【割高、じゃない!?】PERが高いのに株価が下がらない理由3つ

【割高、じゃない!?】PERが高いのに株価が下がらない理由3つ小型成長株投資
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、「なんでPERが高いのに、株価が下がってこないの?」と感じたことありませんか

当ブログも、株式投資を始めた当初はそう感じていました。「予想PERが100倍って割高なはずなのに、全然株価下がらないじゃないか」と言ってました。

しかし、株式投資の経験を積んだり、勉強をしていく中で、予想PERが高くても株価が高騰したままでも納得するようになってきました。そういう株って、実は予想PERが高くても、割高じゃないのです。

というわけで今回は、PERが高いのに株価が下がらない3つの理由を解説していきます!

この記事は、下記のような方にオススメです。

  • 最近、株式投資がうまくいかない
  • PERが高いのに割高じゃない理由を知りたい
  • PERが高いのに株価が下がらない理由が知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないので、要点だけ知りたい

では、早速行ってみましょう!

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PERと株価の関係

PER(Price-Earnings Ratio)は、株価収益率のことです。

簡単にいうと、「株価がEPS(1株あたりの純利益)の何倍になっているか」を示しており、「投資金額が何年で回収できるか」と言い換えることもできます。

例えば、PER15倍なら「株価がEPSの15倍」ということで、「株価(=投資金額)は15年で回収できる」と言えます。

株式投資においてよく使われる指標の一つです。

PERは、企業の株価をその企業のEPS(Earnings Per Share)で割ったもので、下記のような計算で算出できます。

PER (株価収益率)= 株価 / EPS(1株あたりの純利益)

PERが高いほど、株価が利益に対して高い価値で取引されていることを意味し、PERが低いほど、株価が利益に対して低い価値で売買されているということです。

経済状況や時期により異なりますが、日経平均の予想PERは15倍程度と言われています。一般的に、この15倍を上回ると割高、下回ると割安なんて言われたりします。(当ブログは15倍という数値をあまり基準にしてません)

ただ、そのPER15倍を大きく上回る株があるのが事実です。特に、中小株や新興株などで予想PER100倍という株も存在します。そして、全然株価が下がらない株があったりします。

一体、なぜでしょうか?

PERが高いのに株価が下がらない理由3つ

PERが高いのに株価が下がらない理由は、主に下記の3つです。

  • 成長性の高さ
  • リスクの低さ
  • モメンタム

それぞれの項目について説明します。

理由1:成長性の高さ

まず、一つ目の理由が、成長性の高さです。

投資家達が成長性の高さから、将来の利益を期待して投資しているのです。上述しましたことから、PERは企業の利益が数値に大きく影響します。

例えば、現在の利益が10億円として、年率+10%成長をすると、7年後にはなんと利益が20億円以上になっています。つまり、2倍以上になっているのです、そうなるとPERも1/2になります。

ということは、現在の利益と現在の株価から見るとPER40倍でも、7年後の利益と現在の株価から見ると、予想PER20倍となります。そうなると適正な数値に見えますよね。

よって、成長性が高いと、将来の利益から逆算して、適正といえるPERに落ち着くのです。なので、割高とみえるPERでも、株価は下がらないのです。

理由2:リスクの低さ

つぎに、二つ目の理由が、リスクの低さです。ここで言うリスクは、事業リスクのことです。

その企業の事業が競合に対して優位性や独自性を持っていると、業績が安定します。安定した利益を創出する企業は、投資家にとって魅力的な株と言えます。

例えば、市場を独占または寡占している企業は、長期的に業績が安定または成長します。そうなると、投資金額の回収も多少長くても安心して投資できるのです。

したがって、事業リスクの低い株は、多少PERが高くても買われるため、株価はなかなか下がらないのです。

理由3:利益のポテンシャル

さいごに、三つ目の理由が、利益のポテンシャルです。

新興株では、PER100倍やPERがマイナスの企業が多くあります。でも、株価は上がり続けている株があったりしませんか?

こういう株は今の利益でなく、利益のポテンシャルを評価されて投資されているのです。

例えば、現在の企業利益:1,000万円でPER:100倍とします。これだと割高に見えますが、これは先行投資や広告宣伝費に4,000万円と大きく費用をかけているからでした。これらの費用は成長フェーズの一時的な費用だとみなします。
ということは、この企業が成熟した時の利益のポテンシャルは、これらの費用がなくなるので、企業利益:5,000万円になり、その時のPERは20倍になります。

上記のように、新興株では、先行投資という一時的な費用がかかっているために、利益が小さかったりするのです。だから、PERは非常に高くなっているのですが、利益のポテンシャルを見ると意外と適正だったりするのです。

したがって、PERが非常に高くても、利益のポテンシャルを見て適正であれば、株価は下がらないのです。

PERだけで投資判断してはいけない

つまり、PERだけで投資判断するのは良くないということです。

PERだけでなく、事業内容・ビジネスモデルや業績なども含めて、総合的に判断すべきです。また、PERは業種や金利状況によって上下するものです。

株式投資においては、PERを参考にしながらも、企業の業績や将来の成長性、競合他社との比較など幅広い視点で分析することが重要です。

当ブログでは、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んでみてください。

また、当ブログでは、上で紹介しました「成長率に対してのPERの目安」を用いながら、注目銘柄の目標株価を算出しています。こちらを見ながら、「この株はあと〇〇円くらい株価が上がりそうだな」と考えながら投資しています。ぜひ、あなたの投資の参考にしてみてください。

まとめ

以下、今回の「PERが高いのに株価が下がらない理由3つ」のまとめです。

  • PERは株式投資でよく使われる指標
  • PERは成長性が高いと将来の利益から見て高くなりがち
  • PERは事業リスクが低いと多少高くても買われる
  • PERは利益のポテンシャルを見て、適正な株価で落ち着く
  • つまり、PERが高いからと言って、一概に割高とは言えない

今回の記事の内容がわかると、PERに支配されず、いろいろな視点からまた株を見られるようになり、投資対象の幅が広がります。

あなたの今後の投資に役立てば嬉しいです。

また、当ブログでは、メイン投資法である小型成長株の投資法を解説しています。この記事だけでなく、コチラの記事も読むことで、より投資の成功に近づけますので、ぜひ読んでみてください。

さいごに

今回は、PERが高いのに株価が下がらない3つの理由を解説しました。

証券アプリで出てくるようなPERにこだわりすぎず、自分で将来の利益を算出した上で、利益のポテンシャルから計算したPERを見られるようになりましょう。そうすると、株価の見え方が変わってきて、投資も上手くなるはずです。

当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説まとめについては、下の記事からどうぞ。

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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