【株価大幅上げ】サンアスタリスクの決算分析!株価上昇の理由を解説

決算分析
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どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、サンアスタリスクという銘柄はご存知ですか?

新規事業・DXの開発支援とIT人材の育成・紹介をしている企業です。今の時代に需要が高いDXと、今後需要が高まるIT人材という事業をしています。それもあり、高い成長率を維持しているわけです。

そんなサンアスタリスクですが、2/9の取引時間後に決算発表後があり、その翌日には株価が窓を開けて大きく上昇しました。どんな理由で上げたのでしょうか?また、どんな決算内容だったのでしょうか?

ということで今回は、決算発表翌日に株価が大幅上昇したサンアスタリスクの決算をを分析しつつ、株価上昇の理由を解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
サンアスタリスクについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

サンアスタリスクの前回の決算内容については以前の記事で解説しました。こちらを読むと、業績の推移が分かり、今回の記事がより分かりやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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株価チャートを確認

下のチャートをご覧ください。こちらは、直近6ヶ月のサンアスタリスクの日足チャートです。

11月中旬に前回の決算発表があり、その翌日に株価は上がり、株価は久しぶりに3,000円を超えました。

しかし、その後は株式相場悪化のために、下げ続けています。立て続けに株式市場には悪い材料が出てきました。主な理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるサンアスタリスクも、もれなく株価は下がり続け、株価は高値から1/2程度にまで下がってしまいました。

そんな中での2/9の決算発表でした。「株価の少しでも底上げになれば」と期待していましたが、株価はその期待を上回り大幅上昇。一体、どんな決算だったのでしょうか?

では、今回の決算内容を確認しておきましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもサンアスタリスクをみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

直近では、2021年12月期の通期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

この表をもとに、ポイントを絞って解説していきます。

業績予想

まず、注目すべきは2022年度業績予想です。

売上高/営業利益/経常利益/純利益の順に、+42/+21/+16/+15%です。売上高の伸びがとても高いことがわります。グロース株としては、やはり売上高の成長率を一番重要視していますので、これは好感が持てます。

ただ、この伸びは、2022年度に通期分Trys社連結の売上高が乗っかるので、その影響が大きいです。サンアスタリスクのオーガニックグロースではないことに注意します。

営業利益率は、約15%とまずまずですね。

前年対比

続いて注目したいのが、前年対比です。

4Qの四半期ベースの売上高を見ると、過去最高の四半期売上高です。前年比で、なんと+65%と、大幅な増加です。

これはTrys社が連結されたことが大きな要因です。

売上構成

最後に注目したいのが、売上構成です。こちらに関しては下図をご覧ください。決算説明資料にありました「売上高(四半期推移)」の資料です。

60〜70%程度がストック売上だと言うことが分かります。ストック売上高も増加しているのは好感が持てます。このストック売上高が増えれば、地盤が強くなるので、成長戦略も立てやすくなり会社経営もうまく回ることになるでしょうし、投資家からの評価も高まります。

今後の成長性を計るために、KPIについても確認しておきましょう。

KPI

サンアスタリスクでは、
・ストック型顧客数
・月額平均顧客単価(ARPU)

上記2点をKPIとしています。

<なぜ、この2項目がKPI(重要指標)なのか?>
サンアスタリスクは上述しましたように、収益の60〜70%程度がストック型です。ストック型収益は「顧客数 × ARPU」でほぼ算出することができます。つまり、この2項目の増加が、サンアスタリスクの収益成長に直結すると言っても過言ではありません。

下図をご覧ください。こちらは今回の決算説明資料にありました「重要KPIの推移(年度/四半期)」です。

まず、年度別の推移を見てみると、顧客数もARPUも増加していることが分かります。これは好感が持てますね。

次に、四半期別の推移も見てみると、顧客数もARPUも増加していることが分かります。エンタープライズの顧客数が増えていないのが惜しいですが、それでも堅調に推移しているのがわかるので、好感が持てますね。

他にもスタートアップスタジオの事業内容や成長戦略など、気になる部分はたくさんありましたので、ぜひ決算資料を読んでみてください。

では、最後に株価が上がった理由についても説明しておきます。

株価が上がった理由

株価が上がった理由は、やはり2022年度業績予想でしょう。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「売上高予想」についての資料です。

上述しましたように、全体売上は+42%と高い成長率です。しかし、これはTrys社連結による数値です。

「じゃあ、これを除いた時の数値が低かったら、サンアスタリスク単体(=メイン事業)は成長鈍化か?」と感じる方もいるはずです。

では、実際にどれくらいになるかというと、このTry社を除いた時の前年度比の売上成長率は、+27.5%です。十分高い水準ですね。安心しました。

このことから、投資家は「サンアスタリスク単体(=メイン事業)の成長性はまだある」と判断して、株が買われ、株価が上がったのです。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
2022年度の高い売上成長予想
 ー Trysの業績寄与も影響
KPIも堅調
 ー ストック売上増加傾向

<株価が上がった理由>
・高い売上成長率
 ー Try社を除いても高い売上成長

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、決算発表翌日に株価が急上昇したサンアスタリスクの決算をを分析しつつ、株価上昇の理由を解説しました。

連結抜きでも十分高い成長率で好感が持てる決算でしたね。ただ、まだ今は相場が悪いので、投資のタイミングではないでしょう。買いで入るなら、「株価チャート」のところで説明しました金利上昇やウクライナの地政学的リスクが、解消されたのを見てからが適切です。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

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