どうもこんにちは、平凡サラリーマン投資家のヒラです。
みなさんは、PKSHA(パークシャ)という銘柄はご存知ですか?
アルゴリズム(機械学習/深層学習・自然言語処理・画像認識)を用い、様々な業界のクライアントと繋がり、価値の向上を手助けする企業です。2012年に創業し、アルゴリズム領域の先行者というポジションを築いています。
そんなPKSHAですが、ここ最近はずっと株価が下がり続けていました。高値は8,000円以上あった株価は、現在3,000円にも満たないほどに。しかし、11/12取引時間後に決算発表があり、その翌日にはストップ高に。その後も株価が上がり続けました。しかし、先週後半には相場が崩れ始め、株価も下げ始めました。これは、買いのチャンスでしょうか?
けど、買いで入るなら、今後中長期的に株価は上がるのか、下がるのか知りたいですよね。なんなら株価がいくらになるか知りたいです。
そこで今回は、最近株価が急上昇したPKSHA(パークシャ)の目標株価を算出し、将来どこまで株価が上がるのか、ここは買いのタイミングなのか確認していきます。
この記事は、
・PKSHA(パークシャ)の目標株価を知りたい
・PKSHA(パークシャ)についての情報を共有したい
・意見交換したい
上記のような方におすすめです!
PKSHA(パークシャ)の直近決算については、以前ブログにて解説しました。こちらの記事を読むと、今回の記事がより理解しやすくなります。
では、早速行ってみましょう!
株価チャートを確認
下の株価チャートをご覧ください。こちらは直近6ヶ月のPKSHA(パークシャ)の日足チャートです。
見ての通り、株価は上昇トレンドになることなく、ずっと右肩下がりでした。1,700円付近を下値にようやく下落は止まりました。
そして、11/12取引時間後に決算発表がありました。その翌日には株価が急騰し、ストップ高になりました。その後も、株価は上がり続けています。出来高も急に多くなり、今までにない株価上げの勢いを感じます。しかし、最近は相場の悪化とともに株価も下がってきてしまいました。
これは買いのチャンスでしょうか?今後の中長期的に株価が上がるか、下がるか分かれば買いやすくなります。そのために、目標株価を算出してみます。
その目標株価に対して、現在の株価が低くければ割安だから買いますし、逆に現在の株価が高いようなら割高だから買いを見送ります。これで、すごい高い目標株価が算出できたら、今は絶好の買い場かもしれません。
では、目標株価を算出していきましょう。
目標株価の算出方法
その前に目標株価の算出方法を説明します。下記の通りの手順です。
1)将来の利益を算出
2)将来のEPSを算出
3)将来PER:15倍/20倍/40倍/100倍の目標株価を算出
では、詳しく説明します。
まず、PKSHA(パークシャ)が公表している決算資料から、将来の目標数値を参考に、将来的な利益を割り出します。その後、現在の株式数で割り将来のEPSを算出します。そして、PER:15倍/20倍/40倍の時のそれぞれの株価を算出します。このPER数値の基準は下記のような当ブログの体感数値になります。
<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
100倍:成長率+30%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらはグロース株投資のコツとも言えます。グロース株投資をしている方は、ぜひ一度読んで見てください。
では、算出していきます。
PKSHA(パークシャ)の目標株価
目標株価算出の基準設定
まず、どこを基準とするか決めます。下図をご覧ください。こちらは2020年度通期決算説明資料にありました「中期的成長の考え方」に関する資料です。
2020年度時点での考え方ですが、こちらの図を見ると、当面は先行投資をしながら収益拡大をしていくイメージでした。そして、目標としては「2024年度に売上高:250億円、営業利益:50億円+α」を目標としていることが分かります。
上図から、今回の目標株価算出のための基準は、2024年度に営業利益:50億円を下限とした基準とします。
将来の利益を算出
では、中期的成長の考え方のときの利益を出していきましょう。
純利益を計算したいのですが、これについては今期の業績予想を参考にするのはやめておきます。なぜなら、今期には2社買収した費用が反映されているので、通常時より純利益が低くなっています。なので、さらに過去の実績をさかのぼって参考値を探します。ただ、さかのぼっても特別利益が反映されていたりでまともな参考値が見当たりませんでした。
ここは、当ブログの経験からになってしまいますが、営業利益に65%を掛けて、想定純利益を出します。純利益は当ブログの経験として、営業利益の60〜65%の企業が多いです。(参考として、マクアケは65%、ライトアップも65%でした。)
<2024年度>
営業利益:50億円
純利益 :32.5億円
→営業利益に対し、純利益は65%
では、次に将来のEPSを算出します。
将来のEPSを算出
では、将来のEPS(1株あたりの利益)を割り出すために、上述した純利益を発行済み株式数で割ります。下図をご覧ください。こちらは直近の決算短信にありました「発行済株式数」です。
見ていただいて分かるように、発行済み株式数:30,966,600株です。これで先ほど算出した純利益を割ります。そうすると、32.5億円÷30,966,600株=EPS:105円になります。
では、この算出しました将来EPSから目標株価を算出します。
PERごとの目標株価を算出
ここで、算出する基準となるPERを上述しましたが、おさらいしておきます。
<PER数値の基準:当ブログの体感>
15倍:毎年安定した利益を生み出す成長率±0%の時に妥当な値
20倍:成長率+10%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
40倍:成長率+20%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
100倍:成長率+30%の時に割安な(=「ここまでは株価上がるだろう」という)値
この値に対して、「なぜ割安と言えるのか?」ということについては、以前「成長率に対してのPERの目安」の記事で解説しました。こちらにはこれからする計算式についても触れてますので、ぜひご一読ください。
では、目標株価を算出していきます。PERの計算式は「PER=株価÷EPS」ですよね。ということは目標株価を算出するためには「目標株価=EPS×PER」をすればいいわけです。このPERの部分に、今回は15倍/20倍/40倍/100倍を当てはめて、目標株価を算出します。算出して結果が下記の通りです。
<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:105円×15倍=1,575円
・PER20倍:105円×20倍=2,100円
・PER40倍:105円×40倍=4,200円
・PER100倍:105円×100倍=10,500円
現在のPKSHA(パークシャ)の株価:2,511円です。上記のことから、中期的成長の考え方にある「2024年度に売上高:250億円、営業利益:50億円+α」達成時に+20%以上の安定的な成長性があるなら、現在の株価は割安であるといえます。
また、上述しました「中期的成長の考え方」の図には、「3年間の先行投資一巡後、利益水準は回復し、年平均+40%前後で利益成長する」と書かれています。それが、何年続けられるか分かりませんが、高すぎて無理と思われるPER100倍の水準以上もあり得るかもしれませんね。
下の留意事項もお読みください。
留意事項
ただ、ここで留意していただきたいのは、以前の「成長率に対してのPERの目安」の記事でも説明しましたが、これはあくまで長期に渡り、成長率が維持される想定でのPER基準です。そして、このPERはあくまで当ブログの体感です。
さらに、今後PKSHA(パークシャ)の株式数が変わったりすれば、この計算も変わります。また、期待できる部分としては、「営業利益の+α」部分がさらに目標株価に上乗せになることでしょう。
しかし、直近の決算解説記事でも説明していますが、今回基準にしました「中期的な成長の考え方」を公表したのは、2020年度時点です。2021年度には2社を連結化しているので、この成長イメージが変わっている可能性があります。もちろん上振れしている可能性もありますが、意外と投資フェーズが長引き利益は下振れするようなこともあり得ます。
今回の算出しました目標株価は、あくまで皆さんの今後の投資計画の参考程度としていただいた方が良いです。今後、この目標株価算出に関わる数値が変わることがあれば、都度更新していきます。
まとめ
以下、今回の記事のまとめです。
<中期的成長の考え方:2024年度>
売上高 :250億円
営業利益:50億円
純利益 :32.5億円(営業利益の65%)
EPS :105円
<PERごとの目標株価>※小数点以下切り捨て
・PER15倍:105円×15倍=1,575円
・PER20倍:105円×20倍=2,100円
・PER40倍:105円×40倍=4,200円
・PER100倍:105円×100倍=10,500円
みなさんは、どうお考えですか?
さいごに
今回は、最近株価が急上昇したPKSHA(パークシャ)の目標株価を算出し、将来どこまで株価が上がるのか、ここは買いのタイミングなのか確認しました。
目標株価を算出してみて、株価上昇の余地はありそうに見えました。現在、相場悪化しています。このタイミングで下がるようなら買いで入るのはアリかもしれません。ただ、この2社連結化が2024年度の業績イメージにどう影響するかは、まだはっきりしていないところが懸念点であります。PKSHA(パークシャ)を信じられるなら、買うべきでしょうか。
いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?
今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!
株式投資に絶対はありません。ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。
現在、ブログを更新中です!
このブログでは、平凡サラリーマンである僕が、投資と生きていくために得た知識や技術、経験、変化をアップしていきます。
主に、投資手法・銘柄分析・おすすめ本の紹介などをアップしていきます。
ときどき、サラリーマンの方向けにタメになるような情報もアップできれば、と考えています。
ぜひ、他の記事もご覧ください!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
「投資にチャレンジしたい」「サラリーマンでも投資できるかな」「小型株始めたいな」という方の参考になれば幸いです!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします!
コメント