【ストップ安】NexTone(ネクストーン)の決算!株価大幅下落の3つ理由を解説

決算分析
スポンサーリンク

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、NexTone(ネクストーン)という銘柄はご存知ですか?

楽曲の著作権の管理と利用促進を推進する企業です。当ブログは、「いつかJASRACと並んで、音楽著作権市場の寡占化ができるのでは?」と注目している銘柄です。

そんなNexToneですが、2/10の取引時間後に決算発表がありました。そして、その翌日に株価はストップ安になるほどの大幅下落してしまいました。一体、なぜこんなにも下落してしまったのでしょうか?

ということで今回は、決算発表翌日に株価がストップ安になってしまったNextoneの決算を分析し、株価大幅下落の3つ理由について解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • NexTone(ネクストーン)の決算分析を知りたい
  • NexTone(ネクストーン)の株価が大幅下落した理由を知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

スポンサーリンク

NexTone(ネクストーン)の前回決算のおさらい

まず、前回の決算内容をおさらいしておきましょう。

  • 売上高は予算未達
  • 営業利益は予算を大きく超過
  • 著作権管理事業は堅調
  • KPIの管理曲数/原盤数ともには好調

上記のことで、決算発表後は株価が好調でした。

詳しいNexTone(ネクストーン)の前四半期の決算分析については、下の記事で解説しています。業績の推移やどういう事象でそんな業績になったのか、株価に影響した内容を知りたい方は、ぜひ読んでください。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

NexTone(ネクストーン)の決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、成長性のある銘柄の一つとしてNexTone(ネクストーン)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2023年3月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)

上の表をもとに、ポイントを絞って説明します。

進捗率

まず、注目したいのは、進捗率です。

業績予想に対して、売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、67%/59%/59%/67%でした。売上高も利益関係は例年より進捗が悪いように感じます。

これは、「通期業績予想に対して未達で終わるのでは?」という懸念が出てきそうです。

四半期売上高

つづいて、注目すべきは、四半期売上高です。

表を見てみると、過去最高の四半期売上高となりました。ただ、今期3Qの四半期売上高は前年比+7%と、少し物足りない気がします。これは前年3Qにキャスティング事業で大型案件があったために、今期3Qの伸びが小さく見えてしまっています。

もう少し詳しくみるために、セグメント別について確認しておきましょう。

セグメント

では、セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「四半期毎業績推移」です。

NexToneは、主な事業は二つあります。

  • 著作権等管理事業(著作権管理業務/DD業務)
  • キャスティング事業

著作権等管理事業が全体売上高のほとんどを占めており、NexToneのメイン事業と言えます。そして、その中でもサービスが分けられ、80〜90%を占めているのが、DD業務です。なので、この収益のメインといえるDD業務に着目します。

DD業務ですが、これまで毎四半期増加していた売上高が、今四半期3Qでは前四半期比で減少してしまいました。

これまでストック型のビジネスで、安定感のある事業だと思われていたNexToneですが、ここでそれが崩れてしまいました。大崩れはしませんが、印象として良くはないでしょう。

成長基盤であるKPIについても確認しておきましょう。

KPI

ここでは、特に著作権管理楽曲数と取扱原盤数を確認しましょう。下図をご覧ください。こちらは、今回の決算説明資料から抜粋しました「セグメント別業績(著作権等管理事業)」です。

著作権管理楽曲数・取扱原盤数も増加傾向であることがわかります。

NexToneの収益は、「楽曲数 × 楽曲当たり徴収額」がとても重要です。管理楽曲数や取扱原盤数が多いほど、収益は大きくなると考えられます。

経営上重視している経営指標として、「管理楽曲数:毎期5万曲以上増加」「取扱原盤数:毎期10万原盤以上増加」が挙げられています。

今期は3Q時点で、

  • 管理楽曲数:+約7.1万曲
  • 取扱原盤数:+約12万曲です。

経営指標を既にクリアしています。これには好感が持てます。成長の基盤はあると感じられます。

最後に、決算発表翌日に株価が大幅下落した理由について解説します。

株価が大幅下落した理由

株価が大幅下落した理由を説明していきます。それは、下記の3点です。

  1. DD業務
  2. 進捗率
  3. 相場

メインセグメントである著作権管理事業、さらにその中でも大半を占めるDD業務が、今四半期売上高が前四半期を下回ったことは印象として悪かったです。

上述しましたように、NexToneはストック性のある収益モデルだと認識しているので、毎四半期売上高が増加することに期待されています。そのため、メインであるDD業務の売上減少はインパクトとして大きいです。

また、進捗率も売上高と利益ともに、計画を下回っていることで、「業績予想の未達懸念」が出てきました。NexToneにはグロース株として期待されています。その成長率も業績予想をもとに、成長性を判断して株を買われています。その、業績予想に届かないようだったら、グロース株としての期待を裏切っているようなものです。

そして、2/13は株式相場、特にグロース株の相場が悪かったです。主要グロース株の決算が悪かったり、米国の利上げ懸念から、グロース株の資金が流れ出てしまっていました

以上のことから、株が手放され、株価が大幅下落してしまったのです。

個人的には、さらに思う点が一つあります。それは「ヒット作をいくつか管理楽曲となっていながらも、意外と業績に現れてこないものだな」と感じました。当ブログとしては、ウタ(Ado)やVaundyなど管理楽曲に入っていたので期待していたのですが、結果はいまいちでした。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・売上高や利益は予算未達
・DD業務が前四半期比で減少
・KPIの管理曲数/原盤数ともには好調

<株価が大幅下落した理由>
・メインであるDD業務売上高が前四半期で減少
・通期業績予想の未達懸念
・グロース株相場が悪化

いかがでしたか、あなたの投資の参考になりましたか?

当ブログでは、以前NexToneの目標株価を算出してみました。こちらの記事で解説しています。どれくらい株価上昇余地があるのか、気になる方は参考にしてみてください。

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、決算発表翌日に株価がストップ安になってしまったNextoneの決算を分析し、株価大幅下落の3つ理由について解説しました。

安定感のある銘柄として注目していましたが、少し崩れてしまいましたね。ただ、競合は少ないので、中長期的に見れば誤差みたいなものかもしれません。それでも期待を裏切ると、こうも簡単に株価は下がってしまうんですね

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

現在、ブログを更新中です!

このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

さらに、こちらのTwitterアカウント「ヒラ / PLAIN MR. 投資ブログ」をフォローすると、ブログ更新状況注目銘柄のその日の値動きの理由が分かります。ぜひ、こちらもチェックしてください。

–>ヒラ / PLAIN MR. 投資ブログ

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

コメント