どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、識学という銘柄をご存知ですか?
識学は、「成果の上がる組織をつくる」ためのコンサルをする会社です。マネジメント理論によって、企業の売上向上や離職率低下などに貢献します。最近では、Bリーグチームを買収し、識学理論を用い、事業再生・成長を目指します。
そんな識学では、先日9/30の取引時間中に決算発表があり、株価は大幅に上昇しました。さらに翌日も大幅に上げました。一体どんな決算だったのでしょうか?よほど好決算だったのが想像できますね。
というわけで今回は、決算発表後に株価連日大幅上げした識学の決算分析をし、どんな点が株価大幅上昇につながったのか、その株価上昇の理由を解説していきます。
→最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・識学についての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
前回決算の分析については以前の下の記事で解説しました。こちらも読んでから、今回の記事を読むと、これまでの業績の推移などが分かり、より理解しやすくなります。ぜひ、こちらもご確認ください。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
まず、下のチャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月の識学の日足チャートです。
8月中旬まで、株価はずっと右肩下がりだったことがわかります。特に、前回の決算発表後、大きく株価は下がっていました。その大幅下げの理由はこちらの記事で解説しています。その後の8月下旬からは日本株相場が良くなり、識学もつられて上がり始めました。
そして、9/30に決算発表があり、株価は急上昇しました。さらにその翌日の10/1にも株価は大幅上昇し、前回の決算発表時の下げ分を戻すことになりました。
連日の大幅上げから、とても好決算だったことが伺えます。一体どんな決算だったのでしょうか?
では、今回の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしても識学をみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2022年2月期の第2四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
<進捗率>
まず、注目していただきたいのが、進捗率です。2Q時点で、各項目で47/50/56/78%と順調です。これまでの実績から見ても、通期業績予想を馬割りそうなペースです。これは好感が持てますね。
<四半期ごとの売上>
次に、注目していただきたいのが、四半期ごとの売上です。過去の実績から見て、過去最高額です。前年比でも+77%と非常に高い成長率です。
高い成長率であり、グロース株投資家としては好感が持てます。
セグメント別でも確認しておきましょう。
セグメント別
セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。下の表をご覧ください。
こちらは決算説明資料にありました「セグメント別業績概況」についての資料です。
今四半期から新たに「VCファンド」「ハンズオン支援ファンド」が追加されました。
図を見ての通り、メインセグメントである組織コンサルティング事業は過去最高の売上とセグメント利益を出しました。この理由としては、プラットフォームサービス「基本サービス」契約社数は計画以上の推移していることが要因のようです。
しかし、他のセグメントがまだスポーツエンタメはまだ収益化できていません。まだコロナ禍なので、スポーツイベントも本格化できていないのも大きい要因です。識学の成長は、今後のサブセグメントの成長が鍵になりそうです。
成長基盤があるかどうか、KPIについても見ておきましょう。
KPI
下図をご覧ください。こちらは今回の決算発表でありましたメイン事業である「組織コンサルティング事業のKPI」についての資料を抜粋しました。
「講師数×講師一人当たりの売上高」は増えています。前四半期が「3.1×50=155(百万円)」に対して、今四半期は「4.1×65=266.5(百万円)」と+71.9%も大幅に増えています。これが、今四半期決算で、売上高が大きく増加した理由です。
また、契約者数も増えていますし、プラットフォームサービスである「基本サービス契約社数」も堅調です。このことからフローもストック型の収益も、どちらも伸びていることが読み取れます。
下図もご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「組織コンサルティング事業の売上高推移」です。
見て分かるように、右肩上がり基調で売上高が増加していることがわかります。さらにここで注目すべきは、プラットフォームサービスの売上比率と月次推移です。プラットフォームサービスが32.3%まで占めるようになり、さらに毎月売上高が増加しています。投資家は将来の収益が想像しやすいストック型の収益モデルを好む人が多くいます。また、企業としても安定した収益基盤ができることは経営に大きなプラスでしょう。そのことからも非常に好感が持てる内容です。
他にもビジネスモデルや今後の成長戦略など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では続いて、株価がなぜ大幅上昇したのか、おさらい・解説していきます。
連日株価大幅上げの理由
連日株価が大幅上昇して理由は下記の通りです。
<連日株価大幅上げの理由>
・好決算
ー 過去の実績から見て、高成長率
ー 進捗率も順調
ー KPIも堅調
・ストック売上高も毎月増加傾向
ー 経営面から見てもプラス
ー ストック型の収益モデルを好む投資家も多い
上記のことから、「目標が高いのでは?」と思われていた「今後の成長戦略」も現実味が増してきたことから買われ始めたとも感じます。「今後の成長戦略」は下図の通りです。
非常に高い成長率が計画として立てられています。これが実現した時の目標株価を考えれば、現在の株価は割安に感じます。そのため、買いが集まっているとも見えます。
「今後の成長戦略」から算出しました目標株価については、以前のこちらの記事で解説しています。ぜひ読んでみてください。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<決算内容>
・好決算
ー 過去の実績から見て、高成長率
ー 進捗率も順調
ー KPIも堅調
ー ストック売上高も毎月増加傾向
<連日株価大幅上げの理由>
・好決算
・ストック型の収益モデルを好む投資家も多い
・「今後の成長戦略」が現実味が出てきた
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、決算発表後に株価連日大幅上げした識学の決算分析をし、どんな点が株価大幅上昇につながったのか、その株価上昇の理由を解説しました。
当ブログとしても、好決算に感じました。そして、厳しいと感じていた「今後の成長戦略」も現実味が増してきましたね。これは投資チャンスかもしれません。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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