【祝 黒字化】ヤプリの決算分析!好決算のポイント3点を解説

決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

あなたは、ヤプリという銘柄はご存知ですか?

ヤプリはアプリ開発・運用・分析をノーコードで提供するアプリプラットフォームを運営する会社です。ノーコードアプリ業界としては、世界初の上場となった銘柄です。

そんなヤプリですが、5/12の取引時間後に決算発表がありました。決算を見てみると、これは珍しく好決算ですね。黒字化したということもそうですが、他にも良いポイントがいくつかありました。今後の成長にも期待してしまいます。

ということで今回は、好決算だったヤプリの決算を分析し、好決算のポイント3点を解説していきます。

この記事は、下記のような人におすすめです。

  • ヤプリの決算分析を知りたい
  • ヤプリの好決算のポイントを知りたい
  • サラリーマン投資家で時間がないから、要点だけ知りたい

では、早速行ってみましょう!

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ヤプリの前回決算のおさらい

まず、前回の決算についておさらいしておきましょう。

  • 売上高が未達でフィニッシュ
  • 月額利用料は堅調に増加
  • 契約アプリ数の伸びは鈍化
  • 解約率が少し悪化
  • 成長鈍化

上記のことから、決算発表翌日に株価が下がってしまいました。

詳しいヤプリの前四半期の決算分析については、下の記事で解説しています。業績の推移やどういう事象でそんな業績になったのか、株価に影響した内容を知りたい方は、ぜひ読んでください。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

ヤプリの決算分析

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもヤプリをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。

そのため、下記の項目に着目します。

  • 業績(売上や利益)
  • 投資(事業拡大)
  • ニュース(事業拡大、新規事業について)

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では時間がないサラリーマン投資家のために、重視するところを取り上げていきます。

業績推移

今回は、2023年12月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに下記の項目を算出しています。

  • 売上、営業利益、経常利益、純利益
  • 各対前年比(%)
  • 各累計計画対比進捗率(%)

上の表をもとに、ポイントを絞って解説していきます。※売上高はレンジ予想でしたが、上の表では中間値を記載しています。

進捗率

まず、注目していただきたいのが、進捗率です。

売上高の進捗率は、下限に対して24.6%、上限に対して23.3%です。売上高は順調と言えます。

利益に関してはとうとう黒字化しました。さらに、1Q時点で通期業績予想も超過しています。これは好感が持てます。

四半期ごとの売上高

次に、注目したいのが、四半期ごとの売上高です。

今四半期は過去最高四半期売上高を更新しました。対前期比で+21%と、売上高成長率もなかなかのものです。

成長の基盤があるか、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

3つの指標

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「平均月額利用料」「契約アプリ数」「解約率」です。

ヤプリの売上構成としては、下記のように2つに分けられます。

<売上構成>
・契約アプリ数に平均月額単価を積算した月額利用料(MRR)(=ストック)
・新規獲得アプリ件数に平均初期制作単価を積算した初期制作収入(=フロー)
 ー リカーリング売上(=ストック型売上)が全体の80%弱

平均月額利用料が成長していれば、月額利用料(MRR)もどんどん上がっていくと予想できます。さらに月額利用料(MRR)に大きく関わってくるのは、ストック収入のための契約アプリ数です。「月額利用料(MRR)=平均月額料 × 契約アプリ数」と言う計算式で月額利用料が計算できます。そして、その契約アプリ数を維持しているかを見るのが、解約率です。

見て分かるように、契約アプリ数・月額利用料ともに増加しています。ただ、契約アプリ数の伸びは鈍化しています。その分、CRMとのクロスセルやオプション機能などがうまくいき、月額利用料の伸びは上昇しました。これには好感が持てます。

そして、解約率は少し低下しました。前四半期では少し上昇していたので、今回の結果を見て安心しました。

上記のKPIを見て、下記のようなことが考えられます。

契約アプリ数が伸びていないことと解約率が悪化していないことから、新規契約数が単純に減っているのだと推測できます。だから、新規契約による導入支援(初期費用)が少ないために、四半期売上高の成長率が低下につながっているのでしょう。

ARRへの影響

実際、この3項目がARR(=年間ストック収益)に、どのような影響があったか確認します。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「ARR四半期推移」です。

見てみると、見事に右肩上がりです。しかし、ARRは以前までは前年同期比+30%超えだったのに、今四半期は前期比+20.9%と成長率が下がってしまいました。これには少し残念です。

さいごに、ヤプリの好決算のポイント3つを解説します。

ヤプリの好決算のポイント3つ

今回の決算が、好決算だと感じたポイントは下記の3点です。

  • 黒字化
  • 利益と売上高の成長を両立
  • 解約率の低下

それぞれについて説明します。

ポイント①:黒字化

まず、今四半期は上場後初の黒字化を達成しました。前四半期決算で「今期は利益と売上高の成長させるバランス型」と戦略を掲げていた通り、とうとう利益が出ました。コストコントロールをすることで、利益が出ることを証明したのです。

ポイント②:両立

また、「バランス型」と示していたように、黒字化になっただけでなく、SaaS企業で重要な指標であるARRが前年同期比+20%と、高い成長率を維持しています。まさにバランス型を体現しました。

ポイント③:解約率

さらに解約率も少し低下しました。ここ最近は上昇傾向にあったので、少し心配していました。それが今回で、低下したので安心しました。解約率が低いということは、サービスの需要が高く、品質の良いと言えます。そのため、これも好決算といえるポイントでしょう。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
・上場後初の黒字化
・売上高の進捗率は順調
・平均月額利用料は堅調に増加
・契約アプリ数の伸びは鈍化
・解約率が改善

<好決算のポイント3つ>
・黒字化
・利益と売上高の成長を両立
・解約率の改善

いかがでしたか、あなたの投資の参考になりましたか?

決算発表が本格化してきており、サラリーマン投資家は時間がなく、なかなか全部は見きれません。当ブログも同じサラリーマン投資家なので、そう感じています。そんな時間がないサラリーマン投資家のために、注目銘柄の決算発表をまとめたページを作りました。いろんなサイトへ行かずとも、注目銘柄の決算分析が見れます。特に、当ブログと同じ投資法をしている人なら、「この銘柄、自分も注目してる」と共感できるはずです。

他の銘柄の最新決算分析は、下の記事でまとめています。ぜひ一度ご覧ください。

さいごに

今回は、好決算だったヤプリの決算を分析し、好決算のポイント3点を解説しました。

前回が良い決算とは言えなかったので心配していた決算でしたが、今回は良い決算でしたね。中期的に見て、利益成長率がどれくらいになるか楽しみです。

事業でいうと、今後はCRMに期待ですね。「Yappliに並ぶ第二の柱」となれるでしょうか?そろそろCRMの業績寄与の内訳が知りたいものです。

いかがでしたか?参考になりましたか?それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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