どうもこんにちは、ヒラです。
みなさん、
「WebやIT業界は伸びている」と言われてますが、どれくらい市場が伸びているかご存知ですか?
また、WebやIT関連の企業の決算書を読んでいて、全然頭に入ってこないことがありませんか?
頭に入ってこない理由は、Web / IT用語を知らないからです!
今回は、
天井知らずで成長し続けるWeb / IT業界の市場を調査してみましたので、その報告をしていきます!
この記事は、
・コロナ禍以降にも伸びるテーマが知りたい
・Web / IT業界の市場について知りたい
上記のような方におすすめです!
Web / IT業界は多岐にわたるので、今回は主要な市場の成長性について調査しました。
コロナ前に出された資料を元に、グラフを作成してみました。
用語解説については次回にします!
では、早速行ってみましょう!
Web / IT関連の市場
国内パブリッククラウドサービス
下図は、国内におけるパブリッククラウドサービス市場の予測です。
見てわかるように、2024年には2019年対比で、2.4倍にまで成長する予測です!
ソフトウェア
下図は、国内におけるカテゴリー別ソフトウェア市場の予測です。
見てわかるように、2023年には2019年対比で、1.25倍にまで成長する予測です!
<市場の動向>
・業務システム
大中規模企業向けERP、財務・会計ソフトが伸長
予算・実績管理ソフト、人材管理ソフト、勤怠管理ソフト、経費精算ソフトの導入
・デジタルマーケティング
消費者との関係性を高めることや、パーソナライズ化されたキャンペーンなどを行うためにデジタルマーケティングの取り組みが本格化
・情報分析
IoTデータ、Webログ、ソーシャルメディア上の各種情報、販売データなどの膨大なデータの蓄積が進む中、企業戦略と連動したデータ活用の需要が増加
・コラボレーション
働き方改革の推進により、グループウェア、ワークフロー、ファイル共有サービス、ビジネスチャット、Web会議などの需要が増加
・ミドルウェア
EAI/ESB、BPM、ETLツール、ファイル転送ツールなど、さまざまなシステムやデータと連携する製品の需要が増加
システム開発や業務の自動化/効率化のためRPAツール、高速開発支援ツール、Webデータベースサービスが伸長
・データベース
データ量増加に伴い、データベースシステムの再構築や新規構築
新規デジタルビジネスを開始する際、クラウド型のデータベース導入。
・運用・管理ツール
ITサービスマネジメントツール、API管理ツールなどでは製品の新規導入が進む見込み
下図は、国内におけるパッケージ/SaaS別ソフトウェア市場の予測です。
見てわかるように、2023年にはSaaS比率が46.4%にまで占める事になる予測です!
近年、初期導入費用の抑制や、外部サービスとも柔軟に連携できるなどのメリットから、SaaSの導入が進んでいます。
下図は、ソフトウェアビジネスにおける注目市場の予測です。
各ビジネスが成長していることがわかります!
<市場の動向>
・ビジネスチャット
SaaSで提供される、気軽にテキストベースのコミュニケーションを実現するサービスを対象としています。
ー多様な業種/従業員規模の企業で導入が進んでおり、全社員にPCがない環境でもスマホなどで利用することができ、需要が増加
ー近年では、業務効率化や機能性の向上を目的に、勤怠管理ソフトや経費精算ソフトなどさまざまな製品との連携を各ベンダーが進めており、ビジネスチャットを軸に、さまざまなソリューション提供が進む見込み
・RPAツール
ソフトウェアロボットがサーバー側で稼働するRPA型とデスクトップ上で稼働するRDA型、ブラウザー操作に特化して稼働するブラウザー型に分類され、それら全てを対象としています。
ー労働者人口減少(人手不足)や残業時間の見直しなどにより、業務効率化のニーズが向上
ー入力業務などを自動化することで作業効率向上
ー人的コストの低減などにもつながることから導入
ー今後はチャットボットをはじめとしたAI関連製品との連携や、プロセスマイニングツールによりユーザーの業務プロセスが可視化されRPAツールを導入すべき業務の選定が効率的に行われることから、導入が進む見込み
・経費精算ソフト
交通費や交際費、出張費などの経費を処理するための申請、承認、精算といった一連のフローを電子化し、経費精算における業務効率化を支援する製品です。
ーこれまで専用製品の導入は限定的であったが、交通費精算などの経費精算に特化しているため機能性に優れていることや、連携機能の充実により利便性が向上したことで導入が進む
ー製品の認知度が向上した
ー働き方改革の推進に伴う申請/承認作業の時間削減需要の増加により、ERPやワークフローなどの経費精算機能を利用していた企業が専用製品の利用へ移行
ー紙申請を行ってきた企業の新規導入が進んだことが、市場の拡大に寄与
ー今後も引き続き、働き方改革を実現する製品として市場は拡大見込み
・人材管理ソフト
従業員の採用や教育、配置、評価といった一連の人材活用プロセスを管理・支援する製品を対象としています。
ー働き方改革の推進や将来的な労働者人口の減少が懸念される中で、人材採用/育成や人事評価業務の効率化、質の向上に注力する企業が急増したことから導入
ー採用、教育、育成、人事評価の効率化/品質向上ニーズは高まるとみられ、市場は拡大見込み
・勤怠管理ソフト
勤務スケジュールの作成、出勤/退勤時刻の入力・修正、労働時間の把握、休暇管理、残業時間/有給休暇日数管理など、企業における従業員の勤怠/就業データを管理する製品を対象としています。
ー働き方改革の推進や労働関連法規の遵守が企業に求められるようになったことから、勤怠管理ソフトへの注目度が高まる
ー未導入企業は多いため、2020年度以降も市場は拡大見込み
データセンターサービス
下図は、国内におけるデータセンターサービス市場の予測です。
ホスティング市場以外は成長していることがわかります。
<市場の動向>
・ホスティング(基本)
ーこれまでホームページサーバーの需要を獲得していたが、IaaS/PaaSへの移行が進んでいることから縮小
ー「Office 365」などのSaaSの普及も縮小の要因
・ホスティング(アウトソーシング)
ーグループ会社のシステム運用やプライベートクラウド基盤のフルアウトソーシングニーズの高まりに伴い、横ばいから微増
・ハウジング(基本)
ーシステム基盤としての利用は需要が一巡しているが、クラウドアクセスポイントとの接続を目的とした利用やIX(インターネットエクスチェンジ)としての利用に加え、自社でデータセンターを運用してきた金融系の需要を獲得
・ハウジング(アウトソーシング)
ー強固なセキュリティ環境が求められる基幹系システムなどの運用が多く、クラウド利用を敬遠するユーザーからの安定的な需要を獲得
・通信回線サービス
ーIaaS/PaaSへのアクセスにおけるセキュリティ強化、回線速度強化などを目的に専用線やデータセンター内のダイレクトアクセスなどの高付加価値なサービス需要が高まる見込み
・共同利用
公共系で安定的な需要を獲得しているが市場構成比の高い金融系では需要が一巡したことから微増
AI関連事業
下図は、国内におけるAI関連事業市場の予測です。
各事業が成長していることがわかります。
<市場の動向>
・画像認識関連技術
顔・表情認識、静脈認識、視線認識、虹彩認識、OCR(Optical Character Recognition:イメージスキャナーやカメラなどで読み取った手書きや印刷された文字をコンピューターが処理できるデジタルの文字コードに変換する技術)、3D認識を対象としています。
ー顔・表情認識や静脈認識、OCRなどが好調
ー顔・表情認識は、決済や入退出管理用途を中心に普及
ースマートフォンへの顔認証の搭載などを契機に受容性も高まっており、自動車などにも用途が広がる
ー静脈認識はATMなどの現金取引をはじめとする金融サービスを中心に普及が進む
ーOCRは、AIを活用したOCRが識字率の高さ、手書き文字および多言語の読み取りが可能、高性能なスキャナーが不要などのことから、中小規模のユーザーに導入が進んでおり好調
・音声・感情・音認識関連技術
音声認識、感情認識、音認識を対象としています。
ー音声認識は、コールセンター向け音声ソリューションが人材の低定着率といった課題や採用難、採用コストの増加などから、需要が高まる
ー感情認識は、コミュニケーションロボット、家具(照明)、コンタクトセンター、医療/ヘルスケア領域などで活用、中でも、コンタクトセンター向けがオペレーターのストレスチェックなどで採用が進む
ー音認識は、今後本格的な市場の立ち上がりが期待、現状は実証実験が活発に行われており、インフラモニタリングなどさまざまな用途での導入が期待
・決済ソリューション(顔認証サービス)
キャッシュレス決済やATMなどの現金取引で使用されている顔認証サービスを対象としています。
ーIDやパスワードによる認証のみでは情報流出した際になりすましが可能であることから、防止策として生体認証の注目度が高まる
ー今後は社内食堂などのクローズドな環境での採用増加やスマートフォンへの搭載などから顔認証の受容性が高まっていくことで、市場も拡大していく見込み
さいごに
今回は、
天井知らずで成長し続けるWeb / IT業界の市場の調査報告をしました。
いかがでしたか?
Web / IT関連について、少し理解できましたか?
少しでも、理解が深まっていただけたら幸いです。
Web / ITと言っても広範囲に及んでいます。
今回の記事は主要な事業やサービスについての市場について調べましたが、ほとんどの市場に成長の見込みがあります。
銘柄を選ぶ際には、この市場調査をもとに、企業のビジネスモデルと合わせて成長性があるかどうか確認したと考えています。
Part<2>は、みなさんが今後Web / IT関連企業の決算書を理解しやすくなるために、用語についても説明していきます!
Part<2>は下の記事からどうぞ!
ここまで、読んでくださり、ありがとうございます。
「なんか仕事やめたい」「投資で生きていけるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これから、どうぞよろしくお願いいたします!
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