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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
みなさんは、NexTone（ネクストーン）という銘柄はご存知ですか？
楽曲の著作権の管理と利用促進を推進する企業です。当ブログは、「いつかJASRACと並んで、音楽著作権市場の寡占化ができるのでは？」と注目している銘柄です。
そんなNexToneですが、現在相場の影響もあり、大きく株価は下がっています。5/13に決算発表がありました。「少しでも株価上昇になってくれれば」と期待した決算でしたが、これは期待通り株価上昇しそうです。一体、どんな決算内容だったのでしょうか？
今回は、株価上昇が期待できるNextoneの決算発表を分析し、その株価上昇できる理由について解説していきます。
この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・NexToneについての情報を共有したい
・NexToneの今後について知りたい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです！
前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう！
NexTone（ネクストーン）の株価チャート
まず、最近の株価の値動きを確認しておきましょう。
下の株価チャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月のNexTone（ネクストーン）の日足チャートです。
11月下旬から株価が下がり始めました。これは、株式市場、特にグロース株相場が悪化しているためです。この相場悪化の理由は下記の通りです。
＜相場悪化の原因＞
・日本での金融所得課税増税が話題に
ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのテーパリング早期化
ー 利上げ早期化
ー 米国長期金利上昇
→ 株式のリターンに対して相対的評価低下
・ウクライナの地政学的リスク
ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発
ー ロシアからのエネルギー供給減予測
→ 世界エネルギー価格高騰
→ コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ
上記の理由で、軒並み株安になってしまっています。もちろんグロース株であるNexTone（ネクストーン）も、もれなく株価は下がり続けています。
2月に割安感からか株価は底をつき、ようやく上がり始めてきたところでの今回の決算発表でした。少しでも株価底上げになることを期待していましたが、期待通り株価は上がりそうです。
では、今回の決算内容を確認しましょう。
決算内容
決算のみどころ
当ブログでは、成長性のある銘柄の一つとしてNexTone（ネクストーン）をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。
項目としては、
・損益（売上や利益）
・投資（事業拡大）
・ニュース（事業拡大、新規事業について）
について着目していきます。
もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。
業績
直近では、2022年3月期の通期決算が発表されました。
短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比（％）
・各累計計画対比進捗率（％）
を算出しています。
上の表をもとに、ポイントを絞って説明します。
実績進捗率
まず、注目したいのは、進捗率です。
2022年度実績は業績予想に対して、売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、94%/97%/98%/105でした。収益未達です。
この理由は、コロナ感染拡大により、録音権徴収額が影響を受けたことやキャスティング事業においてライブビューイング等のイベント開催の延期・縮小により減収となったことが原因のようです。
2023年度業績予想
つぎに注目したいのは、2023年度業績予想です。
2022年度実績に対して、売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、+28/+26/+25/+12%とこれまでよりは低いものの、一般的には高水準の成長率です。この業績予想の前提は、下記の通りです。
“コロナ感染拡大の影響が続くものの、緩やかな回復基調と仮定したものです。これにより、著作権等管理事業においてはCD/映像ソフトのリリースが徐々に回復し、音楽・動画配信市場は引き続きの伸長を想定しているようです。キャスティング事業においては感染状況に応じたイベント開催制限等の影響を受ける可能性があるものの、With/Afterコロナにおいてライブビューイング等のイベントが活性化することを想定した結果のようです。”（参考：決算短信より）
つまり、回復基調でなければ悪化するし、早いペースで回復するなら改善すると推測できます。感染拡大するかどうかで変わってきそうです。
対前年比
つづいて、注目すべきは、対前年比です。
見てみると、今回の4Qは前期に対して売上：+20%、利益関係：+60%以上と高い成長率です。これは好感が持てますね。
もう少し詳しくみるために、セグメント別について確認しておきましょう。
セグメント
では、セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。
下の表をご覧ください。
・主な事業内容
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比（％）
・セグメント比率（％）
上記のことを載せています。
下図も併せてご覧ください。
四半期ベースで見ると、著作権管理事業は+27%の売上成長でしたが、利益率が少し悪くなりました。これはDD業務の割合が大きくなってきたからのようです。ただ、過去最高の四半期収益で好感が持てますね。
キャスティング事業は、前期よりも低くなってしまっています。これは上述しましたように、コロナ感染拡大の影響を受けているかですね。
成長基盤であるKPIについても確認しておきましょう。
KPI
ここでは、特に著作権管理楽曲数と取扱原盤数を確認しましょう。下図をご覧ください。こちらは、今回の決算説明資料から抜粋しました「事業規模の推移」です。
著作権管理楽曲数・取扱原盤数も増加傾向であることがわかります。
NexToneの収益は、「楽曲数 × 楽曲当たり徴収額」がとても重要です。管理楽曲数や取扱原盤数が多いほど、収益は大きくなります。
経営上重視している経営指標として、「管理楽曲数：毎期5万曲以上増加」「取扱原盤数：毎期10万原盤以上増加」が挙げられています。今期は、管理楽曲数：+6万曲/取扱原盤数：+12万曲です。経営指標をクリアしています。そのため、今回のKPIは好感が持てます。成長の基盤はあると感じられます。
最後に、株価が上昇する3つの理由について解説します。
株価が上昇する3つの理由
株価が上昇する3つの理由を説明していきます。
＜株価が上昇する3つの理由＞
・コロナ禍でも高い成長率
・堅調なKPI
・中期業績計画
それぞれについて説明します。
コロナ禍でも高い成長率
コロナ禍では、キャスティング事業に影響が出て、収益が下がると予測されていました。しかし、それを補填するかのようにDD業務が伸長しました。成長率+20%以上をキープしています。これには好感が持てます。
アフターコロナでは、さらに高い成長率を期待してしまいます。
堅調なKPI
上述しましたように、NexTone（ネクストーン）の事業で重要な指標となるのは「管理楽曲数と取扱原盤数」です。これが堅調な増加を見せており、成長基盤を感じられます。
音楽著作物の利用時期と当社著作権管理業務の売上計上時期にはおおよそ１～２四半期のタイムラグがあることを見ても、最近、社会活動が活溌になってきたことから、収益増加が見込めそうです。
中期業績計画
今回の決算発表と併せて、中期業績計画が公表されました。下図をご覧ください。
こちらの図を見ると、中期目線では「2025年度に売上高：15,080百万円、営業利益：2,020百万円」さらには「プライム市場上場」が目標として掲げられています。このことから、株価上昇に期待が高まりました。
当ブログでも、こちらをもとに目標株価を算出してみました。こちらの記事で解説しています。どれくらい株価上昇余地があるのか、気になる方は参考にしてみてください。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
＜決算内容＞
・業績予想未達
・2023年度予想は高い成長率
・DD業務が伸長
・KPIの管理曲数/原盤数ともには堅調
＜株価が上昇する3つの理由＞
・コロナ禍でも高い成長率
ー アフターコロナでさらに高い成長率に期待
・堅調なKPI
ー 成長基盤
・中期業績計画
ー プライム市場上場に期待
ー 株価上昇に期待
みなさんは、どうお考えですか？
さいごに
今回は、株価上昇が期待できるNextoneの決算発表を分析し、その株価上昇できる理由について解説しました。
中期業績計画が出て、今後がさらに楽しみになりましたね。堅調な成長にも好感が持てます。長期的に見守っていきたい銘柄の一つです。
いかがでしたか？参考になりましたか？
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか？
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです！
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください！
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
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「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです！
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