どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、HENNGEという銘柄はご存知ですか?
今、社会的な流れとも言えるDX化ですが、そのDX関連株の代表的な銘柄の一つです。
そんなHENNGEですが、5/12に決算発表がありました。
社会の波を受けて、業績はどうなったのでしょうか?
今回は、DX株の代表銘柄であるHENNGEの決算発表を分析していきます。
→最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・HENNGEについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。
こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
下のチャートをご覧ください。
現在のHENNGEのチャートです。
株価は最近の相場の影響を受けて大きく下げ続けています。
特に今は、グロース株には厳しいです。
したがって、HENNGEは株価を下げてしまっている状況です。
そんな最中の決算発表で、この状況を変えることができるのか?
この相場の理由に関しては、下の記事で解説しています。
こちらを読むと、日本株が「なぜ下げたのか?」だけでなく、「今、買い時なのか?」も分かります。
ぜひ読んでみてください。
では、今回の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもHENNGEをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2021年9月期の第2四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
注目していただきたいのが、四半期ごとの収益です。
売上は、予想を超えた前年度の同水準です。
営業利益以下は、マイナスです。
理由を調べてみたところ、販管費がふくらんでしまったためのようです。
どの項目が増加したのか、確認します。
下図をご覧ください。
こちらは、今回の決算説明資料にありました「売上高と営業費用の推移」です。
販管費が増大した内容としては、広告宣伝費を重点投下したようです。
広告宣伝費を増やすことは決して悪いことではありませんが、成果が出ているかが重要になります。
成果が出ているかについては、後述のKPIについて確認します。
続いて、サービス別にも確認しておきましょう。
サービス別
サービス別の四半期ごとの売上も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。
・サービス別の四半期売上
・対前年比(%)
・売上比率(%)
・HENNGE ONEのKPI
上記のことを載せています。
メインセグメントであるHENNGE ONE事業の売上は堅調です。
四半期ベースで最高値であることは好感が持てますね。
さらに、KPIであるARR/契約企業数/契約ユーザー数は、四半期ベースで最高値です。
これについても好感が持てます。
契約企業数や契約ユーザー数の増加については、上述しました広告宣伝費の重点投下による成果でしょう。
これについては、次の「KPI」で説明します。
今後の成長性を計るために、もう少し詳しくKPIについても確認しておきましょう。
KPI
重要指標
KPIは、メインセグメントであるHENNGE ONE事業の
・解約率
・ARR(年間経常収益)
に着目します。
ARR = N(契約社数) × n(平均ユーザー) × ARPU(ユーザーあたり単価)
<HENNGEの成長戦略>
・短期的には契約社数の増加
・中長期ではARPU(ユーザー当たりの年間経常収益)の上昇に注力
→2021年9月期に変曲点を作り、2022年9月期以降でARPU成長率上昇を目指す
上記達成のためには、ユーザー数が多いこと、解約率が低いことが必要になってきます。
上述した「サービス別」で挙げたユーザー数と解約率について確認しましょう。
ユーザー数と解約率
下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料にありました「平均月次解約率の推移」「契約企業数と契約ユーザー数の推移」です。
解約率が、前回に比べて下がっています。
0.18%という数値自体は、非常に低いです。
また、理論上の平均契約年数も、前回の約37年から、約46年と伸びています。
ストック型の収益モデルなので、解約率が低い=契約が続くことが収益の拡大につながるので、好感が持てます。
これは、契約企業数/契約ユーザー数の増加にも影響を与えていることでしょう。
この2点の増加は、広告宣伝費増加の成果によるものとしてみられますので、投資が成功したと見えます。
あとは、広告宣伝費を抑えた時に、解約率が増加せず、企業/ユーザー数も伸びることができれば、収益は安定した成長をしていくことになります。
次回は、ここに注目すべきですね。
ARR
では、一番重要指標であるARRについて確認しておきましょう。
下図をご覧ください。
こちらは決算説明資料にありました「ARRとARPUの推移」です。
見ての通り、ARRは過去最高額です。
着実に、ARRを伸ばしています。
さらに今回は他のKPIも順調だったので、好感が持たれるはずです。
懸念としては、「広告費を抑えた時にも、この水準を維持できるか」という点でしょう。
それは次回の決算発表で注目すべきところです。
他にも通期業績見通しに対する進捗や成長戦略など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では、最後に株価への影響はどうなるか考えてみました。
株価への影響
今回の決算は、業績だけ見たら、四半期ベースの利益がマイナスなので悪く見えます。
しかし、成長基盤であるKPIをみたら堅調でした。
ただ、こちらも「広告宣伝に投資したおかげ」という見方もできるので、ここもあまり評価しにくいかもしれません。
そして、今一番株価に影響するのは、相場です。
特にHENNGEはグロース株なので、今の時期は厳しいです。
それもあって、短期的には株価は下がってしまうでしょう。
相場が落ち着いても、今回の決算発表は評価しづらいので、株価も上がりづらいでしょう。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<決算内容>
・今回の決算:利益赤字
・KPI:堅調、しかし広告投資のおかげ
<株価への影響>
上記の決算内容の反応が株価に影響
→評価しづらい
ー 広告投資しなくてもKPIが維持できるか判断しかねる
ー 次回決算まで、株価は上がりづらい
※短期的には相場の影響で、株価は下がってしまう
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、DX株の代表銘柄であるHENNGEの決算発表を分析しました。
当ブログとしては、判断しにくい決算だと感じました。
ストック型の収益モデルなので、持続成長してくれるのが大切です。
そのため、大規模な広告宣伝なしでも、成長性があるかどうかを判断基準に入れてます。
まだ、判断できかねますね。
次回の決算で分かるはずですので、期待しています。
あとは相場ですね。
グロース株には厳しい状況です。
どうにか落ち着いて欲しいものです。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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