【株価下落】ミンカブの決算分析!株価が下がり続ける理由を解説

決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、ミンカブという銘柄はご存知ですか?

投資家の多くが利用している資産形成情報メディア「MINKABU」を運営している企業です。投資家のあいだでは知らない人はいないくらい、有名なメディアです。そのため、投資家たちからの注目が高い銘柄の一つです。

しかし、11/11の決算発表後から株価が下がり続けています。相場が悪いことも一因としてあるでしょうが、決算になにか問題があったのでしょうか?ちょっと心配になってしまいますよね。

今回は、株価下落中のミンカブの決算発表を分析し、株価が下がり続けている理由を明確にしていきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・ミンカブについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下のチャートをご覧ください。直近6ヶ月のミンカブの日足チャートです。

見ての通り、株価は大きく波打ちながらも、値動きの上値をどんどん抑えられて、下落傾向にあることが分かります。

11/11に決算発表があり、その翌日には株価が大幅ではないもの上がりはしました。しかし、その後11/17ごろから相場が悪化し、ミンカブの株価も釣られて下がっています。この相場悪化の理由は、米国でのインフレと早期利上げ懸念から相場が崩れ始め、最近では新型コロナの新しい変異株出現により、さらに相場が悪化してしまいました。

ミンカブは相場にあわせて、株価を下げることとなり、底堅いと思われていた3,000円も割り込んでしまいました。現在の株価は2,850円、約一年前と同水準まで下げてしまいました。

「この下げは相場だけのせいなのか、何か決算に問題でもあったのか?」と、ここまで下がると不安になってしまいます。そこで、今回はミンカブの決算を分析し、株価下落の理由を明らかにしていきます。

では、今回の決算はどうだったのか確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、小型成長株の対象としてミンカブをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、ブログでは重視するところを取り上げていきます。

損益

直近では、2022年3月期の第2四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

こちらの表をもとに、ポイントを絞って解説します。

進捗率

まず注目していただきたいのは、進捗率です。

売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、45.8%/30.4%/29.4%/21.3%です。売上高は業績予想を上回った前期より順調なペースです。しかし、利益関係は30%以下と、2Q時点は低い水準に見えます。

しかし、これには理由があります。ミンカブは今期上半期に人材や開発、宣伝広告などに先行投資したことと、グループ各社の本統合や移転に関わる費用を計上したためです。

ミンカブとしては、「下期偏重計画も上期は順調に進捗」と表現しており、ここから巻き返せることに期待ができます。

四半期ベースの収益

次に注目していただきたいのは、四半期ベースでの収益です。

売上高は前期比+37.9%と大きく増加しています。営業利益・経常利益も+30%前後の増加、純利益は+68.8%増加です。利益関係は先行投資をしているために、判断しづらいですが、トップラインとなる売上高が大幅増加していることは好感が持てます。

では、セグメント別についても、見ておきましょう。

セグメント

セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。下の表をご覧ください。

・セグメント別の四半期売上、累計売上、四半期利益、累計利益
・累計対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

メディア事業

メディア事業では、売上高が前期比+58%と大きく増加しました。これは広告収益が好調に推移したことと、広告運用がうまくいったために売上拡大に寄与したようです。また、「米国版」と「Kabutan Premium」の2サービスの課金収益も増加しました。8/28のリリーズ開始した「アセプラ」は9月分のみの計上になっています。

下図もあわせて、ご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「meida traffic」です。

メディアサイトへの月間平均ユニークユーザー数と訪問ユーザー数は、前年よりも上回っているものの、前四半期と比べると下がってしまっています。これは広告宣伝を1Qよりも削ったということでしょうか。詳しくは書かれてませんが、減少というのは心配になりますね。

年度別では綺麗に右肩上がりではあります。この四半期ベースで見た時の数値で、成長鈍化と判断していいかは難しいところです。

ソリューション事業

ソリューション事業では、売上高が前期比+25%増加しました。これは新規導入案件の初期・売上獲得も発生もありつつ、サービス継続によるストック収入もあるためです。着実に成長しているのがわかります。ただ、四半期ごとに前期比の増加率が低くなっていることが気になります。

下図もあわせて、ご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「activities-solution」です。

ソリューション事業のストック収入のARPUが、増加傾向にあることが分かります。前年比で+22%です。サブスクモデルで重要なARPUが伸びていることは好感が持てます。ただ、2021年度上期→下期と2021年度下期→2022年度上期の半期ごとの増加率を比べると、後者の方が低いことから、やはり成長鈍化に感じてしまいますね。

では、最後に株価下落の理由を解説します。

株価下落の理由

今回の下落の一番の要因は、上述しましたように相場悪化のためです。ただ、今回決算を分析して、それだけではないと感じました。

今回の相場悪化で多くの銘柄が、株価を下げていることは事実です。しかし、人気銘柄や好決算だった銘柄は、この相場悪化の期間中に何度か反発しています。ですが、ミンカブは特に反発するような動きがなく、下がり続けています。

これは、今回の決算でやはり成長鈍化懸念が感じられたからでしょう。決算自体は特に、悪くない内容だったはずです。だから決算発表翌日は株価を上げました。しかし、相場悪化となれば、投資家はネガティブになるために、少しでも懸念事項があればリスクオフのために、株を売ります。つまり、ホールドしておく自信が持てなかったということです。

したがって、今回の決算の内容としても投資家に絶対的な自信を持たせるほどのインパクトはなかったことからも、株価は下げているとも言えます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
売上の伸びは堅調
・メディア事業は前年比で大きく増加
 ー しかし、トラフィックが前四半期比で減少
・ソリューション事業は、安定して成長しているが成長鈍化懸念

<株価下落の理由>
1)相場悪化が大前提
2)成長懸念から相場悪化の時に、投資家がホールドする自信が持てなかった

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価下落中のミンカブの決算発表を分析し、株価が下がり続けている理由を明確にしました。

当ブログとしては、注目している銘柄だけに決算を楽しみにしていました。しかし、現在の株価下落は納得です。相場が良くなれば、ある程度は戻ってくるかもしれませんが、それには時間がかかるかもしれませんね。最近ニュースも以前のように頻繁にないためか、1日あたりの出来高も減ってしまっています。市場からの注目度も低くなっているように感じます。ここらで一度、M&Aや資本提携などのニュースが出てきて欲しいものです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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