【成長鈍化か!?】プレイドの決算分析!成長性はまだあるのか解説

【成長鈍化か!?】プレイドの決算分析!成長性はまだあるのか解説投資・トレード
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、プレイドという銘柄はご存知ですか?

プレイドは、Googleとも戦略連携している注目銘柄です。CXプラットフォームである「KARTE」を運営しており、データを活用して企業活動を支援する企業です。

昨年から相場が悪く、株価は下がり続けていましたが、8月後半に各社企業と連携開始のニュースから株価はようやく底を打ち、上げ始めました。その後も株価は下値をどんどん切り上げながら上昇していたので、期待が膨らんだ決算発表でした。

しかし、決算内容を見ると、期待とは裏腹に2023年度業績予想の成長率が低い。「これはもう成長性は失われたのか?」と感じてしまいます。

というわけで今回は、2023年度業績予想の成長率が低かったプレイドの決算を分析し、成長性はまだあるのかを確認していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • プレイドの決算内容を知りたい
  • プレイドの成長性はまだあるのか知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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プレイドの株価の値動き

直近1年間

まずは、最近の株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。直近1年間のプレイドの日足チャートです。

直近1年間のプレイドの日足チャート

チャートを見てわかるように、11月中旬から株価が下がり始め、12月から急落したことが分かります。そして、2月3月ごろに底をつき、その後少し戻したかなと思ったら、5月に急落してしまいました。現在の株価は、昨年の高値から1/8程度の水準になってしまいました。その後8月にようやく株価は戻し始め、最近は株価はどんどん上がってきたところでした。

では、どういった流れでここまで下がったのか説明します。

2021年11月〜2022年3月

11月中旬から3月中旬まで、ほぼノンストップで株価がずっと下がり続けていたことがわかります。これはグロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるプレイドも、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやくさすがに下がりすぎたか、買いが出始め、3月に株価は底打ちしました。

2022年4月〜2022年8月前半

その後、割安感から買われ株価を少し戻しましたが、決算発表を機に株価が急落しまいました。この理由に関しては、前回の決算分析記事で解説しています。

さらに、相場もまた悪化してしまいました。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

そんな状況で、株価は低迷し、昨年の高値から1/8程度の水準になってしまったのです。

そして、8/9に決算発表があり、株価はまた下がってしまいました。その理由に関しては、下の記事をご覧ください。

2022年8月後半〜2022年10月

8月後半から一転、株価はようやく底を打ち、上げ始めました。そして、それ以後下値を切り上げながら株価は段々と戻してきていました。この主な理由は下記のとおりです。

<株価上昇の理由>
・8/23:NTTドコモの子会社と連携開始
・8/30:LINEと連携開始
・9/26:KARTEがGoogle Marketplaceで提供開始

上記のように、ビッグネームとの連携が好材料となり、出来高からも分かるように注目度が増し、多く買われました。

そんな注目度が高まり、期待が集まった決算発表が11/8にありました。しかし、2023年度業績予想は期待を裏切り、いつもより低成長率になってしまいました。もう成長性は失われてしまったのでしょうか?

では、今回の決算内容をどんなものだったのか確認しましょう。

プレイドの決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもプレイドをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2022年9月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに、下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
プレイドの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

2023年度業績予想

まず、注目していただきたいのが、2023年度業績予想です。

上の表では、売上高だけ記載していますが、プレイドでは下記のように業績予想を開示しています。

  • 売上高:8,523百万円(+16.8%)
  • 調整後営業利益:▲979百万円
  • KARTE領域のARR:7,012百万円(+12.2%)

上記のように、これまで+30%超えのような高い成長率ではなくなりました。それも+20%もいかず、もはや以前のようにハイグロース株とは呼べません。

なぜ、こうなったのかというとる既存のSaaS事業の新規顧客獲得及び解約率の低下が原因です。3Qに解約があり、さらに修正した計画よりも解約・ダウンセルが生じてしまったようです。

四半期ごとの売上高

つぎに注目したいのは、四半期ごとの売上高です。

プレイドは、90%以上がストック型の収益です。それもあり、四半期ごとに四半期売上高が積み重ねっていくことに期待しています。

前回の決算では、減少してしまった四半期売上高ですが、今四半期は持ち直し、過去最高額の四半期売上高となりました。しかし、3Qに続き4Qも前年同四半期比で+20%台と成長鈍化が見えます。これも3Qでの解約が大きく影響していることが分かります。

続いて、成長基盤があるか、KPIについても確認しておきます。

KPI

成長基盤があるか確認するために、KPIについても確認しておきます。

ARRとNRR

ストック型収益モデルで大切な指標、ARRとNRRを確認します。

二つの指標を簡単に説明すると、

・ARR:年間ストック売上=MRR(月次ストック売上)×12ヶ月
 ー 年間どれくらいのストック性の売上をたてられるかを測る
・NRR:売上維持率(※プレイドは直近3ヶ月の平均)
 ー 前年MRRから、今年度同月MRRがどれくらい増えたかを測る

以上を踏まえまして、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ARR成長率とNRR」についての資料です。

プレイドのARR成長率とNRR四半期推移

見て分かるように、前々四半期では+22.6%、前四半期では+12.2%と増加していたARRですが、今四半期では+7.6%と成長率が下がってしまいました。これも3Qの解約の影響があったために、伸びが悪くなってしまったのです。

前々四半期→前四半期→今四半期の内訳推移をみると、下記の通りです。

  • 新規獲得:+15.5%→+12.3%→+13.2%分(増加率改善)
  • 既存取引拡大:+7.1%→-0.06%→-5.7%分(マイナス拡大)

新規顧客獲得には好調ですが、ダウンセルの影響で既存取引はマイナスになってしまっています。

さらに、売上維持率を測るNRRですが、100%を割ってしまいました。3Qの解約により維持率は低くなってしまったのです。この指標は「一年以上契約している既存顧客が対象」なので、当面100%未満が続きそうです。

これに関わっている顧客数も確認しておきましょう。

契約件数と契約単価

プレイドの成長で大切になるのは、顧客社数と顧客単価の増加です。プレイドの売上は90%以上がサブスクで成り立っています。そのため、「売上 = 顧客社数 × 顧客単価」でざっくりとした売上は計算できてしまいます。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料から引用しました「グループ全体の顧客社数および顧客単価」です。

プレイドのグループ全体の顧客社数および顧客単価

見て分かるように、前四半期よりもどちらも減少しています。これが上述したARRにも関わってきたのです。

一応、前四半期と比べてみましょう。

  • 2021/4Q:538社×899千円=483,662千円
  • 2022/1Q:686社×774千円=530,964千円(前四半期比+9.78%)
  • 2022/2Q:699社×791千円=552,909千円(前四半期比+4.13%)
  • 2022/3Q:691社×779千円=538,289千円(前四半期比-2.64%)
  • 2022/4Q:725社×763千円=553,175千円(前四半期比+2.76%

計算してみて、前四半期から少し増加していることが分かりました。新規顧客獲得がうまくいったのが影響しました。解約率低下については2023年度に注力するようです。したがって、2023年度はこの顧客社数の伸びに注目しましょう。

顧客単価については、アップセル/クロスセルの取り組みが2024年度からになるようなので、もう少し見守ります。

最後に、株価が続落する理由を解説します。

プレイドの成長性はいかに?

現状

ここからはプレイドの成長性について考えていきます。

正直、3Qの解約以後、成長性は鈍化しています。上述してきましたように、四半期売上高やARRも期待していたように増加してないのが現状です。グロース株投資家たちは、売上高の成長を重視しています。2023年度も2022年度並みの成長率ならまだ安心できたのですが、今回出てきた数字には残念でしょう。

今後の着目点

今後の成長性を確認するときには、「ARR成長率とNRR」で判断できなくなりました。上述しましたように、3Qの解約により当面の間は低い水準になることが見込まれます。

なので、一回リセットして考えるなら、「グループ全体の顧客社数および顧客単価」で顧客社数×顧客単価を計算する方がわかりやすいでしょう。

そうしたときに大切になるKPIが、顧客社数顧客単価です。これも上述しましたように、2023年度は顧客社数の増加に、2024年度は顧客単価の増加に注力します。なので、2023年度に顧客社数が思ったように増えないようであれば、いよいよです。

また、プレイドとしては「growth」から「profitable growth」へシフトするようです。言い換えるなら「利益を意識、黒字化を目指していく」ということでしょう。現に、「2025年度に連結調整後営業利益の黒字化を目指す」と謳っています。

また、プレイドとしても「KARTE領域のFY23及びそれ以降の成長についての考え方」に関して、決算説明資料では、下記のように公表しています。(要約)

  • ビジネスオペレーションの再構築中、年度後半にARR成長を加速することを狙っている
  • 新たなプロダクトの導入はKARTEの成長可能性とTAMを確実に広げている
  • KARTE領域の潜在成長率、そしてFY24以降の成長見通しはFY23の成長率を超える

簡単にいうと、「今は我慢の時期で、体勢を整えている最中であり、成長性は失われておらず成長率はまた戻す」ということでしょう。また、「新規プロダクトやグループ会社の真価は表れていないので、中長期的に期待してね」ということでもありそうです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

決算内容
・2023年度業績予想の成長率が例年より低い
・四半期売上高の増加
・顧客社数の増加
 ー 3Qの解約により成長鈍化に見える

<プレイドの成長性>
・現状では成長鈍化は否めない
・プレイドとしては「体勢を整えているのであり、中長期的な成長性はある」
・2025年度に連結調整後営業利益の黒字化

あなたは、どうお考えですか?

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、2023年度業績予想の成長率が低かったプレイドの決算を分析し、成長性はまだあるのかを確認しました。

今回も厳しい決算でしたね。株価が好調だっただけに、期待していましたが残念です。今、投資するなら中長期的な目線で買い、気長に持つしかないでしょう。新規プロダクトやグループ会社の真価に期待です。

いかがでしたか?参考になりましたか?
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