【下方修正】エクサウィザーズの決算分析！希望はあるのかを解説

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、エクサウィザーズという銘柄はご存知ですか？

エクサウィザーズは、ノーコードで簡単に利用できるAIアプリやAIアルゴリズムを提供している「AIプラットフォーム事業」では、業界に向けて展開しています。そして、一方の「AIプロダクト事業」は、領域に特化したプロダクトを提供しています。

そんなエクサウィザーズですが、2/14に決算発表がありました。期待していましたが、内容は業績予想の下方修正でした。決算発表翌日から連日株価は大幅下落してしまいました。これは成長鈍化のためなのでしょうか？まだエクサウィザーズに希望はあるのでしょうか？

ということで今回は、業績予想が下方修正されたエクサウィザーズの決算を分析し、まだ希望はあるのかを解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

エクサウィザーズの決算内容を知りたい
エクサウィザーズの成長性はまだあるのか知りたい
サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

エクサウィザーズの事業内容やビジネスモデル、さらに競合のPKSHAとの比較については、以前ブログにて解説しました。下の記事をご覧ください。

では、早速行ってみましょう！

エクサウィザーズの前回決算のおさらい
エクサウィザーズの決算内容
エクサウィザーズに希望はあるのか？
まとめ
さいごに

エクサウィザーズの前回決算のおさらい

まず、前回の決算をおさらいしておきましょう。

進捗率は前年度より少し悪い
四半期売上高の増加したが、少し物足りない
AIプラットフォーム事業の長期継続顧客売上高比率が上昇、前年比での増加率も高い

上記のことから、前回の決算発表翌日は株価が下落してしまいました。しかし、その後株価は戻し始め、底値から+20%くらいになっていました。

詳しいエクサウィザーズの前四半期の決算分析については、下の記事で解説しています。業績の推移やどういう事象でそんな業績になったのか、株価に影響した内容を知りたい方は、ぜひ読んでください。

では、今回の決算内容を確認してみましょう。

エクサウィザーズの決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてエクサウィザーズをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

業績（売上や利益）
投資（事業拡大）
ニュース（事業拡大、新規事業について）

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2023年3月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに、下記の項目を算出しています。

売上、営業利益、経常利益、純利益
各対前年比（％）
各累計計画対比進捗率（％）

この表をもとに、ポイントを絞って解説します。

業績予想の下方修正

上述しましたように、今回の決算発表で通期業績予想の下方修正がされました。

売上高：6,500〜7,000百万円→5,570百万円（前期比+16%）
損益：黒字→赤字

減収減益で赤字継続に修正されました。これはストップ安も納得です。ただ、その下方修正された理由も大切です。

理由を要約すると、「一部大型顧客の予算縮小により、3Q、4Qともに売上高が縮小見込みであり、その分利益も減少してしまう」ためです。そのために、10億円程度も売上高が縮小するとなると、やはりインパクトは大きいですね。

上の表には修正後の数値を記載しています。

四半期ごとの売上高

つぎに注目したいのは、四半期ごとの売上高です。

エクサウィザーズの売上高の大半は長期継続顧客売上高です。そのため、四半期ごとに積み上がっていることに期待できます。見てみると、3Q売上高は2Q売上高より減少していることがわかります。これには残念です。上述しました「一部大型顧客の予算縮小」が影響しているようです。

前年対比でみると+5%増加と、ハイグロース株として見ていただけに全然物足りません。

続いて、成長基盤があるか、KPIについても確認しておきます。

KPI

成長基盤があるか確認するために、KPIについても確認しておきます。

何がKPIとなるのか？

それを判断するために、まず下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「2つのビジネスモデル」についての資料です。

ここで確認してほしいのは、2事業の売上高比率です。見て分かるように圧倒的にAIプラットフォーム事業が多く、全体の86%を占めています。したがって、メイン事業といえ、この事業について注目してKPIを確認します。

プラットフォーム事業なので、顧客から継続的な利用が期待されます。そのため、KPIとして継続顧客の売上高を確認しておきます。

長期継続顧客売上高

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「AIプラットフォーム事業：長期継続顧客売上高」です。

売上高比率から確認します。長期継続顧客売上高比率は、前年は68.4%でしたが、今期は上昇し74.7%になりました。長期継続顧客が多いことが推測され、ストック型のような安心感があります。

長期継続顧客売上高の推移を確認します。2021年度から今期までの増加率も確認します。すると、下記のようになります。

2021年度3Q：617百万円
2022年度3Q：1,957百万円（対前年比+217.2%）
2023年度3Q：2,583百万円（対前年比+32.0%）

高い増加率で好感が持てます。

他にもこの根源となる顧客社数や顧客単価も確認したいのですが、エクサウィザーズとしては「事業がまだ成長途上であり案件規模や内容次第で数値が大きく上下する可能性があると考えられることから、四半期単位でなく年度単位で算出・開示しご説明する予定」とのことです。したがって、通期決算まで待ちましょう。

エクサウィザーズに希望はあるのか？

注目しているハイグロース株エクサウィザーズの決算を見てみましたが、これは残念でした。「一部大型顧客の予算縮小」という理由での下方修正でした。

ポジティブに考えれば、希望は少しアリでしょう。これは一部顧客のせいなので、成長鈍化とは言えず、「ここから底打ってまた高成長する、2Q分の遅れただけ」という見方もあります。さらに、PaaS型への事業モデルの進化は楽しみです。

しかし、当ブログとしては「予算縮小で削られるほどのサービス需要なんだな」と感じてしまいました。当ブログは中長期的な視野で投資したいので、サービスへの需要がとても大切だと考えています。また、今回の件で「成長は遅れることは間違いないので、その分株価上昇も遅れる」と判断しました。

投資効率（投資資金と投資期間に対してのリターン）を考えた上で、当ブログは株を手放しました。ですが、これからPaaS型の事業モデルになり、業績も堅調ならまた投資し直したいとは考えていますので、今後も監視は続けるつもりです。

あなたも、「蜘蛛の糸を掴み続けるのか、もっと太い綱を掴むのか」は一度考えた方が良いでしょう。

まとめ

以下、今回のエクサウィザーズの決算分析のまとめです。

通期業績予想の下方修正
長期継続顧客売上高は堅調に増加
大型顧客の予算縮小による減収
希望は少しアリ→一部顧客のせいで成長鈍化していないという見方、PaaS型への事業モデルの進化
（サービスの需要度に懸念、投資効率を考えて、再度投資対象か見直すのもアリ）

あなたは、決算を見てどう感じましたか？

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、業績予想が下方修正されたエクサウィザーズの決算を分析し、まだ希望はあるのかを解説しました。

当ブログとしては投資効率などを考えて手放しましたが、面白い事業内容なので今後も監視は続けたいと考えてます。その中で、また良いタイミングがあれば投資したいです。

いかがでしたか？参考になりましたか？それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか？

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです！

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください！投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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