どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、グロース株の決算発表を追えていますか?
「チェックしたい決算はいっぱいあるけど、仕事をしていると中々全部追えない」ってことありませんか?当ブログもそう感じています。
そんなとき、「要点だけをまとめた決算分析だと助かる」と思った、当ブログと同じサラリーマン投資家もいるはずです。
というわけで今回は、注目グロース株の2023年10月の決算分析要点まとめを解説していきます。
下記のような人におすすめです!
- あの銘柄の決算分析を知りたい
- どの銘柄に注目しているのか知りたい
- 決算のどんな点に注目しているのか知りたい
では、早速行ってみましょう!
※注目グロース株の最新の決算分析まとめはこちらから
10月の決算発表銘柄の決算期
まず、10月に決算発表する銘柄の決算期を確認しておきます。
銘柄によっては、多少決算発表が遅かったり、早かったりして月を跨ぐこともありますが、下記のような決算期の銘柄が決算発表します。
- 本決算発表:8月決算
- 第1四半期発表:5月決算
- 第2四半期発表:2月決算
- 第3四半期発表:11月決算
では、注目グロース株の決算を確認してみましょう。
注目グロース株のカンタン決算分析
WACUL(4173):第2四半期決算
WACULは、第2四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高推移と進捗率」です。
図を見てわかるように、今期は2Q時点で通期計画に対して48%と、前年と比べても順調です。
しかし、今四半期の売上高は前四半期を下回ってしまいました。リカーリング売上高は増加していますが、グロース株として期待しているだけに、これは心配になりますね。
そこで、内訳を確認しましょう。
インキュベーション事業の売上高が減少したために、四半期売上高が前四半期よりも減少してしまったようです。
それ以外のメインのプロダクト事業や人材事業は好調なので、まだ助かっています。
ただ、期待しているのはメイン事業のプロダクト事業です。インキュベーション事業は波があるので、売上高が大きい時もあれば、今回のように減少してしまう場合もあります。なので、ある程度安定感のあるプロダクト事業の成長がWACULにとっては、良いはずです。
数値としては、決算に記載されていないので、具体的には分かりませんが、上図のグラフから見ても売上増加が緩やかになってきているように感じます。
今後、プロダクト事業がもっと成長する材料が出てくることに期待です。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 売上高進捗率は順調
- 四半期売上高は前四半期より減少
- メインのプロダクト事業は堅調
Sansan(4443):第1四半期決算
Sansanは、第1四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「セグメント別実績の概況」です。
前年同期比で+31.3%です。メインセグメントである「Sansan/Bill One事業」は、+32.4%増加と好調です。
メインセグメントのサービス別に、もう少し詳しく見ておきましょう。
まず、Sansanからです。ストック売上高は+14.9%増と好調です。解約率も1%未満と非常に低水準で、好感が持てます。
つぎに、Bill Oneです。MRRは前年同期比+187.4%増と前年同期の3倍弱になりました。驚異的な成長率です。有料契約件数が大幅増加していることが要因ですね。解約率も1%未満と非常に低水準で、好感が持てます。絶好調です。
Bill Oneサービスが絶好調です。このサービスがどこまでこの成長率のまま走れるかが、Sansanの成長材料ですね。つまり、このBill Oneの成長に翳りが見えてきたら、Sansanのグロース株としてのポジションは失われるということでしょう。
この点に注意しながら、今後も監視を続けます。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- メインセグメント好調
- メインサービスの解約率は非常に低水準
- Bill Oneサービスは非常に高成長
ベースフード(2936):第2四半期決算
ベースフードは、第2四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
ベースフードは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高ハイライト」です。
前年同期比+80.4%と大幅増加です。前四半期も大きく増加していましたが、グラフからはさらに大幅増加がみてとれます。これは好感が持てます。
また、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「通期業績予想」です。
なんと、通期業績予想が修正されました。前四半期の決算発表では着地見込みだけ出ていましたが、今回は修正されました。ここで、前回公表された着地見込みと今回の業績予想の修正を比較しておきます。
- 着地見込み/業績予想の修正
- 売上高:170億円/171億円
- 売上総利益:93.9億円(55.3%)/87.2億円(51.0%)
- 営業利益:-6.0億円(-3.5%)/-4.2億円(-2.5%)
前回公表された着地見込みから見ても、さらに増収・赤字縮小です。これは好感が持てますね。黒字化も見えてきてるように感じます。
成長度の高さが感じられる決算で好感が持てます。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 売上高が大大幅増加
- 通期業績予想の上方修正(増収・赤字縮小)
- ↑前回公表された着地見込みから、さらに増収・赤字縮小されているのはグッド
- 黒字化も近い
note(5243):第3四半期決算
noteは、第3四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
noteは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高・営業利益四半期推移」です。
前年同期比+20.6%、昨年クローズした事業を除くと+22.5%と高成長は維持できてますね。さらに、永劫赤字も縮小されています。
さらに売上高の内訳を詳しくみてみましょう。下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高内訳の推移」です。
noteは、「note事業」がメイン事業なのですが、傾向として決算期1年間はほとんど四半期売上高の変動がありません。となると、今の時点で業績予想に対して進捗が遅れていると、巻き返すのは厳しそうです。
このタイミングで、通期業績予想の修正がされました。
見てみると、
- 売上高:レンジの下限
- 利益 :レンジの上限
投資フェーズなので、赤字縮小より売上高をどんどん増やしていって欲しかったのですが、レンジの下限になってしまいました。少し残念です。
では、上記の通期業績予想に対しての売上高進捗率を確認します。
- 通期売上高予想:2,850百万円
- 3Q累計売上高:2,054百万円(進捗率:72.1%)
上記のように、通期業績予想に対して、少し遅れていますね。この調子では、今期の業績予想は届かないかもしれません。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 売上高が堅調に増加
- 通期業績予想の修正(売上高:レンジの下限に)
- ↑投資フェーズなので、売上高を伸ばして欲しかったですが、残念
- それでも売上高進捗率は少し遅れてる
- ↑今期業績予想の売上高に未達かも
マネーフォワード(3994):第3四半期決算
マネーフォワードは、第3四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
マネーフォワードは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「連結売上高の四半期推移」です。
前年同期比で+37%と相変わらず高成長を続けています。
マネーフォワードはストック売上高を重視しています。ARRを確認しておきましょう。
連結売上高の成長よりも高い前年同期比で+40%と高成長です。
あと、ここで確認しておきたいことは、全体のSaaS ARRの78.8%を占めるメインサービスの「Business」の伸びです。こちらは前年同期比+41.8%と高成長です。好感が持てますね。
この要因を確認しておきましょう。
「Business」のドメイン数を見てみると、前年同期比+44%増加しています。このおかげで、売上高やARRが大きく増加してことが分かります。特に、中堅企業以上が+65%と大きく増えてきています。
一般的に、中堅企業以上はSMBに比べて、ARPUが高くなる傾向があります。なので、これはとても良い調子だと感じます。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 売上高/SaaS ARRが高成長
- メインサービスが高成長を牽引
- ↑ドメイン数が大幅増加が影響
- 中堅企業の以上のドメインが増加、さらなるARPU上昇に期待
ビザスク(4490):第2四半期決算
ビザスクは、第2四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「連結業績ハイライト」です。
2Q時点での営業収益の進捗率が45%、まだ巻き返せる範囲ではあります。ただ、前年同期比±0%とはグロース株として見るなら納得できません。
また、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「グローバルENS業績推移」「国内事業者向けプラットフォーム業績推移」です。
四半期推移を見ると、相変わらずグローバルが低調です。これはM&A市場が低迷している影響が大きいです。
それよりも肝心なのは国内事業者向けです。これまでは四半期ごとに営業収益が増加していましたが、ここにきて、前四半期比で減少してしまいました。対前年同期比でみる成長率も前四半期:+39.0%だったのに対して、今回の2Q:29.5%と下がってしました。
まだ高い水準ではありますが、前四半期を下回ったのは、「成長の限界か」という懸念も生まれてしまいます。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- グローバルENSは引き続き軟調
- これまで好調だった国内事業者向けが前四半期比で減少
- ↑グロース株としての評価は悪い
- ↑唯一の希望だったのに・・・
マクアケ(4479):本決算
マクアケは、本決算でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
マクアケは、投資フェーズにあるので赤字が続いています。現段階では、特に売上高の伸びに注目します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高及びテイクレート推移」です。
前四半期(3Q)で底打ちし、4Qでさらに四半期売上高が増加しました。底を脱した感じがしますね。ただ、ギリギリ業績予想には達しませんでした。
KPIも見ておきましょう。
実行者・応援購入者ともに底を抜け、リピーターが増えていることが分かります。これはサービスが定着し始めている兆候と言えます。これは好感が持てます。
成長性を見たいので、2024年度の業績予想も確認しておきます。
「売上高+3%増加、黒字転換」というなんとも言えない予想に。グロース株として評価するためには、売上高の伸びが最重要です。そういう意味では、良くは見えませんね。
ただ、今後利益率がどんどん改善されていくようであれば、見直される可能性も十分にあるでしょう。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 底から脱した
- KPIは堅調
- 2024年度業績予想は売上高微増、黒字転換
- ↑グロース株としてみるならイマイチ
弁護士ドットコム(6027):第2四半期決算
弁護士ドットコムは、第2四半期決算発表でした。
要点だけピックアップして決算分析を解説します。
下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高の四半期推移」です。
前四半期(1Q)では四半期売上高が微減してしまいましたが、2Qでは、また四半期売上高が増加しました。メインであるクラウドサイン事業が大きく伸びています。予算比上振れで着地しているようです。
クラウドサイン事業の売上高の内訳を見てみましょう。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「クラウドサイン事業の売上高の推移」です。
見てみると、リカーリング売上高は四半期ごとに堅調に増加していることが分かります。前年同期比+34%と高成長です。リカーリング売上高は弁護士ドットコムの成長に重要なので、これは好感が持てます。
この成長性がいつまで続くかが弁護士ドットコムの鍵となるでしょう。
以上のことを踏まえて、今回の決算内容をまとめると
- 高い成長性は健在
- メイン事業のクラウドサインは好調
- ハイグロース株として高評価
さいごに
今回は、注目グロース株の2023年10月の決算分析の要点まとめを解説しました。
他の注目グロース株が新しく決算発表を出せば、また決算分析します。その度に追加・更新していきますので、またチェックしてください。少しでも皆さんの投資の参考になれば嬉しいです。
また、本格的な注目銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。こちらは厳選した銘柄でより詳しく分析しています。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
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「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資したい」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
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