どうもこんにちは、ヒラです。
いざ、株式投資を始めようと思った時に、どの企業に投資すればいいのか迷いますよね。そして、何を参考にしていいか分かりませんよね。
僕も、コロナショックによって株価の暴落を見て、株価が安いうちに長期投資という観点で新たに株を購入しようと考えてます。
そのときに、良い企業を見分けるために、色々な指標がありますが、PER/PBR/ROE/ROAなど似たようなアルファベットを並べたものが多く、よく分からなくなってしまいます。
そして、結局どれくらいがお買い得なのか気になりますよね。
この記事において、株式投資初心者に対して、企業分析する際によく使う指標について簡単に説明します。
さらに、その指標について、どのくらいの数値だとお買い得なのかも併せて説明します。
指標説明 / お買い得目安
それでは早速、企業分析のときによく使う指標をピックアップして、説明していきます。
PER
PERとは、株価収益率のことです。
株価が企業の利益水準に対して、割安か割高かを判断する指標になります。
「PER(倍)=時価総額÷純利益」または「PER(倍)=株価÷1株当たり純利益(EPS)」で算出されます。株価が下がる、もしくは、純利益が増えれば、PERは下がります。
※「時価総額=株価×発行済み株式数」
東証一部のPERは大体15倍前後くらいを推移しています。それを上回れば割高、下回れば割安となります。
・企業PER>15倍・・・割高
・企業PER<15倍・・・割安
PBR
PBRとは、株価純資産倍率のことです。
株価が企業の資産価値に対して、割安か割高かを判断する指標になります。
「PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産(BPS)」で算出されます。株価が下がる、もしくは、純資産が増えれば、PBRは下がります。
「PBR=1」が評価基準になります。1を上回れば割高、1を下回れば割安となります。
・企業PBR>1倍・・・割高
・企業PBR<1倍・・・割安
ROE
ROEとは、自己資本利益率のことです。
企業が株主の投下資本を使って、どれだけ効率的に利益を上げているかを判断する指標ととなります。
「ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100」で算出されます。純利益が上がれば、ROEは上がります。
東証一部のROEは大体10%前後くらいを推移しています。それを上回れば収益性が高い、下回れば収益性が低いと判断できます。
・企業ROE>10%・・・収益性高い
・企業ROE<10%・・・収益性低い
ROA
ROAとは、総資産利益率のことです。
総資産をいかに有効に活用して利益を出しているかを判断する指標となります。
「ROA(%)=当期純利益÷総資産×100」で算出されます。純利益が上がれば、ROAは上がります。
東証一部のROAは大体2~3%前後くらいを推移しています。それを上回れば資産運用効率が高い、下回れば資産運用効率が低いと判断できます。
・企業ROA>3%・・・資産運用効率高い
・企業ROA<2%・・・資産運用効率低い
配当利回り
配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合のことです。
どれだけ株主還元しているかを判断する指標となります。
「配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷株価×100」で算出されます。年間配当が上がれば、もしくは、株価が下がれば、配当利回りは上がります。
東証一部の配当利回りは大体2%前後くらいを推移しています。一般的に3%以上の利回りの株を高配当株と呼ばれます。
配当利回りは高ければ、高いほど株主還元性が高いと判断出来ます。
しかし、配当性向と併せて判断しましょう。
配当性向
配当性向とは、利益に対する年間配当金の割合のことです。
こちらもどれだけ株主還元しているかを判断する指標となります。
「配当性向(%)=1株当たりの年間配当金÷1株当たりの当期純利益×100」で算出されます。年間配当が上がれば、もしくは、利益が下がれば、配当性向は上がります。
配当性向に関しては、高いから良い企業とは言い切れません。なぜなら、成長していくために、企業も投資をしていかなくてはなりません。したがって、成長企業ほど利益を投資資金として使っているのです。
配当に期待するのか、成長に期待するのかによって、判断しましょう。
売上高変化率
売上高変化率とは、ある基準の年度の売上と直近の年度の売上の変化率のことです。
ある年度からどれだけ売上が伸びたか、どれくらいの成長をしたかを判断する指標となります。
「売上高変化率(%) = 直近年度売上 ÷ 基準年度売上×100」で算出されます。
東証一部の売上高変化率の平均値は5%前後を推移しています。この値は高ければ高いほど、企業規模の成長性が高いと判断出来ます
しかし、M&Aなどによって、急激な売上の拡大の場合もありますので、売上の要因についても深掘りしましょう。
売上高営業利益率
売上高営業利益率とは、売上高に対しての営業利益の割合のことです。
企業の収益性や経営管理の効率を判断する指標となります。
「売上高営業利益率(%) = 営業利益 ÷ 売上高×100」で算出されます。
東証一部の売上高営業利益率の平均値は4~5%前後を推移しています。この値は高ければ高いほど、事業の収益性が高いと判断出来ます
自己資本比率
自己資本比率とは、総資産に占める自己資本の比率のことです。
負債の比率が分かることから、財務健全性を判断する指標となります。
「自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資産×100」で算出されます。
東証一部の自己資本比率の平均値は40%程度です。この値は高ければ高いほど、財務健全性が高いと判断出来ます。
しかし、銀行など、業種によって、自己資本比率が低くなってしまう点に注意しましょう。
指標をもとに分析する時の注意事項
上述しました指標ですが、ひとつだけに着目して企業分析してはいけません。
例えば、ROEが高くてもROAが低い場合、会社の運用資金のうち負債が占める割合が大きいと考えられます。
また、株価には投資家の期待が込められています。「この会社の事業は将来性がある」と考えると、「今のうちに株を買っておこう」という判断をします。
そうなると、株価はどうしても上がってしまい、割高になります。しかし、成長性を見込んで多くの人がどんどん買い始めると株価は上がる一方になります。
したがって、PERやPBRが高いということは、期待が込められているとも判断出来るのです。逆に、PERやPBRが低いということは、期待が少ないとも判断出来るかもしれません。
上述したように、どれか1つだけに着目すると、ハズレ銘柄を引いてしまう可能性があります。したがって、様々な指標を用いたり、企業の事業内容なども理解し、総合的に企業分析しましょう。
さいごに
今回は株式投資初心者の方向けに、企業分析する時によく使う指標の説明と、さらにその指標に対してお買い得の目安を紹介させていただきました。
下記に、指標に対しての目安をまとめました。
・PER : <15倍 割安
・PBR : <1倍 割安
・ROE : >10% 収益性高い
・ROA : >3% 資産運用効率高い
・配当利回り:高ければ高いほど
・配当性向:配当に期待→高い、成長に期待→低い
・売上高変化率:高ければ高いほど
・売上高営業利益率:高ければ高いほど
・自己資本比率:高ければ高いほど
どれか1つに着目するのではなく、様々な指標を用いたり、企業の事業内容なども理解し、総合的に企業分析しましょう。
ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
参考になれば幸いです。
株式投資に絶対はありません。
したがって、取引はあくまで、自己責任でお願い致します。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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