【業績堅調】ヤプリの決算分析!株価は上がるのか下がるのか解説

【業績堅調】ヤプリの決算分析!株価は上がるのか下がるのか解説決算分析
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最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、ヤプリという銘柄はご存知ですか?

ヤプリはアプリ開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォームを運営する会社です。ノーコードアプリ業界としては、世界初の上場となった銘柄です。

そんなヤプリですが、8/12の取引時間後に決算発表がありました。決算内容を見てみると、業績は堅調でした。「じゃあ、株価は上がるのか?」というと、そういうことでもなさそうです。一通り、決算内容を見てみないとなんとも言えませんよね。

ということで今回は、業績堅調なヤプリの決算を分析し、株価は上がるのか下がるのかを解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • ヤプリについての情報を共有したい
  • ヤプリの株価に与える影響を知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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ヤプリの株価の値動き

直近1年間

まずは、最近のヤプリの株価の値動きをみておきましょう。

下のチャートをご覧ください。こちらは直近1年間のヤプリの日足チャートです。

直近1年間のヤプリの日足チャート

11月に高値をつけた後、株価は下がり始め、5月には高値から1/4程度にまで下がってしまいました。その後は株価を少し戻したものの、低迷を続けています。

どういった流れでここまで下がったのか説明します。

2021年11月〜2022年3月

11月中旬から2月中旬まで、ほぼノンストップで株価がずっと下がり続けていたことがわかります。そして、株価もみ合いが続きました。これはグロース株の相場悪化したためです。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんハイグロース株であるヤプリも、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやくさすがに下がりすぎたか、買いが出始め、2月3月に株価は底打ちしました。

2022年4月〜2022年8月

割安感から買われ株価を戻しましたが、やはりすんなりと株価は上がっていきません。また相場が悪化してしまったのです。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

しかし、それでも少しずつインフレ率や景気後退懸念も緩和されてきて、グロース株に資金が戻り始めてきました。そんな中でのヤプリの決算発表でした。

そして、8/12の取引時間後に決算発表がありました。上述しましたように、決算内容は堅調でした。これがどう株価に影響してくるのか、上がるのか?それとも意外と下がってしまうのか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

ヤプリの決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもヤプリをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績

今回は、2022年12月期の第2四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)
ヤプリの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説していきます。

売上進捗率

まず、注目していただきたいのが、売上進捗率です。

各利益に関しては、ヤプリとしてはまだ投資フェーズのため赤字予想ですので、一旦無視します。売上高の予想はレンジ予想で、4,253〜4,403百万円(+30.3〜+39.4%)です。上の表では、その中間値を入れています。

進捗率は46%と、平年通りですね。順調です。

四半期ごとの売上高

次に、注目したいのが、四半期ごとの売上です。

順調に四半期ごとに売上高が積み重なっています。過去最高売上高を更新しています。対前期比で +33%の大幅増加で、高い成長率です。これには好感が持てますね。

売上総利益

あと、下図もご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上総利益の四半期推移」です。

ヤプリの売上総利益の四半期推移

ここで、注目していただきたいのが、売上総利益です。

四半期ベースで、売上総利益も前期比で増加していることが分かります。しかし、前四半期比では減少してしまいました。開発がひと段落したために、会計処理の都合上、R&D(研究開発費)が減少し原価となる労務費が拡大したことが要因です。これは一時的なものなので、そこまで心配しなくても良いでしょう。

成長の基盤があるか、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「平均月額利用料」「契約アプリ数」「解約率」です。

ヤプリの売上構成としては、下記のように2つに分けられます。

<売上構成>
・契約アプリ数に平均月額単価を積算した月額利用料(MRR)(=ストック)
・新規獲得アプリ件数に平均初期制作単価を積算した初期制作収入(=フロー)
 ー リカーリング売上(=ストック型売上)が全体の80%弱

平均月額利用料が成長していれば、月額利用料(MRR)もどんどん上がっていくと予想できます。さらに月額利用料(MRR)に大きく関わってくるのは、ストック収入のための契約アプリ数です。「月額利用料(MRR)=平均月額料 × 契約アプリ数」と言う計算式で月額利用料が計算できます。そして、その契約アプリ数を維持しているかを見るのが、解約率です。

見て分かるように、契約アプリ数・月額利用料ともに堅調に増加しています。これには好感が持てます。解約率も横ばいです。ベンチマークである1.0%未満なので、まだ心配ないでしょう。

実際、この3項目がARR(=年間ストック収益)に、どのような影響があったか確認します。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ARR四半期推移」です。

ヤプリのARR四半期推移

見てみると、見事に右肩上がりです。どんどんストック型売上高が積み上がっていることがわかります。前年同期比+30.5%と高い成長率です。ストック売上がこんなに高い成長だと、経営基盤にも安心感があるでしょうね。

では、最後に堅調な決算で株価が上がるのか下がるのかを解説します。

堅調な決算で株価が上がるのか下がるのか

堅調な決算で株価が上がるのか下がるのかを解説します。

さほど株価に影響はないでしょう。

今回の決算は確かに堅調な業績やKPI推移が見えましたが、インパクトがありませんでした。したがって、株価の動きも大きくはないはずです。

期待したいところとしては、4Qに広告宣伝(TVCM)を打ち出すので、そこでの契約数増加による売上高増加です。あとは、Yappli Liteの業績寄与が見えてきてほしいですね。中期的には、海外市場への歩みを見せてほしいです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・2022年度売上予想は高い成長率を維持
四半期ベースで売上高堅調
・KPI堅調
 ー 契約アプリ数、ARPU、ARRともに増加
・解約率横ばい
 ー まだ1%未満なので、さほど心配ないか

<堅調な決算で株価は上がるのか下がるのか>
・さほど影響なし
 ー 決算にインパクトなし
 → 株価の動きも大きくないはず

あなたは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、業績堅調なヤプリの決算を分析し、株価は上がるのか下がるのかを解説しました。

当ブログとしても、注目している銘柄の決算でした。期待外れではありませんでしたが、インパクトはあるものではありませんでしたね。成長基盤はまだしっかりとしているので、中長期的に期待しています。また、ライト版のクオリティが気になります。このプロダクト次第で、さらなる成長が期待できます。楽しみですね。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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