2023.03.05更新
どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
あなたは、日本情報クリエイトという銘柄はご存知ですか?
不動産業界に特化したIT活用のソリューション企業として、不動産業務支援となるサービスを提供しています。物件の仕入れから契約・賃貸管理など、不動産業務を一貫したサービスを持っています。
業績はというと、創業以来28年増収を続けており、解約率も1%未満と非常に低水準を維持し続けています。業績に対して株価は割安に見えますが、株価は底値圏でずっと低迷中です。
ここで気になるのは、「低迷中だが、これから株価は上がるのか?それとも、今が適正価格でもう上がらないのか?」ということですよね。
そこで今回は、現在の株価が割安にみえる日本情報クリエイトの目標株価を算出し、買い時か判断するために、これからまだ株価は上がるのか、それとも今の株価は適正なのか、はたまた下がるのか確認していきます。
この記事は下記のような方にオススメです。
- 日本情報クリエイトの目標株価を知りたい
- 日本情報クリエイトの株価がこれから上がるのか知りたい
- 日本情報クリエイトについての情報を得たい
では、早速行ってみましょう!
目標株価の算出方法
その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。
- 将来の利益を算出
- 将来のEPSを算出
- 将来PER:10倍/15倍/20倍/40倍の目標株価を算出
では、詳しく説明します。
まず、日本情報クリエイトが公表している中期経営計画から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益(ポテンシャル)を割り出します。
当ブログとしては、株価は中長期的にはEPSの影響を大きく受けると感じています。そのため、将来のEPSを計算するために、将来的な利益をここで計算しておきます。
その後、現在の株式数で割り、将来のEPSを算出します。将来的には株式数が変わる可能性もありますが、そればかりは予測できないので、現状の株式数から変更がないことを前提に算出します。
そして、PER:10倍/15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。これは株価を決定づける要因として、成長率も影響すると感じています。EPSが成長していけば、株価も必然と上がっていくものです。
ただ、投資家というものは成長率を見込んで、将来的なEPSを計算します。その期待が株価に反映されているというわけです。だから、「そこまでPER高くなるの、割高すぎないか!?」というほど、PERも割高になるのです。
このPER数値と成長率に関しての基準は下記のような当ブログの体感数値になります。
コロナショック時のような金利低下時は、下記のような体感数値です。
- 15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
現在のような金利上昇時は、下記のような体感数値です。
- 10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。
では、算出していきます。
日本情報クリエイトの目標株価
目標株価算出の基準設定
まずは、目標株価を算出するときの基準とする中期経営計画を確認します。
下図をご覧ください。こちらは日本情報クリエイトの事業計画および成長可能性に関する事項にありました「中期経営計画」です。
上図を見て分かるように、日本情報クリエイトは2024年度に、下記のような数値を目標として掲げています。
- 売上高:53億円
- 営業利益:13.5億円
- 経常利益:13.8億円
今回の記事では、この数値をもとに「2024年度に営業利益:13.5億円」のとき、こちらを基準として目標株価を算出していきます。
将来の純利益を算出
将来的にどれくらい純利益を創出できるポテンシャルがあるのか測ります。手順としては、下記の手順で算出します。
- 「営業利益に対しての純利益の割合」を割り出す
- 営業利益に(1)を掛けて、将来の純利益を算出
過去の実績から営業利益に対しての純利益の割合を確認したいのですが、日本情報クリエイトでは保険戻金などの営業外利益などもあり、過去の実績からポテンシャルを測りづらいです。なので、ここは当ブログの経験則から割合を参考にします。
当ブログの経験としても、純利益は営業利益に対して60〜70%の企業が多いです。参考として、マクアケは65%、ライトアップも65%、ラクスは66%、プロジェクトカンパニーは70%でした。
このことから、間をとって、営業利益に対しての純利益の割合:65%を採用します。これを営業利益に掛けます。
そうすると、基準となる「営業利益:13.5億円」のときの将来の純利益は、下記のようになります。
<中期経営計画より:2024年度>
・売上高:53億円
・営業利益:13.5億円
→純利益:8.775億円(営業利益に対しての純利益の割合:65%として)
では、つづいて将来のEPSを算出します。
将来のEPSを算出
では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。
下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。
図をみると、発行済み株式数は14,298,440株であることが分かります。
これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、8.775億円÷14,298,440株=EPS:61.37円になります。
では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。
PER・成長率ごとの目標株価を算出
ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。
コロナショック時のような金利低下時は、下記のような体感数値です。
- 15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
現在のような金利上昇時は、下記のような体感数値です。
- 10倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
- 15倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
- 20倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。
では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は10倍/15倍/20倍/40倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。
<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:61.37円×15倍=920円
・PER20倍=成長率+10%:61.37円×20倍=1,227円
・PER40倍=成長率+20%:61.37円×40倍=2,454円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:61.37円×10倍=613円
・PER15倍=成長率+10%:61.37円×15倍=920円
・PER20倍=成長率+20%:61.37円×20倍=1,227円
現在(2023.03.05時点)の日本情報クリエイトの株価:691円です。上記のことから、「2024年度に営業利益:13.5億円」のときに、それ以降も成長率+10%以上を維持できる力があるなら、
- 金利低下時:1227-691=536円程度の株価上昇余地
- 金利上昇時:920-691=229円程度の株価上昇余地
上記のことが見込めます。
よって、現在の成長率は+20〜30%程度あり、この上記のような株価上昇余地があり、割安に見えます。しかし、日本情報クリエイトは今後M&Aに注力していきます。つまり、今後の成長性はM&Aにかかっているのです。そのため、市場からはリスクが高いと感じられ、現在の株価に落ち着いてしまっているのでしょう。
下の留意事項もお読みください。
留意事項
ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。
さらに、日本情報クリエイトの株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。事業拡大やM&Aなどのために、資金調達をしなければいけなくなり、その手段として新株発行ということもあり得ます。なので、今後、株式数の推移には注目しておきましょう。
今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<中期経営計画より:2024年度>
・売上高:53億円
・営業利益:13.5億円
→純利益:8.775億円(営業利益に対しての純利益の割合:65%として)
→EPS:61.37円
<PER・成長率ごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
=金利低下時=
・PER15倍=成長率±0%:61.37円×15倍=920円
・PER20倍=成長率+10%:61.37円×20倍=1,227円
・PER40倍=成長率+20%:61.37円×40倍=2,454円
=金利上昇時=
・PER10倍=成長率±0%:61.37円×10倍=613円
・PER15倍=成長率+10%:61.37円×15倍=920円
・PER20倍=成長率+20%:61.37円×20倍=1,227円
今回の目標株価について、どう感じましたか?あなたの投資の参考になれば嬉しいです。
当ブログでは、日本情報クリエイトだけでなく、そのほかの注目銘柄の目標株価も算出しています。他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。少しでも、投資の参考になれば嬉しいです。
さいごに
今回は、現在の株価が割安にみえる日本情報クリエイトの目標株価を算出し、買い時か判断するために、これからまだ株価は上がるのか、それとも今の株価は適正なのか、はたまた下がるのか確認しました。
目標株価を算出してみて、「現在の株価は妥当かな」と感じました。株価上昇余地はありそうでしたが、上述しましたように、当ブログもリスクが高いと感じました。
いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資にチャレンジしたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
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