【株価上昇】チェンジの決算分析!上がり始めた“3つの理由”を解説

【株価上昇】チェンジの決算分析!上がり始めた“3つの理由”を解説決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、チェンジという銘柄はご存知ですか?

新しいIT技術を活用したサービス及びIT人材育成の研修を行っている企業です。そして、日本国内のハイグロース銘柄の代表格の一つです。ほとんどの日本国内のグロース株投資家が注目としているといっても過言ではないでしょう。

そんなチェンジですが、昨年の高値を形成してから株価はずっと下落していました。それが、11/15取引時間後の決算発表を機に、株価は上がり始めました。一体、どんな決算発表だったのでしょうか?そして、何が要因だったのでしょうか?

今回は、長い間低迷していた株価が、ついに上がり始めたチェンジの決算発表を分析し、株価が上がり始めた3つの理由について解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
チェンジについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下のチャートをご覧ください。こちらは、直近6ヶ月のチェンジの日足チャートです。

直近6ヶ月のチェンジの日足チャート

見ての通り、ローソク足からも、移動平均線の傾きからも見ても、ずっと株価は右肩下がりでした。これは、信用買残が多くなりすぎたための需給悪化が主な要因でした。

他にも相場悪化の理由もありましたが、貸借銘柄にも選ばれ、2,000円付近を底値堅く維持していました。そして、11/15取引時間後に決算発表があり、その翌日には株価が大幅上昇しました。そして、連日株価は上げ、5日移動平均線は25日・75日移動平均線も超えてきました。

つまり、このチャートから見て取れるのは、上昇トレンドに移行しつつあるということです。

これはホルダーにはとても嬉しいですよね。特に中長期投資家も多いので、「やっと株価上がった」「待ってました!」と感じている方も多いことでしょう。

しかし、なぜ上がったのか?どういう理由で上がったのか?これを知らないと、「この上げは一過性のものなのか」それとも「本当に今後続く上昇トレンドの始まりなのか」が分かりません。なので、理由を探っていきます。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてチェンジをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

直近では、2021年9月期の通期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

チェンジ、業績推移

では、上の表を元にポイントを絞って説明していきます。

来期業績予想

まず、注目していただきたいのが、来期業績予想です。

来期予想を見てみると、今期比で売上:+16% / 営業利益:+14% / 純利益:+10%の成長率です。企業規模が大きくなっているので、成長率が徐々に鈍化していくのは分かりますが、10%台の成長ではもうハイグロースとは言えませんね。

通常なら、これだと株価は下がりそうなものです。しかし、株価は上がっています。その理由は後述します。

四半期ベースの売上高

次に注目していただきたいのが、四半期ベースの売上高です。

今四半期に2,779百万円で、対前年比 -5%です。前四半期よりは伸びてますが、前年対比だと売上高の伸びが悪いです。これは頭打ち感がしてしまいますね。

営業利益率

最後に注目していただきたいのが、営業利益率です。

通期累計だと、売上高:15,653百万円に対し、営業利益:5,985百万円です。営業利益率は、38.2%と驚異的な水準です。この利益率の高さは、ビジネスの強さの表れだと感じます。

もう少し詳しく、どのセグメントが成長しているのか確認しておきましょう。

セグメント

セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。下の表をご覧ください。

・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

チェンジ、セグメント業績推移

見てみると、パブリテックの収益が1Q/2Qで大きかったことが今期のチェンジの成長に繋がったと感じますね。

そのほかのセグメントをみると、さほど前年比で変わっていなかったり、それほど影響のない金額です。つまり、まだパブリテックがメインセグメントであり、他の事業が育っていないということです。

パブリテックの事業内容というと、「ふるさとチョイス/自治体向けITサービス/エネルギー」になり、そのなかで現在はふるさとチョイスが多くの割合を閉めています。しかし、最近はふるさと納税プラットフォームの競合が出てきているので、ふるさとチョイスサービスの成長が難しくなってくると推測しています。

したがって、チェンジの成長のためには、ふるさとチョイス以外のサービスやセグメントの成長が不可欠です。それがまだ今回の決算では数値化されてませんね。

では、なぜそれでも株価は上がったのか、その理由を3点解説します。

株価上昇の“3つの理由”

需給の改善

下図を、ご覧ください。こちらは、チェンジの信用売買の残数を記した表です。

チェンジ、信用残推移

上述しましたように、チェンジの株価下落の原因の一つに需給の悪化がありました。これは、信用買い残が多くある場合、将来的に多くの売りが出ると予測できます。そのため、株価はどうしても上がりづらくなってしまいます。チェンジはそれが如実に出ていて、信用買い残は全然減らず、将来的な大量の売りが残っている状態でした。

それが、表を見て分かるように、10月から一気に減り始めました。これは9/28にチェンジが「貸借銘柄」に選定されたことがきっかけになっています。貸借銘柄とは、資金または株券を借りて投資ができる銘柄のことです。それまでは、資金を借りて信用買いしかできなかったのですが、貸借銘柄に選定されたことで、株券を借りて空売りもできるようになったのです。

なので、売買のどちらにも資金が投じやすくなり、需給が改善されてきたのです。そして、決算発表の11/15の前週には信用倍率:2.6倍にまで小さくなりました。こうなると、将来的な買いも売りもバランスが取れてきて、投資もしやすくなります。

したがって、これまで将来的な売りを恐れていた人も買いやすくなり、株価が上がったということです。

織り込み済み

下図をご覧ください。こちら決算説明資料にありました「中期計画」についての資料です。

チェンジ、中期計画

こちらは以前から公表されている中期目標についての資料です。

上述しましたように、グロース株として期待されている銘柄なので、成長鈍化となると株価は通常下がります。しかし、こちらの図が以前から公表されているため、2022年度の成長率はもはや織り込み済みだったというわけです。

投資家は目先の成長率鈍化よりも、そのさきの中期計画2024年度までの成長に期待しているということです。したがって、成長率鈍化でも株価は下がらないのです。

中期計画の上方修正

改めて、先程の図をご覧ください。

チェンジ、中期計画の上方修正

その中期計画が今回の決算発表と併せて、上方修正されたのです。

2022年度の営業利益が6,500百万円→6,800百万円に上方修正されたのです。現段階では2022年度だけですが、うまくいけば2023/2024年度も上方修正される可能性があります。その期待から、株価は上がったのです。

当面、チェンジに投資している人たちは、この中期計画を中心に考えています。「この中期計画は実現性があるのか」「トータルで年平均どれくらいの成長率と言えるのか」「2024年度にこの業績の時に株価はいくらになるか」などを考慮して投資しています。なので、チェンジをみるときはこの計画もセットで分析しましょう。

以前、当ブログでもこの中期計画をもとに、目標株価を算出しました。こちらの記事で解説しています。「現在の株価は割安なのか」「今は買い時かどうか」、投資の参考になれば嬉しいです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・来期予想は成長率鈍化
・四半期ベースの売上高も伸びていない
・メインセグメントのパブリテックが好調
 ー しかし、NEW-ITセグメント伸びていない

<株価上昇の理由>
需給の改善
 ー 信用倍率がだいぶ低くなった
成長鈍化は織り込み済み
 ー 以前から公表されている中期計画によって周知
中期計画の上方修正
 ー 2023/2024年度も上方修正される期待

みなさんは、どうお考えですか?

「どこまで株価は上がるのか、それとも株価は下がってしまうのか」気になる方は、ぜひ以前に当ブログが算出しました目標株価の記事もご覧ください。参考になれば、嬉しいです。

さいごに

今回は、長い間低迷していた株価が、ついに上がり始めたチェンジの決算発表を分析し、株価が上がり始めた3つの理由について解説しました。

株価が上昇するのは嬉しいですよね。しかし、今後ちゃんと中期計画どおり成長できるのかは、常にアンテナ張っておかなくてはいけません。事業の成長性は失われていないか?M&Aはうまくシナジー効果が出るようなところなのか?など、まだ油断はできません。

チェンジの投資家はみんな、2024年度を目安にしています。この業績が崩れるようなら、株価はすぐ落ちていくことでしょう。したがって、今後も監視し続けていきます。需給のせいで株価が下がるような局面であれば、買おうと考えています。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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