【ライトアップ:6580】決算発表後、株価急上昇!その理由は?

毎日ブログ145決算分析
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どうもこんにちは、ヒラです。

みなさんは、ライトアップという銘柄はご存知ですか?
2/12に決算発表があり、その後ストップ高になりました。
その翌日も大きく株価は上昇し、まだ高値圏です。
相当良かったと予想できますが、果たしてどんな決算内容だったのでしょうか?

そこで今回は、決算発表後に株価が急上昇した銘柄のライトアップの決算発表を分析していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ライトアップについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

では、早速行ってみましょう!

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現在のチャート確認

下のチャートをご覧ください。
現在のライトアップのチャートです。

コロナショック後から株価は上がり、2020年秋頃から横ばいになっていました。
その横ばいだった株価が、2/12の決算発表を機に、一気に大きく上昇しました。
一体、どんな決算だったのでしょうか。

決算内容の確認の前にライトアップがどんな企業か概要を調べてみました。

ライトアップ<6580>の概要

ライトアップのIRページです。

IR情報|(株)ライトアップ
(株)ライトアップのIR情報です。元々はサイバーエージェント、コンテツ部門のスタッフにより設立されました。

概要を下表のようにまとめました。

「全国、全ての中⼩企業を⿊字にする」ことをミッションに掲げている企業です。
そのミッションのために新しいITサービスを開発、提供をしています。
最近では、業務のDX化をすることで、政府から助成金活用支援を得られることから、その事業の需要も増えているようです。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

ニュース

とその前に、今回はいつもと違って先にニュースから説明します。
株価の急上昇の理由はここにありました。
下図をご覧ください。

見てのように、3つも重大ニュースが発表されました。
・業績予想の上方修正
・株式分割
・株主優待の新設

と、株価が上がる要因としてあげられるものが、一度に3つも発表されました。
これだけで今回の株価の急上昇の理由はわかりました。
あとは、今後も株価は伸び続けられるのか、決算を見ながら分析してみましょう。

では、気を取り直して、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できるかどうかという視点から、ライトアップをみていきます。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

損益

直近では、2021年3月期の第3四半期の決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

注目していただきたいのが、進捗率です。
第3Q時点では、心もとなく感じるかもしれませんが、ライトアップでは4Qに収益が集中します。
それは、年度末に向けて、助成金・補助金の申請をするために駆け込みの案件が発生するからです。
そのため、過去2年間をみて分かるように、4Qで進捗率30%以上も伸ばしています。

さらに、今回は決算発表と併せて業績予想の上方修正も出たため、ほぼこの水準になるといえます。

どのセグメントがメインなのか、セグメント別でも確認しておきましょう。

セグメント別

では、まずセグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。
・主な事業内容
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

ライトアップの収益を支えているメイン事業はDXソリューションであることが分かります。
こちらの過去2年間を見ると、やはり4Qが他四半期に比べて収益が高いことがわかります。
したがって、次の4Qでは過去最高の収益を出すことが推測できます。

成長基盤があるか、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

下図をご覧ください。
こちらは今回の決算発表と併せて、発表がありました「主要KPI、月次進捗状況」です。

主要KPIが3項目あげられています。
・JDネット支援社数
・Jコンサル完了社数
・Jシステム新規導入社数

それぞれについての説明は、当資料から抜粋しました。

<JDネット支援社数>
ITサービスの共同開発・仕入・販売を目的としたネットワークです。
月額5万円(長期割引等有)の費用を弊社にお支払いいただき、弊社から営業支援を受けている社数を記載しています。
支援社数が増加することで、ITサービスの販売が増え、弊社手数料収入も増加いたします。

<Jコンサル完了社数>
業務のDX化を目的とした助成金活用支援を弊社に発注(36万円)し、無事にコンサルティングが完了した社数になります。
受注から完了まで通常2~6か月程度の実施期間となります。
また、公的支援制度の申請締切が3月末に集中することから、第4四半期に完了社数が集中する傾向があります。

<Jシステム新規導入社数>
有料(初期50万円~)で新規システム導入を実施した企業社数になります。
導入後、月額5万円の運用費用を支払うことで、助成金の自動診断を自社サイト内で実施でき、合わせて助成金活用支援(Jコンサル)への申込みが可能になります。

上記のことより、
・JDネット支援社数:ストック型
・Jコンサル完了社数:フロー型
・Jシステム新導入社数:フロー型→ストック型
と分かります。

売上構成が気になったので、そちらも確認しておきましょう。
下図をご覧ください。
決算説明資料から抜粋しました「事業別売上構成」です。

ストック型収入は45%前後であることが分かります。
現在、政府の助成金・補助金がきっかけで、フロー収入の方が伸びています。
長期で見るとなると、いつかその助成金制度がなくなれば、フロー収入は減ってしまうでしょう。
そのため、売上構成のフロー収入が半分以上占めていますので、業績は落ち込んでしまうことが推測できます。
今のままでは、長期的には厳しいように感じます。
助成金制度に関わらない事業の発展か、もしくは、ストック収入比率が伸びてくれば、長期的にも安心できます。

他にも現在の追い風トレンドの説明や事業内容、成長戦略など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では、最後に株価が下落した理由と、東証一部昇格を受けて株価への影響はどうなるか考えてみました。

株価への影響

今回の決算は、どの投資家が見ても良いと感じるはずですね。
株価が上がるには十分すぎるニュースです。
株価が急上昇も納得しました。

ただ、長期的には現在の事業内容のままでは厳しいように感じました。
助成金制度とは関係ないサービス、もしくは、ストック収入比率を増やせたら長期的にも安心できます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・ニュースが充実
 ー 業績の上方修正、株式分割、株主優待の新設

<株価への影響>
上記の決算内容の反応が株価に影響
→株価が急上昇したのも納得
 ー 長期的に伸びていくためには変化が必要

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、決算発表後に株価が急上昇した銘柄のライトアップの決算発表を分析しました。

これだけ良いニュースがまとまって出たら株価が上がるのも納得です。
しかし上がった株価を見ても、長期的に投資しようと思ったら「高値づかみになるかも」と感じてしまいました。
助成金制度をいつまで政府が続けるかにもよるかもしれませんが、もう少し観察してから売買を検討しようと思います。

いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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