どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、PKSHA(パークシャ)とエクサウィザーズという銘柄はご存知ですか?
どちらもAI関連銘柄であり、似たような部分が多い2銘柄です。そう感じる投資家も多いはずです。そして、いざ投資するにしても、各社の違いについて理解してから、投資したいものですよね。
というわけで今回は、AI銘柄として似た部分が多いPKSHA(パークシャ)とエクサウィザーズを比較し、2銘柄の比較を解説していきます。
この記事は、下記のような人におすすめです。
- PKSHAとエクサウィザーズについての情報を共有したい
- PKSHAとエクサウィザーズの違いについて知りたい
- サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい
では、早速行ってみましょう!
PKSHAとエクサウィザーズの似た部分
競合関係
PKSHAとエクサウィザーズは競合関係にあります。これは、エクサウィザーズの公表している資料から分かります。
下図をご覧ください。こちらはエクサウィザーズの「事業計画及び成長可能性に関する資料」にありました「競合他社との比較」です。
エクサウィザーズと競合他社との売上高総利益率を比較しています。そのなかにあります、国内P社を見てください。2021年9月に売上高総利益率:41.1%、これはPKSHAの数値と一致します。よって、この「国内P社=PKSHA」ということが分かります。
PKSHAの資料ではこのような表記は見つけられませんでしたが、当ブログとしても、この2社を競合として認識しています。
では、どういうところが競合たる所以なのか、それはビジネスモデルにあると感じています。
ビジネスモデル
競合と言われるのは、ビジネスモデルが似ているからです。それでは、2社のビジネスモデルを確認します。
PKSHAのビジネスモデル
まず、PKSHAのビジネスモデルを確認しましょう。下図をご覧ください。こちらは直近の決算説明資料にありました「PKSHAの事業全体像」です。
「AI Research & Solution事業」と「AI SaaS事業」に分かれています。
簡単にいうと、PKSHAでは研究・開発を通じ、ある顧客用のアルゴリズムを作ります。そして、それを稼働させて、そのアルゴリズムの精度を向上させていきます。次に、それを業界の課題やニーズに刺さるものとして、幅広い顧客用としてSaaSとして展開させるのです。そこでまたデータを集め、さらに精度を向上させていきます。その精度が高まったもののフィードバックを受けて、それをまた研究・開発に活かすのです。
このように、2事業はとてもシナジー効果が高いのです。
エクサウィザーズのビジネスモデル
つぎに、エクサウィザーズのビジネスモデルを確認しましょう。下図をご覧ください。こちらは事業計画及び成長可能性に関する事項にありました「事業の内容」です。
「AIプラットフォーム事業」と「AIプロダクト事業」に分かれています。
簡単にいうと、エクサウィザーズでは、ノーコードで簡単に利用できるAIアプリやAIアルゴリズムを提供している「AIプラットフォーム事業」では、業界に向けて展開しています。そして、一方の「AIプロダクト事業」は、領域に特化したプロダクトを提供しています。それぞれでデータを蓄積しており、プロダクトで蓄積したデータをプラットフォームで二次利用したり、相互に送客してアップセル・クロスセルを狙っています。
このように、2事業はとてもシナジー効果が高いのです。
2社のビジネスモデルの似た部分
図を見て気づいた方も多いと思いますが、まずビジネスモデルが似てますよね。
両社とも、2事業提供しており、一方は特定のプロダクトを、また一方は幅広い顧客向けのサービスを提供していることがわかります。そして、それらをお互いに並走させて、シナジー効果を産んでいるのです。
これではどちらに投資しようか悩んでしまいますよね。だから、比較して違いを見つけようと考えています。
PKSHAとエクサウィザーズを比較
業績実績で比較
直近の通期業績を比較してみます。下の表をご覧ください。
PKSHA(2021年9月期) | エクサウィザーズ(2022年3月期) | |
売上高 | 8,727百万円 | 4,810百万円 |
売上総利益率 | 41.1% | 66.7% |
営業利益 | 713百万円 | -201百万円 |
営業利益率 | 8.2% | - |
経常利益 | 635百万円 | -97百万円 |
純利益 | 147百万円 | -137百万円 |
EPS | 4.8円 | -1.8円 |
直近の業績を見ると、以下のことが分かります。
- 売上高からPKSHAの方が規模感が大きい
- エクサウィザーズはまだ黒字化できていない
- 売上総利益率はエクサウィザーズの方が良い
成長性で比較
つづいて、成長性で比較してみましょう。前期実績と今期予想の売上高を比較し、グロース株で重要な売上高成長率を確認します。
- PKSHA:(前期)8,727百万円 / (今期予想)11,400百万円(+30.6%)
- エクサウィザーズ:(前期)4,810百万円 / (今期予想)6,500〜7,000百万円(+35.1〜45.5%)
上記から、エクサウィザーズの方が成長率が高いことが分かります。
事業別売上高構成比で比較
事業別の売上高構成比は各社それぞれ下図のようになっています。
下記のことが分かります。(※長期継続売上高:4四半期以上連続で契約している顧客からの売上高の割合≒ストック型売上)
- PKSHA-AI R&S:AI SaaS=63.3%:36.7%(ストック売上高比率:59%)
- エクサ-AI PF:AI Product=87%:13%(長期継続売上高比率:57%)
PKSHAではAISaaS事業、エクサウィザーズではAIプラットフォーム事業のストック型売上が比重が大きいです。お互いに成長フェーズなので、どこまでストック型収益を伸ばせるかに期待しています。
業界別売上高構成比で比較
業界別の売上高構成比は各社それぞれ下図のようになっています。
下記のことが分かります。
- PKSHAの主要顧客業界:情報通信・サービス、金融、電機・精密
- エクサウィザーズの主要顧客業界:金融・保険、製造業・産業財、消費財、ヘルスケア
2社で主要顧客の業界に違いがあることが分かりました。
業界別の比率を見る限りでは、エクサウィザーズの方が分散されています。しかし、顧客数で見ると、PKSHA:2,125社、エクサウィザーズ:117社と大きく数が違うので、そこは注意が必要です。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<似た部分>
・2事業のシナジー
(特定分野へのプロダクトと業界への幅広く展開するサービス)
<業績実績>
・売上高からPKSHAの方が規模感が大きい
・エクサウィザーズはまだ黒字化できていない
・売上総利益率はエクサウィザーズの方が良い
<成長性>
・売上高成長率はエクサウィザーズの方が高い
<事業別売上高構成比率>
・ストック型売上高比率は同水準
<業界別売上高構成比率>
・エクサウィザーズの方が分散されている
→PKSHAの方が顧客数は圧倒的に多い
いかがでしたか?比較したことで、2社の似た部分や違いについて理解できたでしょうか?参考になれば嬉しいです。
当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出したり、今回解説した2社のような小型成長株の投資法を解説しています。そちらの記事もあなたの投資に活かせるので、ぜひ読んでみてください。
さいごに
今回は、AI銘柄として似た部分が多いPKSHA(パークシャ)とエクサウィザーズを比較し、2銘柄の比較を解説しました。
注目しているAI銘柄の2社を比較しました。当ブログとしては、どちらも良い銘柄だと感じています。ただ、資金は限られているので、より良い方に投資したいものです。個人的には、エクサウィザーズの方が成長の勢いが感じられます。ただ、PKSHAもコロナ禍が過ぎれば、以前のような成長性を取り戻すかもしれませんが。
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