【目標株価】HENNGE(ヘンゲ)は上がるのか?下がるのか?

目標株価
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2022/2/27更新

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、HENNGE(ヘンゲ)という銘柄はご存知ですか?

SaaS認証基盤を提供している会社です。つまり、クラウド型セキュリティ事業と言え、日本におけるIDaaSの先駆けです。今、社会的な流れとも言えるDX化ですが、そのDX関連株の代表的な銘柄の一つです。

そんなHENNGEですが、現在の日本株市場、特にマザーズ市場の相場は悪化しています。これだけ下がれば、今後上がった時に大きなリターンも期待できるかもしれません。となると、どれくらいの株価まで上がるのか知りたいですよね

そこで今回は、株価底打ちサインのHENNGE(ヘンゲ)の目標株価を算出し、今後株価は上がるのか、下がるのか、確認していきます。

この記事は、
・HENNGEの目標株価を知りたい
HENNGEについての情報を共有したい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!

HENNGE(ヘンゲ)の直近決算については、以前ブログにて解説しました。こちらの記事を読むと、今回の記事がより理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下の株価チャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月のHENNGE(ヘンゲ)の日足チャートです。

11月中旬から株価は、ずっと下落傾向です。この理由については、直近の決算分析の記事で解説したので、そちらをご確認ください。

しかし、これだけ下がれば、今後上がった時に大きなリターンも期待できるかもしれません。となると、どれくらいの株価まで上がるのか知りたいですよね

今後の中長期的にどれくらい株価が上がるかが分かれば、投資判断しやすくなります。そのために、目標株価を算出してみます。

その目標株価に対して、現在の株価が低くければ割安だから買いますし、逆に現在の株価が高いようなら割高だから買いを見送ります。これで、すごい高い目標株価が算出できたら、今は絶好の買い場かもしれません

では、目標株価を算出していきましょう。

目標株価の算出方法

その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。

1)将来の利益を算出
2)将来のEPSを算出
3)将来PER:15倍/20倍/40倍の目標株価を算出

では、詳しく説明します。

まず、HENNGE(ヘンゲ)が公表している決算資料から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益を割り出します。その後、現在の株式数で割り将来のEPSを算出します。そして、PER:15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。このPER数値の基準は下記のような当ブログの体感数値になります。

<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。

では、算出していきます。

HENNGE(ヘンゲ)の目標株価

目標株価算出の基準設定

まず、どこを基準とするか決めます。下図をご覧ください。こちらは直近の決算説明資料にありました「HENNGE One ARRの成長目標」に関する資料です。

まず、「HENNGE One」とは、HENNGE(ヘンゲ)の主力サービスで全体の売上の90%程度を占めており、このHENNGE Oneサービスはストック比率は97%程度もあります。そして、ARRとは、簡単にいうと「年間ストック売上」のことで、「月額利用利用料(MRR)の収益×12ヶ月」です。

つまり、このARRはHENNGE(ヘンゲ)の収益力を測る指標であり、ほぼ売上はこの数値になると言っても過言ではありません。

上図に書いてあるように、HENNGE(ヘンゲ)は「2025年度にARR:100億円以上」を目標に掲げています。

このことから、ARR=売上高として、今回の目標株価算出のための基準は、2025年度にARR:100億円達成のときを基準とします。

将来の利益を算出

では、上述しました2025年度にARR:100億円のときの利益を出していきましょう。

まず、営業利益から計算します。HENNGEではまだ投資フェーズのために、本来の利益率を割り出すのが難しいです。そこで、同じようにサブスク比率の高いプレイドを参考にしてみます。プレイドもサブスク比率:95%程度と非常に高い水準です。プレイド自体もまだ投資フェーズですが、長期目標とする長期財務モデルを掲げていますので、そちらを参考にします。

下図をご覧ください。こちらは直近決算説明資料にありました「プレイドSaaS事業の長期財務モデル」です。

上図を見て分かるように、

<プレイドSaaS事業の長期財務モデル>
・売上総利益率:75〜80%
・営業利益率 :20〜25%

とあります。

HENNGEは現在、売上総利益率は83%程度と高水準にあります。この似たような数値水準であるプレイドの数値を参考にしても良いと感じました。以上のことから、営業利益率:25%を引用することにします。となると、

<2025年度までにARR:100億円>
ARR→売上高として
・売上高 :100億円
営業利益:25億円(営業利益率:25%)

では次に、純利益を計算します。純利益は、当ブログの経験からになってしまいますが、営業利益に65%を掛けて、想定純利益を出します。純利益は当ブログの経験として、営業利益の60〜65%の企業が多いです。(参考として、マクアケは65%、ライトアップも65%でした。)

2025年度までにARR:100億円>
営業利益:25億円
純利益 :16.25億円
→営業利益に対し、純利益は65%

では、次に将来のEPSを算出します。

将来のEPSを算出

では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。HENNGE(ヘンゲ)では、2022/1/1に株式分割されました。

見ていただいて分かるように、発行済み株式数:32,488,400株です。これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、16.25億円÷16,244,200株=EPS:50.01円になります。

では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。

PERごとの目標株価を算出

ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。

<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。

では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は15倍/20倍/40倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。

<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:50.01円×15倍=750円
・PER20倍:50.01円×20倍=1,000円
・PER40倍:50.01円×40倍=2,000円

現在のHENNGE(ヘンゲ)の株価:807円です。上記のことから、「ARR:100億円」達成時に+10%以上の成長が維持できるのであれば、株価上昇の余地ありです。

下の留意事項もお読みください。

留意事項

ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。

さらに、今後HENNGE(ヘンゲ)の株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。今後、株式数の推移には注目しておきましょう。

また、現在相場は悪化していますし、米国では利上げペースが早まりました。そのため、グロース株に対しての期待リターンも高まっています。そのため、今回算出のために用いたPERは適正でなくなってきているかもしれません

今後の株式市場の値動きなどを観察して、値動き・相場が落ち着いてきたときに、また改めて妥当・割安なPERを見定めて、目標株価を算出し直そうと考えています。

今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<2025年度までにARR:100億円>
ARR→売上高として
・売上高 :100億円
・営業利益:25億円(営業利益率:25%)
・純利益 :16.25億円(営業利益の65%)
EPS:50.01円

<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:50.01円×15倍=750円
・PER20倍:50.01円×20倍=1,000円
・PER40倍:50.01円×40倍=2,000円

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価底打ちサインのHENNGE(ヘンゲ)の目標株価を算出し、今後株価は上がるのか、下がるのか、確認しました。

目標株価を算出してみて、「意外と値上がり幅がないな」と感じてしまいました。ここからストック型のビジネスモデルなので、収益基盤が堅いのですし、安定的に+20%前後の成長をしており、好みな銘柄です。これから大きく下がるようなことがあるなら、ぜひ買いたい銘柄です。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資にチャレンジしたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

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