【目標株価】BlueMeme(ブルーミーム)は中期的にいくらになるのか?

目標株価
スポンサーリンク

2022.08.13更新

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、BlueMeme(ブルーミーム)という銘柄はご存知ですか?

ローコード技術とアジャイル手法を中心としたDX事業をしている会社です。今後予測されている「IT人材不足」に対して有効な事業をしています。

そんなBlueMeme(ブルーミーム)の株価ですが、最近の株式相場が悪化で、上場直後の高値から1/2程度にまで下がってしまいました。その後、低迷を続けています。しかし最近は、グロース株に優位な相場になってきており、徐々に株価を戻してきています。

ここで気になるのは、「これから中長期的にまだ株価は上がるのか?それとも、株価が戻ってきて適正価格になり、もう株価は上がらないのか?」ということです。まだ値上がり余地が大きいなら、今のうちに買っておくのはアリかもしれません。

そこで今回は、株価が戻し始めたBlueMeme(ブルーミーム)の目標株価を算出し、買い時か判断するために、これから株価はいくら上がるのか、それとも今の株価は適正なのか、はたまた下がるのか確認していきます。

この記事は、
BlueMeme(ブルーミーム)の目標株価を知りたい
BlueMeme(ブルーミーム)の株価がこれから上がるのか、下がるのか知りたい
BlueMeme(ブルーミーム)についての情報を得たい
上記のような方におすすめです!

では、早速行ってみましょう!

スポンサーリンク

BlueMeme(ブルーミーム)の株価の値動き

まず、最近の株価の値動きについて確認しておきましょう。

下の株価チャートをご覧ください。こちらは直近1年間のBlueMeme(ブルーミーム)の日足チャートです。

見ての通り、株価は11月からずっと下がり続けていることがわかります。一番低い時の株価は、上場直後の高値から1/2程度の水準にまで下がってしまいました。

特に、11月からはもみ合いになることなく、ずっと右肩下がりでした。これは相場悪化が主な原因で、株価下落は止まりませんでした。その相場悪化の原因は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのテーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ
・世界的なインフレ
 ー インフレ抑制のための世界的な利上げ
 → リセッション(景気後退)懸念

上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるBlueMeme(ブルーミーム)も、もれなく株価は下がってしまったというわけです。

しかし、2月になり一転し、上昇し始めました。これは業績予想の上方修正を機に上げ始めたのです。さらに、4月には三井物産グループの三井情報との資本業務提携で注目され、大きく株価は上がることになりました。

ただそれも長くは続かず、5月の通期決算発表で株価は下がることに。これは三井情報とのシナジーを期待していたのですが、それが2023年度予想に反映されていなかったからです。そして、株価はまた低迷し始めてしまいました。

ここで気になるのは、
「ここからまた株価は戻すのか」
「もうここが適正価格なので、もう上がらないのか」

ですよね。

今後の中長期的にどれくらい株価が上がるかが分かれば、投資判断しやすくなります。そのために、目標株価を算出してみます。

その目標株価に対して、現在の株価が低くければ割安だから買いますし、逆に現在の株価が高いようなら割高だから買いを見送ります。これで、すごい高い目標株価が算出できたら、今は絶好の買い場かもしれません

では、目標株価を算出していきましょう。

目標株価の算出方法

その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。

1)将来の利益を算出
2)将来のEPSを算出
3)将来PER:10倍/15倍/20倍/40倍の目標株価を算出

では、詳しく説明します。

まず、BlueMeme(ブルーミーム)が公表している決算資料から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益を割り出します。その後、現在の株式数で割り将来のEPSを算出します。そして、PER:10倍/15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。このPER数値の基準は下記のような当ブログの体感数値になります。

<成長率に対してのPER数値の基準:当ブログの体感>
・金利低下時
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
・金利上昇時
10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。

では、算出していきます。

BlueMeme(ブルーミーム)の目標株価

目標株価算出の基準設定

まず、中期的といっても、どこを基準とするか決めます。

下図をご覧ください。こちらはBlueMeme(ブルーミーム)が直近の公表された決算説明資料にありました「2028年度に向けた成長戦略」です。

上図を見て分かるように、BlueMeme(ブルーミーム)は「2028年度に売上高:100億円」を目指していることがわかります。今回の記事では、この2028年度の中期的な目標達成時点での目標株価を調べます。

2028年度に売上高:100億円」、こちらを基準として目標株価を算出していきます。

では、次に将来の利益を算出します。

将来の利益を算出

将来的にどれくらい利益を創出できるポテンシャルがあるのか測ります。

ただ、将来的にどれくらいの利益率になるかはわからないので、とりあえず現状の利益率を参考に算出していきます。計算の手順としては、下記のような流れで算出します。

  1. 現状の営業利益率を探る
  2. 営業利益のポテンシャルを算出
  3. 営業利益から想定される純利益

実際に算出していきましょう。

現状の営業利益率

現状の営業利益率を確認します。2021年度以前は会計基準が異なるので、参考にしません。今回は、2022年度実績と2023年度予想を参考にします。

<現状の営業利益率>
・2022年度実績:売上高 1,929百万円、売上総利益 363百万円
 →営業利益率:18.8%
・2023年度予想:売上高 2,317百万円、売上総利益 390百万円
 →営業利益率:16.8%

上記から、間をとって営業利益率17.8%を採用し、2028年度の営業利益のポテンシャルを算出します。

営業利益のポテンシャル

つぎに、営業利益のポテンシャルを計算します。

先ほど基準とした売上高:100億円に、先ほどの営業利益率17.8%を掛けて、営業利益を算出します。

<2028年度の営業利益ポテンシャル>
・売上高:100億円
(現状の営業利益率から営業利益率:17.8%のポテンシャルがあると想定)
 →営業利益:17.8億円

これをもとに2028年度の純利益を計算します。

営業利益から想定される純利益

上述してきたことをもとに純利益を計算するのですが、ここでも当ブログの体感を使います。

純利益ですが、当ブログの経験として、営業利益に対して60〜70%の企業が多いです。参考として、マクアケは65%、ライトアップも65%、ラクスは66%、プロジェクトカンパニーは70%でした。このことから、間をとって65%を採用します。

そうすると、純利益は下記のようになります。

<2028年度の純利益ポテンシャル>
・売上高:100億円
 →営業利益:17.8億円(営業利益率:17.8%と想定)
 →純利益:11.57億円(営業利益率に対して純利益が65%と想定)

では、つづいて将来のEPSを算出します。

将来のEPSを算出

では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。

図をみると、発行済み株式数は3,495,946株であることが分かります。

これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、11.57億円÷3,495,946株=EPS:330.95円になります。

では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。

PER・成長率ごとの目標株価を算出

ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。

<成長率に対してのPER数値の基準:当ブログの体感>
・金利低下時
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
・金利上昇時
10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。

では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は10倍/15倍/20倍/40倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。

<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:330.95円×15倍=4,964円
・PER20倍=成長率+10%:330.95円×20倍=6,619円
・PER40倍=成長率+20%:330.95円×40倍=13,238円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:330.95円×10倍=3,309円
・PER15倍=成長率+10%:330.95円×15倍=4,964円
・PER20倍=成長率+20%:330.95円×20倍=6,619円

現在のBlueMeme(ブルーミーム)の株価:1,797円です。上記のことから、2028年度に売上高:100億円のときに成長率±0%以上を維持できる力があるなら、

  • 金利低下時:4964-1797=3,167円程度の株価上昇余地
  • 金利上昇時:3309-1797=1,512円程度の株価上昇余地

上記のことが見込めます。

現在はまだ金利上昇時ではありますが、現在株価は割安に見えます。金利が低下すれば、2028年度までに2倍株になる可能性も高くなりそうです。

ただ、似たようなクラウドサービスをしている企業もいるので、投資する際には事業の優位性や独自性などを見出してから、投資したいです。また、2028年度という5年もの間に競合が現れたり、社会的な変化でニーズが変動することもあり得ますので、そのリスクも考慮しておきたいです。

資料にあったように、2024年度に中期経営計画を公表するようなので、そのタイミングでこちらの目標株価も算出し直します。

下の留意事項もお読みください。

留意事項

ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。

さらに、今後さらなる資金調達の理由などで新株発行がされ、BlueMeme(ブルーミーム)の株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。今後、株式数の推移には注目しておきましょう。

また、今は三井情報とのシナジーで、新しい成長事業領域やデジタルレバーという付加価値の創出に力を入れ始めました。となると、上述で算出した営業利益率から増減する可能性があります。2024年度の中期経営計画公表時には、また何か細かい数字が出てくると思うので、それを見てまた目標株価を算出します。

今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<2028年度のポテンシャル>
・売上高:100億円
 →営業利益:17.8億円(営業利益率:17.8%と想定)
 →純利益:11.57億円(営業利益率に対して純利益が65%と想定)
 →EPS:330.95円

<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:330.95円×15倍=4,964円
・PER20倍=成長率+10%:330.95円×20倍=6,619円
・PER40倍=成長率+20%:330.95円×40倍=13,238円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:330.95円×10倍=3,309円
・PER15倍=成長率+10%:330.95円×15倍=4,964円
・PER20倍=成長率+20%:330.95円×20倍=6,619円

あなたは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価が戻し始めたBlueMeme(ブルーミーム)の目標株価を算出し、買い時か判断するために、これから株価はいくら上がるのか、それとも今の株価は適正なのか、はたまた下がるのか確認しました。

目標株価を算出してみて、「これは割安なんじゃないか!」と感じました。今後の株価値上がりが楽しみになりました。株価が下がるようなら、買い増ししたいです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

現在、ブログを更新中です!

このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の決算分析をしています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

さらに、こちらのTwitterアカウント「ヒラ / PLAIN MR. 投資ブログ」をフォローすると、ブログ更新状況注目銘柄のその日の値動きの理由が分かります。ぜひ、こちらもチェックしてください。

–>ヒラ / PLAIN MR. 投資ブログ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資にチャレンジしたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

コメント