【売上成長率低下】PKSHA(パークシャ)の決算分析!成長鈍化の理由

決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、PKSHA(パークシャ)という銘柄はご存知ですか?

アルゴリズム(機械学習/深層学習・自然言語処理・画像認識)を用い、様々な業界のクライアントと繋がり、価値の向上を手助けする企業です。2012年に創業し、アルゴリズム領域の先行者というポジションを築いています。

そんなPKSHAですが、11/14の取引時間後に決算発表がありました。見てみると2023年度業績予想が芳しくありません。特に気になったのが、売上高成長率の低下です。これは成長鈍化と感じました。一体、どんな部分でそう感じたのでしょうか?

というわけで今回は、売上成長率が低下したPKSHA(パークシャ)の決算を分析し、成長鈍化の理由を解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • PKSHA(パークシャ)の決算分析を知りたい
  • PKSHA(パークシャ)が成長鈍化と言える理由を知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

PKSHA(パークシャ)の前回決算分析については、以前の記事で解説しています。こちらの記事を読むと、業績などの推移が分かり、今回の記事がより分かりやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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PKSHA(パークシャ)の株価の値動き

まずは、最近のPKSHAの株価の値動きを確認しておきましょう。

下のチャートをご覧ください。こちらは直近1年間のPKSHA(パークシャ)の日足チャートです。

見ての通り、株価は大きく波打っていることが分かります。11月に株価は急騰し、その後チャートはダブルトップを形成したのちに、株価は下落を始め、2月から現在までは1,700〜2,400円のあいだを推移しています。

どういったことが理由で、このような株価の値動きになったのか説明します。

2021年11月〜2022年2月

11月中旬に決算発表と併せて、来期の大幅成長が期待され、株価が急騰しました。

しかし、その後グロース株の相場悪化したため、株価が下がり続けてしまいました。このグロース株相場の悪化の主な理由は下記のとおりです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記の理由で、軒並み株安になってしまいました。もちろんグロース株であるPKSHAも、もれなく株価は下がってしまったのです。

世界的な株安になり、下げに下げましたが、ようやくさすがに下がりすぎたか、買いが出始め、2月・3月に株価は底打ちしました。

2022年2月〜2022年8月

それでもなかなか株価は戻りきりません。これは、また相場が悪化してしまったのです。この理由は、下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・インフレ率の上昇
 ー インフレを抑えるために米国で大幅利上げ
 ー 世界各国でもインフレ抑制のために利上げ
景気後退懸念も浮上
 ー 世界的なエネルギー・食料価格の上昇
 → 一般消費が縮小してきている

それでも少しずつインフレ率や景気後退懸念も緩和されてきて、グロース株に資金が戻り始めてきました。しかし、また株価は大きく下がってしまいます。

これは決算発表が原因です。その株価下落の理由は、前回の決算分析の記事をご覧ください。

2022年9月〜2022年10月

でも、やはりそれでもまた株価は下げ始めて、上がって波打っていました。理由は下記の通りです。

<不安定な相場>
・引き続きインフレ率落ちつかず、それを抑えるための利上げ継続
・利上げによる景気後退懸念
 ーCPIや雇用統計などの経済指標に一喜一憂する相場

そんな中でのPKSHAの決算発表が、11/14の取引時間後にありました。2023年度売上高予想は上述しましたように、成長率が低下してしまいました。これは成長鈍化です。一体、どんな理由で成長鈍化になってしまったんでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しましょう。

PKSHA(パークシャ)の決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもPKSHA(パークシャ)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回では、2022年9月期の通期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)

上の表をもとに、ポイントを絞って解説します。

2023年度業績予想

まず、2023年度業績予想を注目します。

2022年度実績と比べた増減率は、売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、+16/+2/-16/-40%です。利益関係については、積極的な先行投資と持分法適用関連会社の投資損失を取り積むことで営業外損失が大きくなってしまいました。

売上高については、これまで+20%以上はあった成長率が20%を切ってしまいました。グロース株として注目しているだけに、売上高成長率が低下するのは残念です。この詳しい理由は後述します。

四半期ベースの売上高

次に注目するのは、四半期ベースの売上高です。

今四半期は、前四半期から+13%の増加です。1Q〜3Qは、前年比で高い成長率でしたが、この4Qで落ち着いてしまいました。これは前年の4Qにだけ、2社買収による連結業績の成果が出ていたために、4Qだけ前年と比べて増加率が低くなってしまいました。

続いて、セグメント別にも確認しておきましょう。

セグメント別

まず、今期からセグメント区分が変更しました。下図をご覧ください。こちらは前々回の決算説明資料にありました「事業セグメントの変更」です。

下記のように変更になりました。

<セグメント区分変更>
・従来のMobility&MaaS事業+従来のCloud Intelligence事業の研究開発関係
 →AI Research&Solution事業
・従来のCloud Intelligence事業のBEDOREやアシリレラなど
 →AI SaaS事業

では、今四半期のセグメント別の売上・利益も見ていきまず。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「業績補足データ」です。

これまでメインセグメントだった、AI Research & Solution事業がコロナ禍影響による顧客の新規駐車場開設減の影響で、前年比で収益が減少しています。

しかし、その一方で、AI SaaS事業の売上高・利益は大幅上昇しました。これは連結化の影響が大きいです。新規顧客開拓が進み、着実に積み上がっているようです。

セグメント別の累計売上高と売上比率は下記の通りです。

  • AI R&S:6,544百万円(56.8%)
  • AI SaaS:4,972百万円(43.2%)

現段階では、AI R&S事業が半分以上の売上を占めていますが、成長率から見たらAI SaaS事業がそれを超えてくることが推測できます。また、AI SaaS事業に至っては約90%がストック売上です。さらにAI SaaS事業は、EBITDAが50%以上もあり、利益率が高いことも分かります。以上のことより、今後はAI SaaS事業の成長に注目です。

では、成長基盤があるかKPIも確認しておきます。

KPI

さて、今後AI SaaS事業がメインセグメントとなると見込まれますので、それに関するKPIを確認しておきましょう。

顧客基盤

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「AI SaaS事業の顧客数の推移」です。

見て分かるように、2,214社もの企業と取引があり、さらに綺麗に顧客は分散されています。さらに、顧客数も増加傾向にあることが分かります。

このことから、多くの顧客からのサービスに対しての信頼が高いことと、リスクが分散できていることが推測できます。これは好感が持てます。

ARR

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ARRの推移」です。

見ての通り、綺麗に右肩上がりですね。過去最高のARRで、対前年比で+20%と高い成長率で好感が持てます。

以上、KPIを見た限り、AI SaaS事業は、成長基盤があるように感じます。

では最後に、それでも成長鈍化になってしまった理由を解説します。

成長鈍化の理由

成長鈍化になってしまった理由は、おもに下記の2点です。

  • モビリティ事業
  • M&A

では、それぞれについて説明します。

モビリティ事業

以前もありましたが、現在のPKSHA(パークシャ)の主要事業の中にモビリティ事業があり、その顧客がコロナ禍影響により低迷しています。それにつられるような形で、PKSHA(パークシャ)の業績も引き下げられてしまっています。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「モビリティ事業の業績推移」です。

こちらのモビリティ事業はPKSHAの主力事業だったのですが、上の図を見ていただいてわかるように、緩やかに右肩下がりなことがわかります。これはコロナ禍により、顧客の事業の勢いが失われ、モビリティ事業の勢いもなくなってしまったのです。

最近も新型コロナの新規感染者数はまた多くなってきたので、まだコロナ禍が長引くことが予想されます。そうなると、まだ成長率が上がることはないでしょう。

M&A

そして、M&Aについてですが、まず下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高推移」です。

売上高の推移に着目してください。きれいに右肩上がりというよりも段階的に上がっているように感じませんか?

2019年年度にアイテック社を買収し、2020年度に売上高は急増しました。一旦、2021年度は落ち着きながらも、2社買収したことで、2022年度に売上高は急増しました。

つまり、PKSHAという企業は、M&Aにより売上高の規模を大きくしているのです。なので、2023年度も一旦落ち着いてしまうのです。またいつもシナジー効果での成長率上昇を期待するのですが、そこまで高い成長率にはならないようです。

したがって、次のM&Aがあるまでは、今回の決算で出たような成長率になる見込みです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・2023年度業績予想が期待より低い
 ー 売上成長率の低下
・四半期売上高の伸びも落ち着いた
・AI R&Sの低迷
・AI SaaSのKPIは堅調

<成長鈍化の理由>
・モビリティ事業の低迷続く
・PKSHAはこれまでM&Aで売上急増していただけ

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決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、売上成長率が低下したPKSHA(パークシャ)の決算を分析し、成長鈍化の理由を解説しました。

注目しているAI SaaS事業が堅調なので、これでコロナ禍が落ち着けば、AI Research & Solution事業もまた収益を戻し、全体の成長性は増していくのかとも考えていますが、個人的にはもっとシナジー効果を感じながら高成長率を維持してほしいですね。「M&Aで急成長」というのは将来を見越しての投資がしづらいです。コンスタントに成長してくれると投資しやすいのですが。

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