どうもこんにちは、ヒラです。
みなさんは、ヤプリという銘柄はご存知ですか?
ヤプリはアプリ開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォームを運営する会社です。
ノーコードアプリ業界としては、世界初の上場となりました。
そんなヤプリですが、現在は株価がずっと下落しています。
8/13に決算発表がありました。
これを機に、株価下落は止まるのでしょうか?
今回は、株価下落中のヤプリの決算を分析し、今後の株価を解説していきます。
→最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ヤプリについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!
前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。
こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
現在のチャート確認
下のチャートをご覧ください。
直近6ヶ月のヤプリの日足チャートです。
株価は見ての通り、下がり続けています。
上場以来の最底値圏で、株価が低迷しています。
理由は下記の2点です。
<株価が下げ続けている理由>
・相場の悪化
・需給の悪化
<相場の悪化>
現在、新型コロナの感染再拡大で、経済回復の遅れが懸念され、相場が悪くなってしまいました。
そこに夏休み前の利確も重なり、相場が悪化している状況です。
<需給の悪化>
また、信用買残が多く溜まっており、それが需給の悪化を招いています。
信用買があると言うことは、未来の売りがあると言うことが分かります。
それが大量にあるとすれば、上げたとしても、売りが多く出てすぐ下がってしまうことが推測できます。
以上のことから、ヤプリはずっと株価が下がってしまっています。
そんな最中の決算発表で、この状況を変えることができるのか?
また、株価下落は止まるのでしょうか?
では、まず今回の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもヤプリをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
損益
直近では、2021年12月期の第2四半期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)
を算出しています。
<売上進捗率>
まず、注目していただきたいのが、売上進捗率です。
各利益に関しては、まだ投資フェーズのため赤字予想ですので、一旦無視します。
進捗率は46%と例年通りで順調です。
<四半期ごとの売上>
次に注目したいのが、四半期ごとの売上です。
順調に四半期ごとに売上高が積み重なっています。
過去最高売上高を更新しています。
対前期比で +42%の大幅増加です。
これには好感が持てますね。
<売上総利益率>
あと、下図もご覧ください。
こちらは決算説明資料にありました「業績ハイライト」です。
ここで、注目していただきたいのが、売上総利益率です。
四半期ベースで、増加していることが分かります。
70%台まで上がってきました。
営業利益はTVCMでの広告のために、赤字拡大していますが、売上総利益は増えているのでまだ安心できます。
成長の基盤があるか、KPIについても確認しておきましょう。
KPI
下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料にありました「平均月額利用料」「契約アプリ数」「解約率」です。
ヤプリの売上構成としては、下記のように2つに分けられます。
<売上構成>
・契約アプリ数に平均月額単価を積算した月額利用料(MRR)(=ストック)
・新規獲得アプリ件数に平均初期制作単価を積算した初期制作収入(=フロー)
平均月額利用料が成長していれば、月額利用料(MRR)もどんどん上がっていくと予想できます。
さらに月額利用料(MRR)に大きく関わってくるのは、ストック収入のための契約アプリ数です。
「月額利用料(MRR)=平均月額料 × 契約アプリ数」と言う計算式で月額利用料が計算できます。
そして、その契約アプリ数を維持しているかを見るのが、解約率です。
見て分かるように、平均利用料も契約数も堅調で成長傾向があるように見えます。
こちらは好感が持てます。
解約率ですが、1%未満と非常に低い水準であり、数値も改善されました。
3数値とも堅調で、KPIは好感が持てます。
他にも成長戦略やSAMなど、気になる部分はありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。
では、最後に株価への影響はどうなるか考えてみました。
株価への影響
今回の決算は、良いでしょう。
KPIが堅調なことが良い印象を与えます。
ただ、現在は広告を大きく打ち出しているためかもしれません。
広告をやめたときにどうなってしまうか心配ではあります。
また、今の相場悪化や需給悪化に勝てるかどうかを考えなければなりません。
相場の悪化は、ワクチン接種が進めば落ち着いてくるでしょう。
しかし、需給の悪化は、信用買残の多さから見て、すぐには改善されそうにないでしょう。
したがって、好決算ではあるものの、上がってもすぐに落ちてくることから、簡単には株価は上がらないと推測できます。
この需給の悪さを超えるほどの決算ではなかったと感じています。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<決算内容>
・進捗率:売上例年通り
・四半期ベースで売上高堅調
・KPI堅調
ー 契約アプリ数増加、平均月額利用料増加、解約率低下
<株価への影響>
決算は良いものの、株価は簡単には上がらない
ー 上がってもすぐに下がってしまう状態
ー 需給悪化の改善がされないため
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、株価下落中のヤプリの決算を分析し、今後の株価を解説しました。
当ブログとしても、注目している銘柄の決算でした。
最近、株価は下がってきていたので、「決算よかったら買いたいな」と考えていました。
ただ、信用買残が増える一方で、株価は下がり続けています。
この需給の悪さを超えるほどのインパクトの決算ではなかったでしょう。
しかし、改善されたら、タイミングを見て買いたいです。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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