【NexTone】注目銘柄の決算分析!株価は下がる!?理由を解説

決算分析
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どうもこんにちは、ヒラです。

みなさんは、NexToneという銘柄はご存知ですか?
楽曲の著作権の管理と利用促進を推進する企業です。
当ブログは、「いつかJASRACと並んで、音楽著作権市場の寡占化ができるのでは?」と注目している銘柄です。
そんなNexToneですが、先日株価は大きく上がっていました。
そして、8/6に決算発表がありました。
しかし、株価は下落しそうです。
一体どんな決算だったのでしょうか?

今回は、株価が好調な注目銘柄のNextoneの決算発表を分析し、今後の株価が下落しそうな理由について解説していきます。

最新の決算分析については、下の記事で解説しています。
 最新の決算分析を読みたい方は下からどうぞ。

この記事は、
・分析の仕方を知りたい
・NexToneについての情報を共有したい
・意見交換したい
・分析についてアドバイスしたい
上記のような方におすすめです!

前回の決算については、以前ブログにて紹介しました。
こちらの記事を読むと、業績の推移が分かりやすく、今回の記事が理解しやすくなります。

では、早速行ってみましょう!

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現在のチャート確認

下のチャートをご覧ください。
現在のNexToneのチャートです。

株価は6月の中旬から株価は上がり始め、7月に最高値をつけました
そこからは、新型コロナ感染拡大による相場悪化により、つられて株価も下がってきています。
そんな最中の決算発表で、「この状況を変えることができるのか?」と期待しましたが、これは週明けに株価は下がってしまいそうです。

では、今回の決算内容を確認しましょう。

決算内容

決算のみどころ

当ブログでは、テンバガーになる可能性のある銘柄の一つとしてNexToneをみています。
したがって、一番重要視したいのが「成長性」に関してです。
そのため、下記の項目に着目します。

項目としては、
・損益(売上や利益)
・投資(事業拡大)
・ニュース(事業拡大、新規事業について)

について着目していきます。

もちろん、他のバランスシートやキャッシュ・フローも大切です。
そこにも目を通しますが、この記事では重視するところを取り上げていきます。

損益

直近では、2022年3月期の第1四半期決算が発表されました。

短信では、売上や利益が累計で出されています。
当ブログでは、四半期ごとの売上や利益を算出し、前年と比較しています。
下の表をご覧ください。
四半期ごとに
・売上、営業利益、経常利益、純利益
・各対前年比(%)
・各累計計画対比進捗率(%)

を算出しています。

<進捗率>
まず、注目したいのは、進捗率です。
下図も併せてご覧ください。
どの項目も、20%前後です。
図を見ると、売上高に関しては、当初の見通しでは1Qで22%でした。
実績として少し下回ってしまいました。
しかし、誤差の範囲であり、そこまで心配することはないでしょう。

<対前年比>
次に、注目すべきは、対前年比です。
見てみると、売上成長が+31%だったことに対して、利益成長は20%前後しかありませんでした。
そのために、営業利益率も9.4%→8.5%に減っています
+20%なので高成長には違いありませんが、これは好感を持つ人ばかりではないでしょう。

もう少し詳しくみるために、セグメント別について確認しておきましょう。

セグメント

では、セグメント別の四半期ごとの売上・利益も見ていきましょう。

下の表をご覧ください。
・主な事業内容
・セグメント別の四半期売上、四半期利益
・対前年比(%)
・セグメント比率(%)

上記のことを載せています。

メインセグメントである著作権管理等事業の売上が堅調です。
一方、対前年比での利益成長率は伴ってません。

なぜ、利益が伴っていないかというと、
・業績拡大による人件費・システム関連費等販管費増加
・売上構成割合の変化

の上記2点が原因でした。

成長基盤であるKPIについても確認しておきましょう。

KPI

ここでは、特に著作権管理楽曲数と取扱原盤数を確認しましょう。
下図をご覧ください。
こちらは、今回の決算説明資料から抜粋しました「事業規模の推移」です。

どれも増加傾向であることがわかります。
NexToneの収益は、単純にいうと「楽曲数 × 楽曲当たり徴収額」です。
管理楽曲数や取扱原盤数が多いほど、収益は大きくなります。

ただ、前期の解禁ラッシュがあったために、原盤数は今期はさほど伸びないようです。
曲数に関しては、28.5万曲を達成できる見込みのようです。
これは、前期比+28%程度の増加です。

前回の決算ではあった「徴収額の推移」のデータがありませんでした。
分析のためのデータがなく、少し不完全燃焼です。
そして、「数値が悪くなったのか」と懸念してしまいますね。

そのため、今回のKPIは好感が持てます。
成長の基盤を感じられます。

さらに今後の成長についても確認しておきましょう。

今後の成長について

市場規模

今後の成長について確認するために、まず市場規模から確認しましょう。
下図をご覧ください。
こちらは今回の決算説明資料にありました「音楽著作権の市場規模」の資料です。

図の通り、現状の市場はライバルであるJASRACが93.6%を占めています。
ですが、ここ最近はNexToneのシェア率が増加していることが分かります。
これを半々まで持っていくことができるとしたら、とても大きな成長が見込めるはずです。

演奏権への新規参入について

では、そのシェア率を伸ばすために、JARACが独占している演奏権への新規参入について見てみます。
下図をご覧ください。
今回の決算説明資料にありました「演奏権への新規参入」の資料です。

これまではJASRACが独占していましたが、そこに割って入ろうとしています。
シェア獲得のために、必要なことです。
これがうまくいけば、さらにシェアを広げられます。

新規事業

さらに、新規事業についても確認しておきましょう。
下図をご覧ください。
今回の決算説明資料にありました「新規事業の進捗」の資料です。

「CRIP」「ArtLed」がありますが、当ブログが特に注目しているのが「CRIP」です。
最近YouTubeを見る人たちが増えてきて、その中での根強い動画ジャンルが「カバー」です。
これがうまくいけば、YouTubeのカバー動画が増えれば、NexToneの収益もストック的に増えていくと期待しています。

今回の決算説明資料には、他にもJASRACとの比較、特徴と強みなどの注目するところが沢山ありましたので、ぜひ一度読んでみてください。

最後に、ではどうして株価下がるのか、理由について解説します。

株価下落の理由

株価が下落する理由として、3点挙げられます。

<株価下落の理由>
・売上成長に対して、利益成長が伴っていない
・「徴収額の推移」のデータがないことでの、数値悪化の懸念
コロナ禍の長期化によるイベント・ライブ・コンサートの延期・中止

グロース株であるために、これまで以上の成長を期待されています
そのために、一時的でも成長の減退が見えれば手放す投資家も出てきてしまいます。

そして、上述もしましたが、これまで決算発表で公表されていました「徴収額の推移」がないのは、投資家として不安になることでしょう。
「数値が悪化して、それを隠そうとしているのかも」とよぎってしまいます。

さらに、コロナの長期化で、本来収益があげられるはずだったイベント・ライブなどが中止になっています。
最近も新規感染者数は増えていますので、まだコロナ禍は続くと見込めます。
そのために、成長率も減退する懸念があります。

以上のことより、株を手放してしまう投資家が出てきてしまい、株価は下がってしまうでしょう。

まとめ

以下、今回の記事のまとめです。

<決算内容>
進捗率は例年並み
・売上成長は高いが、利益成長が伴っていない
・管理曲数は堅調
新規事業や演奏権への新規参入など、今後の成長にも期待

<株価下落の理由>
・売上成長に対して、利益成長が伴っていない
・「徴収額の推移」のデータがないことでの、数値悪化の懸念
コロナ禍の長期化によるイベント・ライブ・コンサートの延期・中止

みなさんは、どうお考えですか?

さいごに

今回は、株価が好調な注目銘柄のNextoneの決算発表を分析し、今後の株価が下落しそうな理由について解説しました。

当ブログとしては、NexToneはストックビジネスなので、着実に成長はしていくと考えています。
さらには、市場としても寡占化できる可能性を秘めているので、当ブログとしては長期的にも期待しています。
今はコロナ禍長期化で、相場が厳しいのです。
それをチャンスだと捉え、タイミングをみて買いたいです。

いかがでしたか?
参考になりましたか?
それとも、「ここはどうかな」と違う意見ですか?

今回の当ブログの考えと違う方がいらっしゃったり、参考になった方がいらっしゃれば、ご意見・コメントいただけると嬉しいです!

株式投資に絶対はありません。
ぜひ皆さん、ご自身でも一度調べてみてください!
投資はあくまでも自己責任に基づき、自身でご判断願います。

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