どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、ラクーンHDという銘柄はご存知ですか?
ラクーンHDでは、衣料・雑貨の企業間電子商取引「スーパーデリバリー」運営しています。
そしてそれに伴う決済事業、保証事業も行っています。
そんなラクーンHDですが、プロも買っている銘柄であり、将来有望株です。
8/31に決算発表がありました。
そして、その翌日には株価はストップ安。
そして、最近相場が良いにも関わらず、株価が上がる気配もなく、下がる一方。
というわけで今回は、ラクーンHDの決算発表を分析して、株価下落の理由について解説していきます。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ラクーンHDについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
前回の決算の分析については、以前ブログにて紹介しました。
こちらの記事を読むと、ラクーンHDの業績推移が分かりやすく、今回の記事がより理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
下のチャートをご覧ください。
直近6ヶ月のラクーンHDの日足チャートです。
株価は2021年から上昇傾向でしたが、5月に入ってからは相場の影響もあり、下げ続けていました。
この相場の理由に関しては、下の記事で解説しています。
こちらを読むと、日本株が「なぜ下げたのか?」だけでなく、「今、買い時なのか?」も分かります。
ぜひ読んでみてください。
そして、その後やっと横ばいになりましたが、8/31の決算翌日、株価はストップ安になりました。
さらに最近の好調な相場をよそに、株価は低迷を続けています。
あれだけ注目されていたのに、どんな決算だったのでしょうか?
では、今回の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもラクーンHDをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2022年4月期の第1四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
<進捗率>
まず注目したいのが、進捗率についてです。
売上/営業利益/経常利益/純利益の順に、21/18/17/17%と、例年より低い水準です。
このことから、今期の出だしは良くないことがわかります。
<対前年比>
次に注目したいのが、対前年比についてです。
今期と前年の数値を比べてみると、+5/-25/-25/-23%と、低い、もしくはマイナス成長です。
これは投資家からの評価は良くありません。
この理由としては、主に、プロモーション強化の継続と人員増強により広告宣伝費、人件費が増加したためです。
プロモーション強化に投資したのに、売上が伸びていないことが心配になります。
確かに、前年1Qはコロナ特需がありましたが、残り3Qで巻き返せるか不安になってしまいます。
<営業利益率>
最後に注目したいのが、営業利益率についてです。
下図をご覧ください。
こちらは決算説明資料にありました「営業利益率」についての資料です。
見て分かるように、営業利益率は22.9%と高い水準ではあります。
しかし、前年のコロナ特需での31.8%は目立ってしまい、落ち込んだと見られてしまう可能性もあります。
それでも、少しずつ改善されていっているのは好感が持てます。
では、セグメント別にもみておきましょう。
セグメント
セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)
上記のことを載せています。
どちらのセグメントも売上は伸びていますが、伸びが小さいです。
さらに、メインセグメントであるEC事業の方は利益がマイナスです。
これは上述しましたように、プロモーション強化の継続と人員増強により広告宣伝費、人件費が増加したことが理由です。
しかし、それでも売上高の伸びがないのは、投資家からの評価は良くありませんね。
KPIも確認しておきましょう。
KPI
下図をご覧ください。
こちらは決算説明資料にありましたメインセグメントであるEC事業の「売上高推移」についての資料です。
見て分かるように、売上高のほとんどが「システム利用料」です。
システム利用料は、GMV (流通額)に対して一定割合を課金した手数料で出展企業から徴収した金額です。
つまり、売上の根源はGMV(流通額)にあるといえます。
したがって、GMV(流通額)を確認してみましょう。
下図をご覧ください。
こちらは決算説明資料にありましたメインセグメントであるEC事業の「GMV(流通額)推移」についての資料です。
四半期推移でみるとよくわかりますが、前四半期から伸びていません。
プロモーション強化をしているのに伸びていないのです。
国内GMVに関しては、明らかに減少しています。
これは投資家から嫌気がさされます。
株価下落の理由
上述してきたことから、株価下落の理由を解説します。
<株価下落の理由>
・売上、利益ともに進捗率が良くない、成長率が良くない
・KPIであるGMV(流通額)の伸びも感じられない
ー プロモーション強化しているのに、その成果が成長率として出ていないため
多くの投資家が、ラクーンHDには「グロース株」として期待しています。
そのため、中長期的な目線での成長投資のために利益が減ったとしても、売上高が伸びたり、KPIが増加してさえいれば、こんなに下落することはなかったでしょう。
しかし、今回はその成果が感じられなかったために、ストップ安になるほどの大幅下落が起きたのです。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<決算内容>
・売上、利益ともに進捗率が良くない、成長率が良くない
・KPIであるGMV(流通額)の伸びも感じられない
<株価下落の理由>
プロモーション強化しているのに、その成果が成長率として出ていないため
ー グロース株としての期待があるために、投資家は成長には敏感
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、ラクーンHDの決算発表を分析して、株価下落の理由について解説しました。
当ブログとしては、がっかりしてしまいました。
「成長投資しても、これくらいが限界なのか」と感じてしまいました。
次回の2Q決算で巻き返せるようだったら、また株価は戻ってくるでしょうが、それまでは監視だけにしておきます。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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