しご説明する予定」とのことです。したがって、通期決算まで待ちましょう。
決算内容に対しての主観
注目しているハイグロース株エクサウィザーズの決算を見てみましたが、四半期売上高の増加率が少し落ち着いてしまっているのが、少し心配になりました。これは、「前期2Qに複数の大型案件の受注があったため」とされており、逆に前期2Qが良すぎたようです。
しかし、それでも売上高を伸ばす時期なので、やはり物足りないです。ただ、AIプラットフォームの長期継続顧客売上高は良かったので、トータルで良くも悪くも、といった印象です。
ただ、当ブログとしては、今の業績よりもexaBase Studioの商用版リリース(2024年度)に期待しています。個人的にも使ってみたいサービスなので、市場へのインパクトも気になるところです。それまでは、監視を続けたいです。
まとめ
以下、今回のエクサウィザーズの決算分析のまとめです。
- 進捗率は前年度より少し悪い
- 四半期売上高の増加したが、少し物足りない
- AIプラットフォーム事業の長期継続顧客売上高比率が上昇、前年比での増加率も高い
あなたは、決算を見てどう感じましたか?
決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。
他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。
さいごに
今回は、ハイグロース株であるエクサウィザーズの決算を分析しました。
まずまずの決算でしたね。高い成長率なだけに期待も高まっています。そのため、当ブログをはじめ、グロース株投資家たちは売上高の伸びに敏感です。そのため、今回の決算では満足できない投資家もいることでしょう。
いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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