【ストップ安】プレイドの決算!株価大幅下落の“3つ”の理由

【ストップ安】プレイドの決算!株価大幅下落の“3つ”の理由決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、プレイドという銘柄はご存知ですか?

プレイドは、Googleとも戦略連携している注目銘柄です。CXプラットフォームである「KARTE」を運営しており、データを活用して企業活動を支援する企業です。

現在は相場が悪化しており、グロース株のプレイドは大きく株価が下落しています。そんな中、5/10の取引時間後に決算発表がありました。株価の底上げを期待していましたが、その翌日にはストップ安に。その後、連日株価下落。一体、どんな決算だったのでしょうか?

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

というわけで今回は、株価がストップ安になったプレイドの決算を分析し、株価が大幅下落した3つの理由を解説していきます。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
プレイドについての情報を共有したい
プレイドの今後について知りたい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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プレイドの株価チャート

まずは、最近の株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。直近6ヶ月のプレイドの日足チャートです。

直近6ヶ月のプレイドの日足チャート

見ての通り、11月下旬から株価が下がり始めました。これは、株式市場、特にグロース株相場が悪化しているためです。この相場悪化の理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのテーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。特にハイグロース株であるプレイドは、大きく株価を下げてしまい半値ほどになっていました。

3月に割安感からか株価は底をつき、ようやく上がり始めてきたところでの今回の決算発表でした。少しでも株価底上げになることを期待していましたが、決算発表翌日にはストップ安に。そして、連日の株価下落。ここまで下がるとは、どんな決算だったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもプレイドをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・業績(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

今回は、2022年9月期の第2四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

プレイドの四半期業績推移

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

業績予想の修正

まず、最初に説明しておくことがあります。それは今回の決算発表と併せて、業績予想の修正がされました。下図をご覧ください。こちらは「業績予想の修正」についての内容です。

プレイドの業績予想の修正

売上高が減少し、赤字が縮小しています。上の表にはこの数値を反映しています。

修正された理由は、プレイドの資料からまとめると、下記の通りです。

<売上高減少の理由>
・新規顧客の獲得/既存顧客の取引拡大と継続率が期初の想定を下回る水準に
 →当社単体のサブスクリプション売上高を中心に、当初計画を下回る見込みのため

<赤字縮小の理由>
新解析基盤への移行が進捗したことにより、売上総利益率は改善する見込み
・主にマーケティング投資等の再プランニングを行う

一番重要ともいっていい、サブスク売上高の予想を下回る点については投資家から嫌気がさしたことでしょう。グロース株投資家からしたら、これは下方修正として捉えることになります。

進捗率

つぎに、注目していただきたいのが、進捗率です。

今期は投資フェーズなので、利益関係に関しては無視します。売上高の進捗率は50%と、平年よりは早いペースです。しかし、上述しましたように、サブスク売上高の想定を下回っていることから、下半期の伸びは悪いのかもしれません。

いつもは下期偏重型で四半期ごとに増加していくのですが、3Q以降は解約率の悪化などから、四半期売上高が減ってしまうのでしょうか。

四半期ごとの売上高

さいごに注目したいのは、四半期ごとの売上高です。

プレイドは、95%程度がストック型の収益です。それもあり、2020年度の1Qから四半期ごとに売上が増加していることがわかります。着実に、今四半期も過去最高額を更新です。連結化したこともあり、前年度比+40%と高い成長率です。

続いて、成長基盤があるか、KPIについても確認しておきます。

KPI

成長性があるか確認するために、KPIについても確認しておきます。

ARRとNRR

ストック型収益モデルで大切な指標、ARRとNRRを確認します。

二つの指標を簡単に説明すると、

・ARR:年間ストック売上=MRR(月次ストック売上)×12ヶ月
 ー 年間どれくらいのストック性の売上をたてられるかを測る
・NRR:売上維持率(※プレイドは直近3ヶ月の平均)
 ー 前年MRRから、今年度同月MRRがどれくらい増えたかを測る

以上を踏まえまして、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ARR成長率とNRR」についての資料です。

プレイドのARRとNRR

見て分かるように、ARRは前年から+22.6%と増加しています。内訳は、新規獲得により+15.5%分、既存取引拡大から+7.1%分です。新規をうまく獲得できるていることが見てとれます。NRRも107.6%と、前年よりもMRRが増えていることが分かります。

しかし、どちらも前四半期の数値からは減少しています。つまり、前四半期よりも成長鈍化しているのです。これを、プレイドとしては「当初の想定を下回っている」という判断しました。

これに関わっている顧客数も確認しておきましょう。

契約件数と契約単価

プレイドの成長で大切になるのは、顧客社数と顧客単価の増加です。プレイドの売上は約95%がサブスクで成り立っています。そのため、「売上 = 顧客社数 × 顧客単価」でざっくりとした売上は計算できてしまいます。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料から引用しました「グループ全体の顧客社数および顧客単価」です。

見て分かるように、前四半期よりもどちらも増加しています。しかし、増加数は期待よりも確かに少ないかもしれませんね。

一応、前四半期と比べてみましょう。

・2021/4Q:538社×899千円=483,662千円
・2022/1Q:686社×774千円=530,964千円(前四半期比+9.78%)
・2022/2Q:699社×791千円=552,909千円(前四半期比+4.13%

計算してみて、ちゃんと四半期ごとに増加していることが分かりました。しかし、確かに前四半期よりも増加率が減少しています。

最後に、株価が大幅下落した3つの理由を解説します。

株価が大幅下落した3つの理由

株価が大幅下落した理由は、主に下記の3つです。

<株価が大幅下落した3つの理由>
・売上高予想の下方修正
・サブスク売上高の想定下回る見込み
・ARR成長とNRRの鈍化

これは、上述で説明してきた順序が逆でした。

1)ARR成長とNRRの鈍化が見られた→2)サブスク売上高の想定下回る見込み→3)売上高予想の下方修正に至ったわけです。

グロース株投資家としては、売上高を一番重要視しています。さらに、SaaSビジネスを事業としている企業ならば、ストック型収益の成長率にも敏感になります。

今回の決算を見てグロース株投資家の観点からは、成長鈍化懸念として捉えられ、嫌気がさし株が手放されてしまいました。したがって、株価が大きく下がってしまったのです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

決算内容
・業績予想の修正
 ー 売上高:減少、赤字縮小
・四半期売上高が最高額を更新
・顧客社数増加、顧客単価増加
・ARRは堅調に増加
 ー 伸び率が鈍化

<株価が大幅下落した3つの理由>
・売上高予想の下方修正
・サブスク売上高の想定下回る見込み
・ARR成長とNRRの鈍化
 →成長鈍化懸念
 ー グロース株投資家が手放した

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価がストップ安になったプレイドの決算を分析し、株価が大幅下落した3つの理由を解説しました。

これは厳しい決算でしたね。次の決算でもまだ下がる可能性はありますね。今期中に課題解決できるようなら、また株価は戻ってくるかもしれませんが、当分は様子見したほうが良さそうです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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