どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、ミンカブという銘柄はご存知ですか?
投資家の多くが利用している資産形成情報メディア「MINKABU」を運営している企業です。投資家のあいだでは知らない人はいないくらい、有名なメディアです。そのため、投資家たちからの注目が高い銘柄の一つです。
そんなミンカブですが、ここ最近は相場の悪化もあり、ずっと株価が下がり続けています。以前は、ニュースも多くて、市場からの注目度も高くて人気銘柄でした。今では日々の出来高も少なくなり、人気銘柄とは言えなくなってきました。先日の決算発表でも、そこまで悪くない決算でしたが、投資家は株を手放し、株価は下落してしまっています。
ホルダーとしては、「どこまで下がるんだろう」「これから、また株価は戻してくれるのか」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は、最近株価が下落中のミンカブの目標株価を算出し、今後株価は上がるのか、下がるのか、確認していきます。
この記事は、
・ミンカブの目標株価を知りたい
・ミンカブについての情報を共有したい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!
では、早速行ってみましょう!
目標株価の算出方法
その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。
- 将来の利益を算出
- 将来のEPSを算出
- 将来PER:10倍/15倍/20倍/40倍の目標株価を算出
まず、ミンカブが公表している中期経営計画から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益(ポテンシャル)を割り出します。
当ブログとしては、株価は中長期的にはEPSの影響を大きく受けると感じています。そのため、将来のEPSを計算するために、将来的な利益をここで計算しておきます。
その後、現在の株式数で割り、将来のEPSを算出します。将来的には株式数が変わる可能性もありますが、そればかりは予測できないので、現状の株式数から変更がないことを前提に算出します。
そして、PER:10倍/15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。これは株価を決定づける要因として、成長率も影響すると感じています。EPSが成長していけば、株価も必然と上がっていくものです。
ただ、投資家というものは成長率を見込んで、将来的なEPSを計算します。その期待が株価に反映されているというわけです。だから、「そこまでPER高くなるの、割高すぎないか!?」というほど、PERも割高になるのです。
このPER数値と成長率に関しての基準は下記のような当ブログの体感数値になります。
コロナショック時のような金利低下時は、下記のような体感数値です。
- 15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
現在のような金利上昇時は、下記のような体感数値です。
- 10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。
では、算出していきます。
ミンカブの目標株価
目標株価算出の基準設定
まず、どこを基準とするか決めます。下図をご覧ください。こちらは直近の決算説明資料にありました「中期計画」に関する資料です。
こちらにこちらに書いてあるように、ミンカブは2026年度に下記のような計画を掲げています。
- 売上高:17,000百万円
- 営業利益:3,000百万円
- 純利益:2,000百万円
上図から、今回の目標株価算出のための基準は、純利益:2,000百万円達成のときを基準とします。
将来のEPSを算出
では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。
見ていただいて分かるように、発行済み株式数:14,976,200株です。これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、2,000百万円÷14,976,200株=EPS:133.54円になります。
では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。
PER・成長率ごとの目標株価を算出
ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。
コロナショック時のような金利低下時は、下記のような体感数値です。
- 15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
現在のような金利上昇時は、下記のような体感数値です。
- 10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。
では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は10倍/15倍/20倍/40倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。
<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:133.54円×15倍=2,003円
・PER20倍=成長率+10%:133.54円×20倍=2,670円
・PER40倍=成長率+20%:133.54円×40倍=5,341円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:133.54円×10倍=1,335円
・PER15倍=成長率+10%:133.54円×15倍=2,003円
・PER20倍=成長率+20%:133.54円×20倍=2,670円
現在(2023.05.17時点)のミンカブの株価:1,832円です。上記のことから、「2026年度に純利益:2,000百万円」のときに、それ以降も成長率+10%以上を維持できる力があるなら、
- 金利低下時:2670-1832=838円程度の株価上昇余地
- 金利上昇時:2003-1832=171円程度の株価上昇余地
上記のことが見込めます。
よって、目標株価から見て、現在の株価は妥当に感じます。市場もこれを感じとっているのでしょう。
下の留意事項もお読みください。
留意事項
ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。
さらに、今後ミンカブの株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。今後、株式数の推移には注目しておきましょう。
今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<中期経営計画より>
2026年度に、
・売上高:17,000百万円
・営業利益:3,000百万円
・純利益:2,000百万円
<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:133.54円×15倍=2,003円
・PER20倍=成長率+10%:133.54円×20倍=2,670円
・PER40倍=成長率+20%:133.54円×40倍=5,341円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:133.54円×10倍=1,335円
・PER15倍=成長率+10%:133.54円×15倍=2,003円
・PER20倍=成長率+20%:133.54円×20倍=2,670円
今回の目標株価について、どう感じましたか?あなたの投資の参考になれば嬉しいです。
当ブログでは、ミンカブだけでなく、そのほかの注目銘柄の目標株価も算出しています。他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。少しでも、投資の参考になれば嬉しいです。
さいごに
今回は、最近株価が下落中のミンカブの目標株価を算出し、今後株価は上がるのか、下がるのか、確認しました。
目標株価を算出してみて、「意外と値上がり幅がないな」と感じてしまいました。だから、手放された可能性はありますね。
いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
現在、ブログを更新中です!
このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。
ぜひ、他の記事もご覧ください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資にチャレンジしたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
コメント