【目標株価】株価低迷中のBASE、これから株価は上がるのかを解説

【目標株価】株価低迷中のBASE、これから株価は上がるのかを解説目標株価
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2022.03.27更新

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、BASE(ベース)という銘柄はご存知ですか?

BASE(ベース)は、個人や中小・中堅企業を中心とした顧客に対し、ネットショップ作成支援をしてくれる会社です。こちらの銘柄はコロナショックの安値から、半年でテンバガー以上、20倍の株価を達成した銘柄です。まさにコロナ銘柄として代表的な銘柄の一つと言えます。EC市場が活発になる一因にもなる誰もが簡単にネットショップを作成できるサービスを提供しています。

そんなBASE(ベース)ですが、コロナ特需がなくなり、さらに株式相場の悪化により、株価は大幅下落中。一昨年の上場来高値から、現在の株価は1/6以下にまで下がってしまいました。

ここで気になるのは、これから株価は上がるのでしょうか?もうここが適正価格になってしまっているから、株価は上がらないのでしょうか?まだ値上がり余地が大きいなら、今のうちに買っておくのはアリかもしれません。

そこで今回は、株価低迷中のBASE(ベース)の目標株価を算出し、今の株価は適正なのか、それともまだ株価は上がるのか、はたまた下がるのか確認していきます。

この記事は、
・BASE(ベース)の目標株価を知りたい
BASE(ベース)についての情報を共有したい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下の株価チャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月のBASE(ベース)の日足チャートです。

直近6ヶ月のBASE(ベース)の日足チャート

見ての通り、株価は直近6ヶ月もの間、ずっと下降トレンドになっていることがわかります。下げに下げ続け、株価は一昨年の上場来高値からすでに1/6以下の水準になってしまいました。最近はようやく、横ばいになってきました。ここが底値かもしれませんね。

ここで気になるのは、「これから株価は上がるのか」「もう適正価格なのか、もう上がらないのか」ですよね。今後の中長期的にどれくらい株価が上がるかが分かれば、投資判断しやすくなります。そのために、目標株価を算出してみます。

その目標株価に対して、現在の株価が低くければ割安だから買いますし、逆に現在の株価が高いようなら割高だから買いを見送ります。これで、すごい高い目標株価が算出できたら、今は絶好の買い場かもしれません

では、目標株価を算出していきましょう。

目標株価の算出方法

その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。

1)将来の利益を算出
2)将来のEPSを算出
3)将来PER:15倍/20倍/40倍の目標株価を算出

では、詳しく説明します。

まず、BASE(ベース)が公表している決算資料から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益を割り出します。その後、現在の株式数で割り将来のEPSを算出します。そして、PER:15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。このPER数値の基準は下記のような当ブログの体感数値になります。

<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。

では、算出していきます。

BASE(ベース)の目標株価

目標株価算出の基準設定

まず、どこを基準とするか決めます。下図をご覧ください。こちらは直近の決算説明資料で公表された「BASE事業のGMV」に関する資料です。

BASE(ベース)の中期目標GMV

まず、上図をみるとBASE(ベース)は、2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円を目標に掲げています。そのために、24年度までは年平均+40%以上の売上成長率をイメージしています。

上記をもとに、この「2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円」を基準として、目標株価を算出していきます。BASEには、他の事業もありますが、売上の80%以上はこのBASE事業によるものです。そのため、このBASE事業で「ここまでは利益は出せる」という目安から、目標株価を算出していきます。

将来の利益を算出

では、上述しました2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円のときの純利益を出していきましょう。

そのために、まず売上高から算出します。下図をご覧ください。こちらは、2021年度通期決算説明資料から引用しました「BASE事業のテイクレート」に関しての資料です。

BASE(ベース)の中期目標テイクレート

上図から、BASEとしては、2024年度のときのテイクレートは5.9%とイメージしています。これをGMVに掛けることでざっくりとした売上高が計算できます。

<2024年度の売上高>
2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円
→BASE事業の売上高:177億円
(テイクレート:5.9%想定)

では、次に営業利益を求めます。

そのために、売上総利益率の確認からします。2021年度のBASE事業の売上総利益率は64.3%でした。これを踏まえた上で、下の表をご覧ください。こちらは当ブログがまとめた注目銘柄の実績売上総利益率順に並べたものです。

この時の売上総利益率64%付近の銘柄の営業利益率を見てみると、22〜25%程度あることがわかります。これを参考に、BASE事業が利益創出できるポテンシャルは営業利益率:20%はあると見込んでみます。

ちなみにこの表は他にも、時価総額順に並べたものや売上成長率順に並べたものもあります。詳しくは下の記事で、解説していますので、気になる方はそちらの記事もご覧ください。

話が少しそれましたが、2024年度のBASE事業の営業利益は、

<2024年度の売上高>
2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円
→BASE事業の売上高:177億円
→BASE事業の営業利益:35.4億円(営業利益率:20%想定)

そして、純利益は当ブログの経験として、営業利益の60〜65%の企業が多いです。(参考として、マクアケは65%、ライトアップも65%でした。)ここでは、65%を採用しておきます。

2025年度の純利益>
2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円
→BASE事業の売上高:177億円
→BASE事業の営業利益:35.4億円
→BASE事業の純利益:23.01億円(営業利益に対して65%想定)

では、次に将来のEPSを算出します。

将来のEPSを算出

では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。

BASE(ベース)の発行済み株式数

見ていただいて分かるように、発行済み株式数:111,500,749株です。これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、23.01億円÷111,500,749株=EPS:20.63円になります。

では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。

PERごとの目標株価を算出

ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。

<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値

この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。

では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は15倍/20倍/40倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。

<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:20.63円×15倍=309円
・PER20倍:20.63円×20倍=412円
・PER40倍:20.63円×40倍=825円

現在のBASE(ベース)の株価:445円です。上記のことから、2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円達成時」に成長率+20%以上を維持できる力があるなら、株価+380円程度の上昇余地はありそうです。

また、これはBASE事業単体で見た数値なので、他の事業でも利益が創出+成長できるようであれば、さらに目標株価も上がることでしょう。PAY事業も最近伸びてきているので期待が持てますね。

下の留意事項もお読みください。

留意事項

ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。

さらに、今後BASE(ベース)の株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。今後、株式数の推移には注目しておきましょう。

また、現在相場は悪化していますし、米国では利上げペースが早まりました。そのため、グロース株に対しての期待リターンも高まっています。そのため、今回算出のために用いたPERは適正でなくなってきているかもしれません

今後の株式市場の値動きなどを観察して、値動き・相場が落ち着いてきたときに、また改めて妥当・割安なPERを見定めて、目標株価を算出し直そうと考えています。

上述しましたように、今回算出しました目標株価はメインセグメントであるBASE事業単体で見た時の数値です。他の事業を踏まえた全体としては算出できていません。他のセグメントの情報を集まれば、この目標株価を更新するつもりです。

今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

2024年度にBASE事業のGMV:3,000億円
→BASE事業の売上高:177億円
→BASE事業の営業利益:35.4億円
→BASE事業の純利益:23.01億円
EPS:20.63円

<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:20.63円×15倍=309円
・PER20倍:20.63円×20倍=412円
・PER40倍:20.63円×40倍=825円

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価低迷中のBASE(ベース)の目標株価を算出し、今の株価は適正なのか、それともまだ株価は上がるのか、はたまた下がるのか確認しました。

目標株価を算出してみて、「株価上昇余地はありそう」と感じました。ただ、株価が現在の価格帯で底うっているのも納得できました。この中期成長イメージのように成長できれば、株価上昇はあり得るでしょう。しかし、最近のBASEの決算を見ていると、少し不安になってしまいます。それが、今の株価に反映されているのでしょう。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の目標株価を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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