【株価上昇】BlueMeme(ブルーミーム)の決算!理由を解説

【株価上昇】BlueMeme(ブルーミーム)の決算!理由を解説決算分析
スポンサーリンク

どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。

みなさんは、BlueMeme(ブルーミーム)という銘柄はご存知ですか?

ローコード技術とアジャイル手法を中心としたDX事業をしている会社です。今後予測されている「IT人材不足」に対して有効な事業をしています。
そんなBlueMemeは2021年6月にIPO(新規上場)しました。まだ上場して間もないですが、当ブログとしては、事業内容から注目しています。

今、相場の悪化により株価は大きく下がっています。そんな中、2/10に決算発表があり、「株価の底上げになってほしい」と期待していましたが、その結果はまさにそうなりそうです。一体、どんな決算だったのでしょうか?

ということで今回は、株価が上昇するBlueMeme(ブルーミーム)の決算発表を分析しつつ、その株価が上がる理由を確認していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
BlueMeme(ブルーミーム)についての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

スポンサーリンク

現在の株価チャートを確認

下のチャートをご覧ください。直近6ヶ月のBlueMeme(ブルーミーム)の日足チャートです。

直近6ヶ月のBlueMeme(ブルーミーム)の日足チャート

株価は見ての通り、11月くらいまでは1,800円くらいを下値に耐えながら波打っていました。11月中旬には、株価は大きく上げましたが、すぐに株価は下がり始めてしまいました。そして、それからずっと株価は下がり続けています。

この下落の原因は、株式相場の悪化のためです。立て続けに株式市場には悪い材料が出てきました。主な理由は下記の通りです。

<相場悪化の原因>
・日本での金融所得課税増税が話題に
 ー 株式投資離れ、今のうちに手仕舞いする投資家の増加
・米国でのインフレ加速、テーパリング早期化
 ー 利上げ早期化
 ー 米国長期金利上昇
 → 株式のリターンに対して相対的評価低下
ウクライナの地政学的リスク
 ー ロシアからヨーロッパへの原油・天然ガスの経由地であるウクライナで、戦争勃発か?
 ー ロシアからのエネルギー供給減予測
 → 世界エネルギー価格高騰
 → コロナ感染拡大と併せて、世界経済にダブルパンチ

上記のことから、特にグロース株相場が悪化しています。軒並み株安になっており、もちろんグロース株であるBlueMeme(ブルーミーム)も、もれなく株価は下がり続けています。

そんな中での決算発表でした。「少しでも株価底上げになれば」と期待していましたが、見事に株価は上がりそうです。どんな決算だったのでしょうか?

では、決算内容を確認しましょう。

成長性:決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、今後成長が期待できる銘柄の一つとしてもBlueMeme(ブルーミーム)をみています。したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

業績

直近では、2022年3月期の第3四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。下の表をご覧ください。

四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

BlueMeme(ブルーミーム)の四半期業績推移

こちらの表をもとに、ポイントを絞って解説します。

業績予想の修正

最初に説明しておくことがあります。それは今回の決算発表と併せて、業績予想の上方修正がされました。

下図をご覧ください。「通期業績予想の修正」に関する資料です。

BlueMeme(ブルーミーム)の通期業績予想の修正

売上高は変わらずですが、利益が大きく伸びました。修正前と比べて、増加率は+40%超えです。前期実績と比べると、+70%以上の増加です。

この理由としては、受託開発サービス及び技術者向けトレーニングを提供する「プロフェッショナルサービス」において国内企業のDXへの取り組みが活発となり、要員単価ならびに顧客毎受注額が大幅に向上したためです。

上の表では、この数値を入れています。

四半期ベースでの売上高

まず、四半期ベースの売上高に注目します。

見てみると、前年対比で+8%と低い成長率に見えますね。「これでも成長性がないから投資できないな」と感じる方もいると思いますが、少し待ってください。下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「会計方針変更による影響」についての資料です。

BlueMeme(ブルーミーム)、会計方針の変更

今期から、サービスの一つである「ソフトウェアライセンス販売」の収益について、基準を変更したのです。

従来基準:「ライセンス売上高+ライセンス原価」を売上高として計上
 ↓
新基準 :「ライセンス利益のみ」を売上高として計上

そのために、売上高のボリュームが減少してしまったために、成長率が低く見えるのです。

また「ソフトウェアライセンス販売」はストック型の収益モデルですが、

従来基準:契約期間中の月次で計上
 ↓
新基準 :契約開始月に一括計上

となりました。このことから、前年比との比較はあまり意味がありません。

また、月額手数料のような形ではないので、四半期ごとに収益が増えていくような見え方はしないでしょう。したがって、ストック型収益モデルの銘柄分析にやりがちな、「前四半期比」ではなく、BlueMeme(ブルーミーム)では「対前年比」で比較したほうが良さそうです。

ちなみに、従来基準で見ると下図のようになります。こちらも同じく決算説明資料から抜粋しました。

BlueMeme(ブルーミーム)、従来基準の四半期別業績推移

従来基準でみると、売上高は前年3Q比+43.9%です。3Qまでの累計で比較すると、前年比+29.0%で高い成長率であることが分かります。図にある営業利益もみても前年よりも増加していることがわかります。高い成長性があることがわかりました。

このことから、成長率約20%に対し、予想PER約40倍なので、現在の株価は妥当な感じがしますね。

進捗率

次に、注目していただきたいのが進捗率です。

上方修正がされましたが、3Q時点で利益関係は80%以上と順調です。一方、売上高に関しては、73%と少し低いように感じます。業績予想達成のためには、3Q以上の売上高が必要です。これができるかどうかは実績やデータがないので、予測しづらいですね。

営業利益率

最後に、注目していただきたいのが営業利益率です。

通期業績予想の上方修正がされたことで、通期売上高:1,931百万円に対し、営業利益:340百万円になりました。このとき、営業利益率:17.6%まで引き上げられました。

今後もこれくらい水準が維持できることに期待しています。

では、上述してきたことを踏まえて株価が上がる理由について解説します。

株価が上がる理由

主な要因は、やはり業績予想の上方修正です。

それも+40%超えという大幅な利益増です。これは投資家たちは反応することでしょう。さらにすでに利益の進捗率も80%超えと、上方修正された業績予想も超える可能性があります。

おまけ

ここで当ブログの注目ポイントも紹介しておきます。

下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「顧客の内製化のステージに合わせた当社グループの事業モデル」です。

BlueMeme(ブルーミーム)の顧客の内製化のステージに合わせた当社グループの事業モデル

BlueMeme(ブルーミーム)は日本企業のDX内製化を促進させる企業ですが、内製化が出来上がったら、当社の事業は終わりではありません。

上図を見ての通り、ITコンサルティングはもちろん、「ソフトウェアまたはクラウドサービス」の提供も視野に入れて、長期的な顧客との繋がりを持とうとしています。つまり、フロー型ではなく、ストック型に近い事業になり得ます。

さらに、コンサルやソフトウェア・クラウドサービスは利益率が良い事業だと推測できるので、将来的にここが大きくなることに期待しています。

さらに、下図をご覧ください。こちらは決算説明資料にありました「日本企業の内製化のステージに合わせた成長戦略と売上高のイメージ」です。

BlueMeme(ブルーミーム)の日本企業の内製化のステージに合わせた成長戦略と売上高のイメージ

上図でいうと、BlueMeme(ブルーミーム)は、まだSTAGE1またはSTAGE2の段階でしょう。2022年度以降にデジタルレイバー(=上述しましたソフトウェアまたはクラウドサービスにあたる)サービスが計画開始されます。このサービスの質が、長期的な成長ドライバーとなるので、要チェックですね。

以上のことより、事業内容から見て、中長期的に成長が楽しみな銘柄です。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<成長性:決算内容>
業績予想の上方修正
 ー 利益の大幅増加
・売上高は少し物足りないか
・営業利益率の改善

<株価が上がる理由>
業績予想の上方修正
 ー 利益の大幅増加

<当ブログ注目ポイント>
・長期的な顧客との繋がりが持てる事業
 ー ストック型の収益モデルに近い
・中長期的に成長ドライバーとなるサービスが利益率高いと推測
 ー コンサルやソフトウェア/クラウドサービス

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価が上昇するBlueMeme(ブルーミーム)の決算発表を分析しつつ、その株価が上がる理由を確認しました。

当ブログとしては、今後の成長に期待できました。長期的な視野を持っており、こちらも長期保有のビジョンが見えました。まだ社会的には「システム内製化」という動きはあまり見られませんが、「そういう社会になったら面白そう」「勤めている会社でも導入してみたい」と純粋に感じました。

ただ、それが顕在化するまでは、まだしばらく時間がかかることでしょう。いま投資するなら、長い付き合いが必要になりそうです。

いかがでしたか?参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

他の銘柄の最新決算分析を読みたい場合は、下の記事でまとめています。

現在、ブログを更新中です!

このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、会社員・サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。

ぜひ、他の記事もご覧ください!

当ブログでは、注目銘柄の目標株価を算出しています。気になる方は、下の記事をご覧ください。

また、当ブログでは「小型成長株投資」をメインにしています。サラリーマンの方にオススメできる小型成長株投資法の解説については、下の記事からどうぞ。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資を始めたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!

これからも、どうぞよろしくお願いいたします!

コメント